変形性脊椎症による両手両足のしびれ、うつ病
80代 女性
私は来年で90歳になります。
82歳で頚椎の手術を致しましたが、
その後も両手両足がしびれていました。
その後主人が他界してしまうと、
気力も体力も落ち込んでしまいました。
先生の鍼は打つと全身に血が巡り、手足の先まで温かくなります。
内臓も元気になります。
時々ご注意を受けるのは、
「呼吸は落ち着いてゆっくりと深く、額に八の字を寄せないように、
娘さんとケンカしないように。」との3つです。
でも時にはやってしまいます。
心臓によくありません。
でもおかげさまでこの分では
100歳前後の寿(いのちなが)に恵まれそうです。
先生の注意を守れるようこれからも頑張ります。
よろしくお願い致します。
清明院からのコメント
この方はもともとクリーニング屋さんを営んでおられた方で、現在は仕事を引退し、
娘さんと2人で暮しておられます。
初診時、土気色の顔色で、
眉間にこれでもかというぐらいしわを寄せ、
何を聞いても二言目には不満や不安ばかりを口にする方でした。
症状も大変重く、両手両足はしびれ、首肩腰は痛く、食欲不振で便秘がち、
痛みとしびれにより歩くことすら困難な状況でした。
そのような不安な毎日であったせいか、一緒に暮らしている娘さんとのケンカも絶えず、
様々なストレスから常に苦悶の表情を浮かべていらっしゃったのが大変印象的な方でした。
「心肝気鬱(しんかんきうつ)」と証を立て、週に3回のペースで往診で鍼灸治療を開始して2年、
今では信じられないぐらい笑顔を見せてくれるようになりました。
娘さんとのケンカも減り(苦笑)、症状も以前よりはるかに安定しております。
歩行時に若干ふらつくことがあるので、転倒にのみ細心の注意を払いながら、治療を継続中です。