変形性脊椎症による両足の鈍痛、しびれ
80代 女性
私は65歳で右、77歳で左の人工股関節置換手術を受けました。
手術は成功し、股関節そのものに痛み等はありませんが、
ここ数年来、両足に鈍痛としびれ感を感じるようになりました。
年齢的なものと半ば諦めておりましたが、先生に鍼治療を施していただき、
差し障りが出始めていた歩行もずいぶん楽になりました。
続けてまいりました習い事や買い物にもどんどん出掛けられ、
こころより感謝致しますとともに、今後もよろしくお願い申し上げる次第です。
清明院からのコメント
この方は初診時、近所のスーパーまで今までは歩いて行けたのに、
最近足がしびれて歩けなくなり、行けなくなってしまったと相談に来られました。
病院では年齢も年齢だから仕方ないと言われ、ご本人も治療を諦めかけてしまっているようでした。
しかしこのまま寝たきりになるわけにはいかないと、わらにもすがる思いで来院されました。
診察させていただくと確かに、腰から足の筋肉が委縮し始めていて、
このままの状態が続けば本格的に歩くことが困難になるであろうと思い、
頻回の鍼灸治療をお勧めしました。
「腎虚(じんきょ)、気滞血瘀(きたいけつお)」と証を立て、治療を半年も続けていくと、
だんだんと歩ける距離が伸びてきて、2年経った今では、
かなり遠くまで外出出来るようになりました。
この方の場合は、鍼もよく効きましたが、
諦め顔の裏にある「寝たきりになって家族に迷惑をかけたくない」という強い意志が、
ここまでいい結果をもたらしたのだと思います。
人間の「なんとしてでも」という強い意志の力には、年齢なんて関係ないのかもしれません。