高血圧、動悸、大腿骨骨折後の後遺症による歩行困難
90代 女性
若い時から血圧が高くて悩んでいました。50歳の頃からは血圧が上が190~160の間でした。
頭は痛くなるし、眩暈はするし、胸がドキドキしていました。薬を飲んでも胸はドキドキ、どうにもなりません。
マッサージにも病院にも随分通いました。
70歳の頃、旅行中に鼻血を出して救急車を呼ぶ始末でした。
その後少しして、今度は雨の日に転んで大腿骨を骨折しました。
それ以来歩くのが不自由になり、杖をつく始末。少しの庭仕事も不便を感じていました。
大分経った頃、主治医の先生に竹下先生を紹介していただきました。
90歳にもなってどうかと思いましたが、「ワラ」をつかむ思いでした。
早速いらしていただき、診ていただきましたら、
「大丈夫です。何とか歩けるようになる様、努力してみましょう。」と言われ、その力強い言葉に嬉しくなって早速お願いしました。
それから3年、雨の日も風の日も一生懸命に治療をしていただき、先生を見る度に、先生の手が「神の手」か「魔法の手」に見えると喜んでいます。
今では足も大分良くなり、体も楽になりました。これも先生のお蔭と感謝しております。
春になればまた少し良くなるだろうと楽しみにしております。
ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
清明院からのコメント
この方は以前私が勤めていた治療院の時からの患者さんです。
初診の時、年齢の割にとても大きな声と、ハッキリとした発音で、しっかりと受け答えなさる方だなあ、という印象を受けました。
足に関しては多少の筋肉の委縮はありましたが、年齢の割に筋力があり、「これならいける!」と直感したのを覚えています。
「腎陰虚(じんいんきょ)、少陽経(しょうようけい)の左右差」と証を立て、現在は清明院副院長である松木先生に治療を任せ、今日に至ります。
経過も順調のようで、安心しております。
大腿骨の頚部骨折と言えば、高齢者の四大骨折(手首、肩、腰、大腿骨)の一つに数えられる、そのまま寝たきりになってしまうこともある、大変重大な骨折ですが、この患者さんの場合は運良く何とか歩行できるまでに回復されていたので、筋力の低下が軽かったことが、経過が良かった原因の一つだと思います。
まだ現在も、どうしても歩行時の体の傾斜があるので、左右のアンバランスを整えながら、転倒にだけは細心の注意を払っていただき、治療を行っております。
たとえ95歳と高齢であっても、東洋医学ではその時点での「陰陽」バランスがいかほど取れていて、いかほど「治る力」があるかどうかを意識して治療します。
ですので、高齢だから、骨折の後遺症だからと言ってあきらめる必要は全くないと思っています。