首肩こり、頭痛、手足の冷え、耳鳴り、疲れやすいなど
30代 女性
先生の治療を受け始めて約2ヶ月がたちます。
首肩のこりに加え、手足の冷えがひどかったため治療にうかがったのですが、まだそれほど劇的な変化はなく、今も治療継続中です。
ただ、治療を始めてから「何となく」体の調子が良くなってきています。
先生の治療を受け始めて一カ月くらいたった頃、「何か最近調子がいぃぞ」と思うようになり、自分の体が少しずつですが変わってきているコトに気付き始めました。
良く考えると、肩コリや手足の冷え以外に「最近何となく疲れやすいなぁ」とか「最近頭痛起きるコト多いなぁ」などの 「何となく症状」がいくつかあったのですが、これらが消えていたのです。
あまりに何となく症状があらわれていたため、治療後に症状がなくなっているコトにも気付いていなかったのだと思います。
治療を始めた頃、先生に自分は鍼治療で劇的変化を経験したことがないという話をしたところ、「体質や病気によって治り方は違う」と教えて頂きました。
そもそも、私の首肩こり、手足の冷えというのは、自分自身ではなく他人に言われて初めて気付いたモノでした。
「肩ガチガチだね!」とか「手冷たいね~」とか言われ、自分では「うーん…そぉ?」みたいなカンジであまり気にもしていなかったのです。
昔から肩は固いなぁと思っていたし、手は人と比べると冷たいなぁとは思っていましたが、それが私の普通だと思っていたので何も問題とは思っていませんでした。
先生の言う「体質の違い」というのはこのことなのだと気づきました。
長い間私の体で普通だった出来事はそう簡単に変化しないのだと思います。
逆に、まだ最近の、自分でも「何かおかしぃなぁ~」と感じる症状には早くに変化が起きました。
体への根づき度、とでも言うのでしょうか…。
今はそんな風に解釈しています。
なので、長く根付いている肩コリや手足の冷えは、治療で少しずつ良くなっているとは言え、大きな変化はあらわれにくく、なかなか自分でも変化を感じることはできません。
ですが着実に良い方向へ向かっていると思い、焦らず治療を続けていこうと思っています。
手足の冷えは特に冬にひどいため、先生に「私の目標は真冬でも温かい手です!」とお伝えしたところ、「じゃあそこを目指していこう!」と励ましのお言葉を頂きました(笑)
体質を変えるというのは、なかなか簡単にはいかないと思います。
特にその根が深ければ深いほど。
大物を動かすつもりで、今後もよろしくお願いします。(笑)
清明院からのコメント
この方はもともと、症状的にそこまで切羽詰まった状況で来院されたというよりも、清明院の治療に興味を持たれて来院された部分が多分にある患者さんです。
それもあってか、この方のコメントには、いくつかの興味深い内容が含まれております。
まず、2か月もの間、主たる症状である「首肩こり」には大きな変化は出ていないにもかかわらず、治療を継続されている、ということ。
普通の患者さんであれば、治療をあきらめてしまわれるケースも大いにあると思います。
また、主たる症状以外の部分に明らかに良性の変化が出ていること。
「体質改善」ということが、そう簡単なことではないこと、等々、清明院の鍼を受けることで、色々な気付きがあったようです。
私としては、これもこれで非常に意味のあることだと思っております。
また、この方のように、「他人から指摘されて」初めてその症状を気にするようになった、という風に訴えて来院される方も、たまにいらっしゃいます。
その場合、その症状が、本当にとらなくてはいけない、病的な症状なのかどうか、という問題も出てきます。
つまり本当は、それを過度に気にしてしまう、心持ちの方に問題がある可能性もあるように思います。
その場合は、その患者さんの「心の針の向きが変わる」ように持っていかないと、なかなか改善しないことが多く、それは治療に時間がかかるものです。
ともかく、「肝欝気滞(かんうつきたい)>腎虚(じんきょ)」と証を立て、治療を継続しております。
主訴に大きな変化はないものの、随伴症状、体表所見には確実に良性の変化が出ています。
今後もこの患者さんのご期待に早くお応え出来るように、根気よく、全力で治療していこうと思っております。