過度のPC作業による首の痛み
30代 女性
パソコン仕事なので、首・肩のこりは職業病ですが、ここ半年でさらに労働時間が増え、首が痛むことが多くなりました。
マッサージではよくならず、首を動かさなくても鋭い痛みが走るようになったため、治療を考え始めました。
首の他にも不調を感じていたので、体全体を総合して診てもらえるらしい東洋医学・鍼灸に興味がわきました。
清明院を選んだのは立地と、ブログの更新にやたら熱心な院長先生に「鍼灸は未知の世界だけど、この先生なら話が通じそう‥。」と親近感を持てたためです。
(予想通り、先生は気さくな方で打ち解けやすく、院内のそこここに花を生けてあるのも好印象でした。)
初診では先生に、「長年のパソコン仕事で首がかなり変形してしまっているので、痛みはスッキリとは取れないかも。」
と言われましたが、鍼の効果は他の部分で実感できました。
初回の治療後、以前、耳鼻科で診てもらっても治らなかった、鼻と喉のつまりがとれて、すーっと通ったんです!
この効果を感じられたことで、焦らずに首の治療に通うことができました。
数日おきの治療で、2週目には痛みが減り始め、3週目には1日に1回あるかないか、4週目には鋭い痛みを感じることは全くなくなりました。
今は6週目です。これからどんな体の変化があるのか、楽しみに通いたいと思います。
清明院からのコメント
この方は大学卒業以来、今日まで10年以上、ずーっとPC関係の仕事に携わり、目や首、肩といった部分を、酷使し続けてきた患者さんです。
初診時は、首を動かすともちろん、歩いているだけでも痛みが走る、とのことでした。
また、首の痛み以外にも生理痛やアレルギー、耳鳴りや大便、小便、睡眠の異常等、色々な症状がありました。
長時間のPC作業をなさる方というのは、常に頚肩部の筋肉や、目などに負担がかかっている状態にあります。
しかも、今回のように症状が出たからと言って、仕事でやっている訳ですから、会社を休むわけにもいきません。
治療しながら、少しづつ少しづつ、いい状態に傾けていくしかない訳です。
患部を診ると、大きな怪我の既往歴がある訳でもないのに、頚部の骨の並びが大きく歪んでいて、長年の負担から、徐々に徐々に変形していったことがうかがえました。
このように、形態的に大きく崩れてしまっていて、なおかつ日常、負担をかけながら治療しなくてはならない場合、治療に時間を要することが多く、 その旨をお伝えした上での治療開始となりました。
証としては「腎気虚(じんききょ)≒肝欝気滞(かんうつきたい)」と考え、治療を開始しました。
患者さんが書いて下さった文章にもある通り、初診時、鼻とのどに違和感を訴えておられたのがその場で消失したことで、 「鍼が効く!」ということを理解され、治療を続ける気になられたようです。(苦笑)
そしてそのまま治療すること、約5回にして、首の症状に変化が現れ、現在では以前のような痛みはほとんど出ていません。
最近では、生理痛や排便、排尿の不安定感を意識しながらも、首から目を離さないように、若干治療間隔を開けながら、治療続行中です。
長年のPC作業によって、人間にとって非常に大事な首、肩、腕、目などに不調を訴える方は少なくありません。
この方のように、首の骨が歪んでしまうほどに悪化していても、鍼によって症状を改善させることは可能です。
このような症状でお困りの方がいらっしゃいましたら、あきらめてしまわず、是非ご相談いただければ、と思います。