吐き気、不安感、緊張感、軽度の鬱症状、生理痛など
20代 女性
清明院にお世話になって3か月ほどになりました。
清明院での治療は、体全体のバランスを、たった一本の鍼で整える、という、にわかには信じがたい方法だったのですが、 私が悩んでいた様々な不調が、どれか一つでなく全体的に改善していくことを、身をもって体験し、今では驚きと共に感謝の気持ちでいっぱいです。
私自身、清明院に行こうかどうしようか迷っている時、このHPの「患者さまの声」を読んで背中を押されたので、拙い文章ですが、私の体験を書かせていただくことにしました。
私は2年ほど前にストレスから胃潰瘍になり、病院の薬で潰瘍は治ったはずでしたが、体全体の調子は、その後も戻らないままでした。
初診の時、主に治したい症状は、慢性的な吐き気と、本当に小さなストレス(たとえばちょっと寒いとか、ちょっとバッグが重いとか、人混みだとか…)ですぐに気分が悪くなることでした。
具合が悪い時は、つらいだけでなく、自分の体に何が起こっているのかわからず、不安でイライラ。
鬱っぽくなったこともあります。
ほんとうは体の事を安心して相談し、お任せできるお医者さんに出会えたらどんなに心強いだろうと思いながらも、探す根気も、通院する体力もなくて、諦めていました。
それで、一時は薬屋が開けるかと思うくらい胃腸薬やらサプリメントやらを買い揃えましたし、健康に関する本を読みあさり、いわゆる民間療法を実家で片っ端から試していました。
でも、東洋医学では「病気は人の数だけある」と言われているとおり、不調の原因がわからないままでは、何をやってもだめでした。
チェックテストで体質を判断し、「虚証タイプのあなたは…」などと対処法を書いた雑誌や本がよくありますが、表面的な情報だけで自分の体を判断するのは大変危険だったようです。
ある時、そんな私を見兼ねた知り合いの鍼灸師さんが、鍼治療を勧めてくれました。
「鍼は絶対に効くけど、その腕は先生によって本当に雲泥の差があるから、いい腕を持っている先生を探したよ。」と言って教えてくれたのが、 北辰会の「清明院」だったんです。
今ではその鍼灸師さんには感謝しています。清明院の院内は、お香が焚かれ、不思議と落ち着くBGMが流れていました。
最初の問診では、院長の竹下先生にありとあらゆることを話しました。
問診とは症状を伝えることだと思っていた私は、心にためていた辛さまでをひっくるめて、治療の方針を考えてくださることに驚き、それだけで少し癒される気がしました。
初回の治療後から吐き気が軽くなり、それ以降、だいたい週に一回のペースで通いました。
毎回、体全体の様子を見ては、その日の私に一番必要な鍼を一本打って下さり、その都度アドバイスをくださいます。
それで、ふと気付いたことがありました。
実は、私は生理痛がかなりひどく、その改善のためにある著名な漢方医さんにかかったことがあるのですが、初診から5年ほど経った今でも、同じ漢方薬を処方され続けていたんです。
刻一刻変わる体なのに、それってちょっと無理があるのでは?と思いながら…。
おまけにその漢方薬の効き目はほぼ無く、最近では「飲まないよりはマシかもしれない」という気休めになっていました。
ところがなんと、 鍼に通っているうちにあのヒドイ生理痛が消えたんです!!もうびっくりです。
ほんとうは最初から生理痛も治したいと思っていたのですが、吐き気を治していただくんだから欲は言えないなと思って、生理痛を訴えるのは後回しにしようと思っていたのに(笑)。
「体全体のバランス」が整うと、こういうこと奇跡みたいなことが起きるんですね。もう涙が出るほど嬉しかったです。
もちろんそのお高い漢方薬ともさよならしました。
鍼に通うには、お金も要るし、私の場合家が遠いので、交通費も時間も体力もけっこう使います。
でも、健康の価値は、やはり他の何とも比べようもないほど大きいのだと、今では実感しています。
今は、すっかり吐き気もなく、外出も普通にできますし、薬もどこにしまったか忘れたくらいです。
万が一体調が下り坂になっても、清明院があるから大丈夫、と思えます。
人間の体は、信じてあげれば、本来とても強いものなのかもしれません。
そして鍼には、その強さを取り戻してくれる力があるようです。
そのメカニズムは私にはわかりませんが…。
長々とすみません。
でもここまでで、書きたいことの半分くらいです。
先生のお人柄など大事なことを書けていなくてごめんなさい。
最後に、もしこれを読んでおられる方が、ご自分の体の力を信じてあげられなくなっているとしたら、ぜひぜひ清明院に行ってみてください。
私はこれからも、清明院にお世話になり、体を大事にしたいと思っています。
先生、どうぞよろしくお願いいたします。
清明院からのコメント
非常に気持ちの伝わる、「患者さまの声」をいただき、大変嬉しく思っております。
この方が上に述べた通り、「鍼で体のバランスを整える」ということをキチッと行えば、上記のように、患者さんからすれば"奇跡"みたいな現象が、実際に起こることはあります。
僕の短い臨床経験の中でも、そういったことは何度も経験しております。
しかし、東洋医学の立場からすれば、 吐き気の治療をしていて、生理痛までとれたことは"奇跡"ではなく、当然想定できる範疇の変化であると考えております。
この方の場合は、「腎気虚(じんききょ)≒肝鬱気逆(かんうつきぎゃく)」と考え、治療を開始したところ、 初回から変化が現れ、治療開始後最初に来た生理が、あまりにも楽だったので、いたく感動されたようです。
これは、上下左右前後、全体の「気の流れ」のバランスの調和が取れた結果なのであります。
一応断っておきますと、僕の基本的なスタンスとして、また、法令遵守の観点からも、この方が清明院にかかるまでの過程で試された、サプリメントや民間療法、かかられた著名な漢方薬の先生のやり方や処方について、 批判するつもりは毛頭ありませんし、止めるように指示したこともございません。
「この方の場合」、たまたまそういった方法論ではうまくいかず、清明院の鍼がピタッとマッチしたというだけであって、 まあ時間的には遠回りになったけれど、結果的に楽になったんだからいいじゃないか、と、ただただそのように考えております。
県外から、1時間以上かけて通われた甲斐があって、こちらもホッとしております。(笑)
また、この方は体調を崩されてから、一時休職され、現在もバイトはしているものの、まだ本格的には社会復帰できておりません。
あせる必要は全くないけど、徐々に徐々に体調を整えて、今後は本格的な社会復帰も視野に入れてもいいのではないかと、患者さんとともにじっくり考えながら、治療を続行していく所存です。