4年間続くめまい、首肩こり、熱っぽさ、足のだるさなど
50代 女性
4年位前から、ふわふわしたような眩暈がひどく、心療内科に通い、数種類の安定剤を服用しましたが改善されず、年も年だし、更年期障害ではないかと、今度は婦人科をすすめられ、半年前からホルモン療法を始めましたが、夏ごろからは眩暈が激しく悪化し、さらにはひどい倦怠感に悩まされ、ほぼ寝たきりの日々が続き、わらをもすがる気持ちで、清明院に伺いました。
初診時、竹下先生の「必ず良くなります!」という言葉に励まされ、通院したところ、一ヶ月位たった時、眩暈をほとんど感じていない自分に気がつきました。
今では、ホルモン療法もやめ、心療内科の薬もほぼなくなりました。
本当に先生には、感謝しております。ありがとうございます。
清明院からのコメント
大変、嬉しいお手紙をいただきました。
この方は初診時、まさに「ワラにもすがる」というようなお顔をされて、来院されました。
何とも言えない、疲れ切った中にも、必死の形相でした。
4年前に発症した当時、会社でのストレスが原因だからと、心療内科を勧められて受診され、多くの向精神薬や安定剤を服用するも無効。
今度は年齢のせいと言われ、婦人科でホルモン治療を受けるも、無効どころか悪化。どんなに薬を飲んでも、初めの症状はおろか、発症時から続く、ひどい不安感は増すばかり…。
ここまでヒドイ状態になってから、ようやっと鍼灸院を訪れる…、一般庶民の、この東洋医学に対する認知度のなさが、悔しいです。
最初の時点で鍼にかかっていたら、あっけなく治っていたかもしれないのに、この方は4年間も辛い症状に耐えておりました。
ともかく、「心肝気鬱(しんかんきうつ)」と証を立て、初診の治療後、非常に"手ごたえ"があったので、僕はあまり(というかほとんど)この言葉は使わないのですが、 「必ず良くなります!」と伝えて、治療を開始しました。
治療開始時は諸症状(特に眩暈)がかなりきつかったこともあり、仕事が忙しい中、どうにか時間を作っていただき、週2回治療し、結果的には1診目から著効あり、7診ほどで、眩暈はほぼ消失、現在では、2~3週間に一回程度、治療というよりは健康管理目的で来院されております。
4年間も続いた症状がウソのようになくなり、薬もほとんど減り、現在は元気に仕事が出来ております。
今では清明院に入って来られるときの表情が、初診時とはまったく別人です。こんなに柔和な表情をなさる方だったのか!と驚くぐらいです。
この患者さんと同じような症状で、更年期障害だからしょうがない、ストレスだからしょうがない、とあきらめてしまっておられる患者さんも多いことかと思います。
「あきらめないでほしい!」と、強く思います。
本症例も、"心身一如"の東洋医学の長所がうまく表現出来た症例だと思います。