原因不明の腰痛
20代 男性
サッカーによって腰を痛めてしまった私は、約6カ月の間徐々に良くなっては 一気に悪くなってしまうという繰り返しで、 一向に選手として復帰できる状態ではありませんでした。
病院でレントゲンやMRIによる検査をしても、 どこも悪くなく治療の施しようがないと言われ、原因不明の腰痛でした。
そんな時、サッカー部のトレーナーから清明院を紹介していただき、 藁にもすがる思いで駆け込みました。
初めての治療の時は、「腰の治療なのに、そんなところに鍼をうつのかよ!」という驚きがあり、 半信半疑なところがありましたが、数回通っているうちに、 腰の状態の変化の波が少なくなり、安定して良くなっていることが実感できました。
現在では、選手として試合にも復帰できる状態まで回復しました。
まだ、疲れがたまってきたり、長時間座ったりしていると痛みが出ることはありますが、 以前に比べると雲泥の差があります。
清明院からのコメント
この方は21歳と若いですが、長年サッカーをやっており、徐々に蓄積した疲労と、 身体の使い方の癖から、知らず知らずに体の歪みを生じ、ボディーバランスが崩れた状態のまま激しいスポーツを続けていたため 発症した腰痛と考えました。
レントゲンやMRI、血液検査などで異常が出ていなくても、 こうした異常が見受けられることは多々あります。
本症例の場合も初診時体表観察をすると明らかに右の頚肩から腕、左の腰から足にかけての緊張が強く、 「随分身体が捻じれちゃってるね~。 この捻じれが鍼して取れりゃあ良くなるよ!」と声をかけましたが、「?? …あ、マジすか…。」と暗~い顔で半信半疑な様子でした(笑)
ともかく、「気滞血瘀(きたいけつお)、右上>左下の気の偏在(へんざい)」と証を立て、治療を始め、 1ヶ月経った頃には、今までどこの整形外科でもリハビリの先生でも治らなかったのに、 練習中の痛みが気にならなくなってきたと明るい表情になり、ようやく信用したようです(笑)
スポーツ選手にとって、どんなスポーツであってもこうした身体の歪み、 ボディーバランスの崩れというのは、故障、怪我のもとであり、 案外西洋医学が見落としやすい点であると同時に、 我々東洋医学の得意とするところであると思います。