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こんばんは 謝敷です
前回は、過敏性腸症候群(IBS)の概要をご紹介しました。
今日はIBSの診療ガイドラインにおける鍼灸の記載をご紹介します。
鍼灸については、「補完代替医療」の有用性について検討した項目に記載されています。
“標準治療や抗うつ薬にうまく反応しなかった場合に提案する”と記載されています。
ガイドラインでは、IBSに対する鍼治療のメタアナリシス論文2本、
鍼治療と漢方を併用したメタアナリシスを1本、
灸治療に関するメタアナリシスを2本参照し、
鍼については、7件2,141名、29件9,369名の介入研究の結果をまとめて検討し、
いずれもIBSの症状を緩和し、薬物療法と比較しても副作用が少なく、効果が高かったと報告しています。
また使用されていた経穴は、腹部の天枢が最も多く、
ついで脚の上巨虚、足三里が多かったと報告しています。
鍼灸と漢方を併用した研究では、21件1,834名の研究をまとめて検討し、
西洋薬単独や西洋薬・漢方を併用した治療と比較した際、
鍼と漢方を併用した方が、症状の改善効果が高かったと報告しています。
証としては、肝鬱脾虚証が多く、
使用した経穴は、脚にある足三里、太衝、三陰交、上巨虚、
腹部の天枢などが多く使用されていたと報告しています。
灸については、20件1,625名の研究をまとめて検討し、
薬物療法と比較して効果があるとしたものと、ないとしたものが混在していたこと、
また、灸を薬物療法と併用した場合、薬物療法と比較して
付加的な効果が認められなかったことが報告されています。
同じく灸の効果について、7件568名の研究をまとめて検討した結果では、
薬物療法と比較して、腹部膨満感、排便頻度は改善し、
腹痛や異常便は症状が改善したもの、薬物治療との差は認められなかったと報告しています。
補完代替療法については、IBS患者さんの30~50%が活用し、
50%以上の患者さんは3種以上の補完代替医療を利用していることが報告されていますが、
約半数の患者さんが補完代替医療の活用について医師に報告していないことが記載されています。
鍼灸の他にも、ドイツの両方であるペパーミントオイルの有用性が報告されていました。
ペパーミントには、平滑筋を弛緩させて、IBSの症状を緩和する作用があるようです。
西洋薬以外の様々な療法が、患者さんの症状改善に活用されているのですね。
異なる伝統医療のRCT論文も見てみたくなりました。
(参考資料)
・機能性消化管疾患診療ガイドライン2020 過敏性腸症候群(IBS)(改訂第2版)
https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/IBSGL2020_.pdf#page=104
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こんばんは 謝敷です
過敏性腸症候群と鍼灸について、日本の診療ガイドラインに記載がありますので、
今回はまず、過敏性腸症候群についてご紹介したいと思います。
過敏性腸症候群は、Irritable Bowel Syndromeの略でIBSとしても知られています。
大腸に腫瘍や炎症などがないにもかかわらず、
直近3か月の間、週1日以上、腹痛が繰り返し起こり、
さらに以下のような特徴に2つ以上該当するような状態をいいます。。
・排便に関連する
・排便頻度の変化に関連する(増えたり減ったりする)
・便の形状の変化に関連する(軟便になったり硬くなったりする)
ストレスなどにより、大腸の収縮運動が激しくなり、
痛みを感じりゃすい知覚過敏状態となっていることが原因で、
具体的な原因については、現状明らかになっていません。
しかし、感染性腸炎にかかった場合、
腸に炎症が起き、粘膜が弱くなるだけでなく、腸内細菌叢も変化すること等により、
腸運動や知覚機能に影響し、罹患しやすいことが報告されています。
また、便の形状により、「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」の4つに分類され、
これらのタイプにより、症状も異なります。
日本での有病率は約6%、検診受診者では約15%との有病率が報告されており、
女性が男性よりも有病率が高く、
40歳代以降は有病率が減少する傾向があることが報告されています。
治療ではまず、生活習慣の改善が優先され、
それでも改善しない場合は、消化管運動機能調整薬や、
プロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌等)のお薬が処方されます。
下痢型では、腸の運動を改善させるセロトニン3受容体拮抗薬や止痢薬、
便秘型では、粘膜上比皮機能変容薬や下剤等が処方されることもあるようです。
大建中湯や、桂枝加芍薬湯などの漢方、
抗不安作用のお薬が処方されることもあります。
次回は、IBS診療ガイドラインに記載されている鍼灸治療についてご紹介致します!
(参考資料)
・機能性消化肝疾患診察ガイドライン2020-過敏性腸症候群
https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/IBSGL2020_.pdf#page=104https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/IBSGL2020_.pdf#page=104
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2026.03.13
来年度に向けて2026.03.12
天人相応④2026.03.11
問診に関して67(⑩その他の問診事項:耳、目、鼻、口腔など①)2026.03.10
舌乾(ぜっかん)とは③2026.03.09
Pactice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療⑧2026.03.07
婦人科㉓2026.03.06
二人のお祝い2026.03.05
天人相応③2026.03.04
問診に関して66(⑨女性・男性に関わる問診:男性生理(男性カルテ)⑤)2026.03.03
舌乾(ぜっかん)とは②2026.03.02
Pactice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療⑦2026.02.28
婦人科㉒2026.02.27
心地いい2026.02.26
天人相応②2026.02.25
問診に関して65(⑨女性・男性に関わる問診:男性生理(男性カルテ)④)2026.02.24
舌乾(ぜっかん)とは①2026.02.23
第32回日本病院総合診療学会に参加して参りました2026.02.21
婦人科㉑2026.02.20
2025年度授業終了2026.02.19
天人相応2026.02.18
問診に関して64(⑨女性・男性に関わる問診:男性生理(男性カルテ)③)2026.02.17
口角流涎(こうかくりゅうえん)とは③2026.02.16
Practice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療⑥2026.02.14
婦人科⑳2026.02.13
努力の成果2026.02.12
気の話⑧2026.02.11
問診に関して63(⑨女性・男性に関わる問診:男性生理(男性カルテ)②)2026.02.10
口角流延(こうかくりゅうえん)とは②2026.02.09
Practice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療⑤2026.02.07
婦人科⑲2026.02.06
ラストスパート2026.02.05
気の話⑦2026.02.04
問診に関して62(⑨女性・男性に関わる問診:男性生理(男性カルテ)①)2026.02.03
口角流涎(こうかくりゅうえん)とは①2026.02.02
Practice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療④2026.01.31
婦人科⑱2026.01.30
呼吸の大事2026.01.29
気の話⑥2026.01.28
問診に関して61(⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)⑨)2026.01.27
舌麻(ぜつま)とは③2026.01.26
Practice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療③2026.01.24
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二人三脚2026.01.22
気の話⑤2026.01.21
問診に関して60(⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)⑧)2026.01.20
舌麻(ぜつま)とは②2026.01.19
Practice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療②2026.01.17
婦人科⑯2026.01.16
次に繋げる2026.01.15
気の話④