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こんばんは 浅田です
前回までのお話
参照
今日は、鹿肉です。
鹿は、縄文時代から重要な狩猟獣として食され、毛皮や角を衣服や道具に利用してきました。
その為、宗教によって肉食を禁じた時代でも、鹿は例外とされ、重要な蛋白源として食されていました。
肉、角、毛皮など、全ての部位を利用できることで知られており、今日まで有効活用されてきました。
現在は、農作物を荒らす食害によって、鹿を駆除し、その肉を利用することがあるようですが、二ホンジカは国の天然記念物として保護されています。
では、鹿の肉の効能をみてみましょう。
薬性
甘、温
帰経
脾、腎
効能
健脾温補、通督脈、強筋壮骨
温める力が衰えて冷えたお腹や下半身を補う効果があるので、冷えて下痢をする、食欲が無い、足が冷えて、浮腫んで腰に力が入らないなど症状がある場合には効果的です。
全ての陽脈を統率する督脈を通じさせる作用があることから、身体を温める作用は特に強いと考えられます。
ですので、秋から冬の寒くなる時期に食べると良いとされています。
赤ら顔で喉が渇きやすく、暑がりな人には、身体の余分な熱を助長してしまうので注意が必要です。
鹿は食べたことがないので、どんな味や歯ごたえなのかわからないですが、シルエット的に馬肉に近そうですね。
機会があったら食べてみようと思います。
続く
参考文献
『薬膳素材辞典』辰巳洋 源草社
『中国伝統医学による食材効能大辞典』山中一男・小池俊治 東洋医学出版社
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回のお話はコチラ。
それでは、茄子を東洋医学的に見ていきたいと思います。
寒熱…寒
作用…降
臓腑…脾、胃、大腸
季節…夏
五味…甘
効能…清熱、活血止血、消腫止痛、祛風活絡
茄子は「寒性」で、気を降ろす作用が強く、冷やす性質の強い野菜です。
その為、気温が高くなり、体の熱が強くなってしまうこの時期に食べることは、清熱効果が期待できるため、非常に適しています。
清熱作用が期待できる反面、もともと胃腸の働きが悪い方には、胃腸を冷やしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
そのような場合には、生姜や唐辛子などと一緒に調理することにより、寒性を和らげることができ、この時期にぴったりな料理になると思います。
昔から日本には、「秋茄子は、嫁に食わすな」ということわざがありますが、この意味には諸説あります。
「美味しい秋茄子料理を嫁に食べさせたくない」という嫁姑の関係性から表れているという説、「茄子は体を冷やす」という理由から、お嫁さんの体を冷やしてはならない、という思いやりから出た言葉という説、他にも説はいろいろありますが、「体を冷やしては、いけない」という優しさから出た言葉だと信じたいところです。
また、活血止血、消腫止痛、祛風活絡などの作用がありますが、古くから茄子の枯れた茎や根などは外用薬として使用されてきたようです。
秋に自然に枯れた茄子の花を干して灰になるまで焼き、粉末にして歯に塗り歯痛を治療していたそうです。
食用だけでなく、鑑賞用や外用薬として利用されてきた茄子ですが、是非是非この夏を乗り切るために、食べていきましょう!
引用サイト
旬の食材百科 https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/nasu_toro.htm
参考文献
「東方栄養新書」 著:粱 晨千鶴 メディカルユーコン
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