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4月に二回ほどお邪魔して、東洋医学、鍼灸医学について語らせて頂いたドクターズプライム。
・・・で、その時に聴講された臨床医の先生方から、なかなかの御好評を頂いたということで、今回からは北辰会は勿論、順天堂東医研でも、東洋鍼灸専門学校でも長年にわたって講義してきた
「東洋医学的診察法(体表観察)」
について、これからシリーズで講義していくことになりました。
まず最初は「脈診」からです。
多くの医師にとって、「脈診(Pulse diagnosis)」といえば、バイタルサイン(生命兆候)確認の一環として、いわゆる”心血管系”の異常を念頭に、
脈拍数(頻脈・徐脈)
律動性(不整脈)
血管壁の硬さ(血圧)
などを、聴診による心音や浮腫の状況、その他の心電図所見などとも組み合わせて診て、診断するための情報としてなされるものでしょう。
しかし、東洋医学ではなんと、脈診部位(橈骨動脈搏動部)で全身の状況を診る、というのです。
それも、西洋医学とは根本哲学、人体観を異にする「全身の状況」を、です。
このブログにこれまで何度も書いてきたように、東洋医学では、「気血津液」の通り道としての「経絡」があり、その正常な循環を保障する「五藏六府」があります。
【カテゴリ】
厳密にいえば、気とエネルギーは違うし、血と血液は違うし、津液とリンパ液、組織液は違うし、経絡と神経や血管系は違うし、五臓六腑と内臓は違います。
東洋医学では、全身各所の細かな機能や形態の異常を診ているのではなく、全身の機能のバランスの乱れを、こうした諸概念に置き換えて診ているのです。
今回はその辺を分かり易く説明したつもりでしたが、どの程度伝わったかはアンケートの結果を待ちたいと思います。(^^)
一人でも多くの医師が、東洋医学に興味を持って下さり、理解を示してくれることを祈りつつ、より質の高い講義が出来るように精進します。
〇
2021.01.22

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最近、年が明けてからなんやかんやと猛烈に忙しいので、気付いたら日が経ってしまいましたが、年明け一発目の順天堂東医研、14日に喋ってまいりました!
せっかく、去年の秋からは対面+オンラインのハイブリッド開催で出来るようになったのに、東京は再び緊急事態宣言ということで、
今回からは再び完全オンラインでの開催となりました。(^^;
(いつ対面再開できるやら。。。)
まあ仕方ないですね、やまない雨はないと思って、明るくいきましょう!!(゚∀゚)
今回の講義テーマは
1.奇恒之腑、奇経八脈
2.弁証問診(主訴~現病歴の聴取)
の二本立てです。
これまで、順天堂東医研では約二年かけて、「五藏六府」「十二臓腑経絡」という、この医学が最も基本に置いている考え方について説いてきました。
これらの内容は、西洋医学でいえば「解剖学」「生理学」にあたる部分であり、鍼灸医学も、湯液医学も、けっきょくはこれを前提に理論構築されています。
だから、数学の問題を解くのに公式や定理を熟知していることが必要なのと同じく、英文を読むときに、単語の意味やイディオムを熟知しているのが必要不可欠であるのと同じく、
東洋医学な診療をやろうと思ったら、これらに対する理解というのは不可欠です。
しかし、では五臓六腑、十二経絡だけ知っていれば十分かというと、それもそうでもない。
他にも、基本として重要な概念がある。
・・・ということで今回、”五臓六腑、十二経絡以外の重要な存在”として無視するわけにはいかない、「奇恒之腑」と「奇経八脈」をごく簡単にやってみました。
これはある意味、どういうリアクションが来るのか、自分の中でチャレンジでもありました。
・・・で、結果は、「難しい」「抽象論の極み」という反応もありまして(苦笑)、なかなかホロ苦い結果となりました。。。(^^;
しかし、彼らが今後も勉強を継続し、将来、東洋医学的な臨床をやるようになっていった時には、色々と繋がってくるように、仕掛けたつもりです。
また今回、後半の「弁証問診」については分かり易かったようで、非常に好評でしたので、バランスは良かったと思います。
(・・と考えて自分を慰める(笑))
今回講義するにあたって、いつもお世話になっている長瀬眞彦先生からおススメいただいた二つの本
で、総合診療医や漢方医による問診の世界について、ある程度予習させていただいてから臨んだのも、自分的に良かったです。
鍼灸臨床家ならではの弁証問診の世界については、20年間、自分なりにやってきたつもりですが、医大生に東洋医学的な問診を語る上では、
伝え方を少し工夫しないとだなと、改めて思いましたね。
・・・まあこうやって、毎回調整を重ね、より良いものを作り続けるしかないですな。
また告知しますが、来月には楽しみなイベントがあります。( *´艸`)
〇
2019.10.24

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こないだ読んでいた本に、山下詢先生の言葉が載っていた。
今では知っている人も少ないでしょうが、あの柳谷素霊先生の直弟子であり、非常に頭脳明晰な先生で、正経十二経と奇経八脈を同時に論じた治療法の提案である「正奇経統合理論」を述べたことで知られている先生です。
経絡(奇経八脈) 参照
僕が鍼灸師の資格を取った頃は、まだギリギリご存命であり、実は講義を一回だけ拝聴したこともある。
(しかしもうその時は相当に御高齢であり、ホワイトボードに書く文字の筆圧が極端に弱かったこと、マイクを使っても、声が非常に小さかったことを、今でも鮮明に覚えている。)
昭和の中期から後期、間中喜雄先生たちとともに、古典的、伝統的鍼灸医学の新たな展開を提示し、ある意味で「一世を風靡した」先生方の中の一人である。
近代で、僕の尊敬する鍼灸師の先生の一人です。
この先生が、まだバリバリ元気だった時の講義と実技の様子が、東洋鍼灸専門学校の図書館に映像で残っており、ずいぶん前にそれを視て、
「なるほど、こりゃ確かに凄いわ。」
と思ったのを覚えている。
この先生の魅力は、見た目や態度はホンワカ優しい雰囲気なんだけど、言うことが知的で鋭いんですよね、なんか。
そんな山下先生の言葉。
「私は日ごろ、二つのことを繰り返し主張している。
一つは、今後ますます古典鍼灸を開拓する必要があること、もう一つは、鍼灸医学の理論だけでなく、芸術性を高めることである。
東洋医学は、西洋医学とは本質的に異質な、しかもかなり高次元の理論体系である。
・・・(中略)・・・
東洋医学の側面である芸術性は、科学化にとっては極めて厄介な対象であろう。
芸術とは味わうものであるように、術者と患者がともに味わうのが鍼灸の醍醐味である。
認識論においても、東洋医学と西洋医学は異質だ。
愛を起点として、心で考えるところに、三才の同一観が成立しており、理性と情緒が一体となって鏡のように透明な認識元体となることが東洋の観照法である。
この認識法によって東洋医学が成立しているのだから、純粋理性主義だけでいくと、死物と化してしまうのである。
全ての自然は人間のために存在していると考えたり、盗賊の目付で法則を抽出しようとする魂胆とは、東洋の精神は遥かに高く隔たっているのである。
私は東洋医学を愛するが故に、必要以上に穢したくはないのである。」
(昭和49年(1974年)、創医会発行の雑誌『古典医学』創刊号に寄せた「二つの鍼灸医学」より抜粋。)
・・・1972年の、日中国交正常化直後の発言です。
実に受容な指摘を含んでいると思います。
2019.07.04

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「温経湯(うんけいとう)」という漢方薬がある。
アトピーなんかで、意外と、処方されている人が多かったりする。
・・・さてこれ、どんな薬か。
出典はあの『金匱要略』の、婦人雑病脈証并治です。
『金匱要略』では、閉経後に下痢が続いて止まらず、下腹部が引きつって腹が張り、夜間に発熱し、手掌が火照り、口唇が乾燥するものに使う、とあります。
『中医臨床のための方剤学』によれば、効能は「温経散寒・養血袪瘀」とあります。
要は経絡経筋を温めて寒邪を散らし、血を養い、瘀血をどかす、と。
(この、血に対するアプローチとしての補血、養血、理血、活血などの違いについても、そのうち触れないといけませんね。)
主治は「衝任虚寒・瘀血阻滞」とあります。
奇経八脈の衝脈と任脈が冷えてしまって、瘀血を生じたものに良し、と。
これは衝任脈の虚寒+血虚+瘀血の邪実、ということで、虚実挟雑証の処方であります。
配合生薬はたくさんあるのですが、主薬は暖肝、散寒の呉茱萸(ごしゅゆ)と、温通の桂枝(けいし)であります。
(主に下腹部を)温め、血の巡りをよくすることがこの方剤の眼目であり、現代では月経不順、月経痛、不正性器出血、不妊症などによく応用されるようです。
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2019.05.25

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これまでのお話し
中国の宇宙論 ① イントロ
中国の宇宙論 ② 蓋天説 参照
◆渾天説とは。
古代中国で、「蓋天説」の後に出てきた、もう一つの有名な宇宙構造論が「渾天(こんてん)説」です。
「渾天」とは、大きく丸い天、というほどの意味です。
これは、宇宙を卵のようなものと捉え、黄身が大地、殻が天、上半分は空気、下半分は水、と考え、殻である天が動いているとする、いわば
「素朴な天動説」
です。(笑)
これまた、こちらのサイト様の図示とご説明がたいへん分かりやすかったです。<m(__)m>
これで、二十八宿(星座の動き)や二至二分(夏至・冬至・春分・秋分)など、色々なことが説明できるようになったのですが、天が水中に潜るという説、
天地が水に浮かんでいるという説は、前漢の当時に「蓋天説支持派」から、かなり論難されたようです。(苦笑)
蓋天渾天論争では、前漢末期の揚雄さんと桓譚さんという人がずいぶん激しく論争したことが知られているそうです。
しかしまあ、結果的には渾天説の方が実際の現象と合致するため、徐々に渾天説が優勢となっていったという経緯があるらしく、現代的な球面天文学からみても、
蓋天説から渾天説への変遷は、科学の進歩、ととれます。
渾天説を大成したと言われる人物に、後漢の科学者、政治家である張衡(78-139)という人物がいます。
彼は紀元前4世紀からある「渾天儀」という天球モデルを完成させた人物として有名であり、その著書の中で「渾天説」を明確に述べたことで知られています。
渾天儀に関してはこちらのサイト様の解説が、実に詳しくて参考になります。
彼が作った渾天儀は、水時計の水の流れを応用して水流で動き、二十八宿の位置など、現実の現象、位置と悉く一致したといいます。
(・・・なんかそれ、欲しいな。。(゜o゜))
この渾天説と人体観、医学の関わりですが、僕としては真っ先に李時珍(1518-1593)の説が思い浮かびます。
李時珍の『奇経八脈考』冒頭の「八脈」の部分に、
「陽維脉は表、陰維脈は裏で乾坤を言い、陽蹻脉は左右の陽、陰蹻脉は左右の陰で東西を言い、督脈は後ろの陽、任脈衝脈は前の陰で南北を言い、帯脈は諸脈を束ねる、六合を言うなり。」
とあります。
(文章はかなり省略意訳しています。)
渾天説における天球の、赤道にあたる部分が帯脈、上下(天地、転じて表裏)は維脈、左右(東西)は蹻脈、前後(南北)は任督衝と、奇経八脈それぞれで、
球体としての人体(六合、つまり宇宙)の気のバランスをとっている、と考える説です。
因みに”宇宙”という単語の出典は『尸子』あるいは『淮南子』であります。
(”宇”が空間を意味し、”宙”が時間を意味します。つまり宇宙とは時空のことであります。)
李時珍は恐らく、天文学についても相当深く理解していたことでしょう。
彼が、小宇宙である人体を、球体(三次元空間における空間物体)として考えた時に、奇経八脉を用いてこのような論を説いたのは、鍼灸臨床家としては非常に面白い説だと感じます。
続く
【参考文献】
『中国古代天文学簡史 日訳版』浅見遼訳 近代出版
『中国天文学研究』小沢賢二著 汲古書院
『東洋天文学史論叢』能田忠亮著 恒星社
『中国天文学・数学集』薮内清 編 朝日出版社
『古代中国の宇宙論』浅野裕一 岩波出版
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2019.02.25

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北辰会方式でよく使う経穴に「上巨虚(巨虚上廉)」という経穴がある。
ここは、足陽明胃経上にあり、大腸の腑の下合穴である。
(因みに下合穴の出典は『黄帝内経霊枢』本輸篇(2)、邪気蔵府病形萹(4)。ここも見逃せない。)
「通腑法」といって、ここに瀉法をすることで、大腸の腑を通じさせ、便通をよくする目的で使うことが多い。
僕もかつて蓮風先生にここに鍼をしてもらい、そのあまりの効果に驚いたことをよく覚えている。
さて、『黄帝内経霊枢』海論篇(33)に、こんな一文がある。
「・・・衝脉者.爲十二經之海.其輸上在于大杼.下出于巨虚之上下廉.・・・」
奇経八脈のうちの衝脈が、十二経の海であり、その治療穴に大杼、上廉、下廉があると。
僕はこの一文が、鍼灸学生の頃から気になっている。
なので、「通腑法」以外の意味や効果を期待して、上廉も下廉も使う。
・・・少し、分かってきた。
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2019.02.19

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清明院では女性の患者さんが多い、「股関節痛」。
これは、外側に出るもの、内側に出るもの、動作時に出るもの、動作開始時にのみに出るもの、安静時にも出るもの、大腿部にまで放散するものなどなど、痛みの出方は実に様々。
整形外科で、股関節の変形を指摘されているものも、ないものもある。
この部位の疼痛は、膝関節と同じく、毎日歩行する以上、安静が保てず、症状が遷延しやすい。
また、一時的に疼痛が緩解しても、再発を繰り返しやすい。
鍼灸臨床サイドでは、如何に「人工股関節」という最終手段にさせないか、筋力低下、歩行困難を食い止めるか、がポイントになる。
(もちろん無理、無茶はしません。)
即効性が得られ、なおかついい状態が持続するものの多くは軽症であり、正気の虚が関与しているものであれば、治療に時間がかかることが多い。
しかし、三歩進んで二歩下がるような地味な治療であるが、キチッとやると、キチッとした効果が期待でき、患者さんから非常に感謝される症状でもある。
それくらい、歩行時の腰下肢の疼痛というのは嫌なものだ。
股関節(周辺も含む)に流注する経絡は、ザっと
足陽明胃経(経脈(気衝)、経別(髀関)、経筋(髀枢))
足太陰脾経(経脈(衝門)、経別(髀)、経筋(髀))
足太陽膀胱経(経脈(八髎穴、髀枢、会陽穴)、経筋(会陽))
足少陰腎経(経脈(長強、会陰))
足少陽胆経(経脈(環跳、居髎、気衝)、経別(髀枢)、経筋(髀枢、長強、伏兎))
足厥陰肝経(経脈(衝門、府舍)、経別(前陰部で足少陽と会合))
となり、
(笑・・・足の三陰三陽全部じゃんか!)
奇経では、
任脈(会陰)
督脈(会陰、会陽)
衝脈(会陰、気衝、陰股の内廉)
帯脈(五枢、維道)
陽蹻脉(居髎、環跳、股外の前廉)
陰蹻脉(陰股)
陽維脉(居髎、環跳)
陰維脈(股の内廉、府舍、会陰の傍ら)
となる。
(笑・・・これも全部じゃんか!)
絵が下手だから書かないけど、上記を股関節にズームして図に起こすと、股関節の経絡学的な立体構造が見えてくる。
それを疼痛部位、可動障害の起こっている方向と照らし合わせれば、経絡学をキチッとやっている人であれば、色々な配穴や診どころが浮かぶ筈。
まあ、臨床上多いと感じるのは、脾経胃経、肝経胆経から起こるもの。
それらを勘案して、上手に調整すれば、イケるものはイケる。
つい最近もイケた。
今まさにイケつつある症例もある。
腎の関与がキツイものだと、難しいのかな、という気もする。
【参考文献】
『臓腑経絡学』藤本蓮風他 アルテミシア
『現代語訳 奇経八脈考』李時珍著 勝田正泰訳 東洋学術出版社
『奇経八脈考全釈』李時珍著 小林次郎訳 燎原
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2019.01.29

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これまでのお話し
「腹哀」という経穴 ③ 参照
◆「腹哀」は胆の募穴「日月」、肝の募穴「期門」と近い☆
ここまで、ほとんど誰にも顧みられることの無い、超マイナーな経穴である「腹哀」穴に関して、
1.所属経絡としての魅力、
2.位置的な魅力、
3.横並びの重要経穴群の魅力、
4.字解き(字義解釈)上の魅力
について触れてきました。
これだけ挙げても、まだまだ他にも魅力的なんです、腹哀は。(゚∀゚)
今度は「縦並び」です。
実は腹哀穴のすぐ上には、胆の腑の募穴である日月穴、その上には肝の臓の募穴である期門穴があります。
現行の経穴学の教科書『新版 経絡経穴概論』(日中韓合意WHO採用版)では、期門穴の位置は巨闕穴の外方4寸、第6肋間に取穴する、とあります。
我々が卒業した頃の教科書では、「期門穴」は第9肋軟骨の付着部の下際に取る、と教わっていました。
もともと、期門穴の位置については諸説あり、現在の教科書では「第6肋間説」が採用されているようです。

↑↑この写真でいうと青印は日月穴、その上の赤印が現行教科書の期門穴、下の赤印が旧教科書の期門穴です。
僕としては、鍼灸学生時代に、腹哀穴の真上に日月穴、その真上に期門穴という縦並びの位置関係に着眼していたので、どうも現行教科書の説には馴染めません。
(笑・・・まあ、あそこに反応出ることもあるんだけどね(;’∀’))
腹哀は足太陰脾経上の経穴で奇経八脈の陰維脈と交わり、位置的には帯脈上にも位置し、日月は足少陽胆経上で胆の募穴、期門は足厥陰肝経上で肝の募穴、
この3経の重要穴処が「あそこ」に配されていることに、個人的には深い意味を感じずにはいられません☆
「あそこ」とはもちろん、「膈」付近であります。
続く
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2019.01.24

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久々に、経穴の話でもしようかな。(゚∀゚)
(たまには専門家らしいところを見せとかないと。(笑))
僕は臨床で、北辰会どころか、どこの流派も使わないような経穴を使うことがあります。
(・・・まあ、鍼師は割かしみんな、そういうのあるんじゃないかな。個人的注目経穴ね。)
その一つが「腹哀」穴です。
腹哀は、正経十二経では足太陰脾経上にあり、しかも奇経八脈の陰維脈上の経穴です。
経絡(奇経八脈) 参照

医道の日本社『新版 経絡経穴概論』(WHO、日中韓統一版)では、任脈上の建里の外方4寸、とあります。
(写真では青が建里穴、赤が腹哀穴です。)
まずこの、任脈上の「建里」穴が魅力です。
「裏を建てる」。
そして、その横ラインにも、魅力的な名前がズラリ。
石関、関門、腹哀、章門といきます。
この「関」の字の重要性についても、以前書きました。
裏を建てる建里の並びに、表裏内外(上下もかな)の関所たる経穴が並び、側腹部には「章(あきら)かな門」である章門穴がある。。。
(章門の章の意味は諸説あり)
しかも腹哀のやや内側には「関所の門」たる関門穴がある。。。
因みにこの高さは、背中だと命門、懸枢ラインあたりでもあり、その並びには三焦兪、腎兪、肓門、志室、京門があります。。。
「腹哀」は、まさにそういう超重要なライン上にある経穴であることが分かります。
この横ラインは、奇経八脈の帯脈の上部、とも言えます。
それでいて、陰維脈上の経穴。。。
「哀」という字があてられている。。。
実に興味深い。
続く
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2018.07.31

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これまでのお話
『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 5 参照
◆『黄帝内経素問』脉要精微論(17)のポイント 続き
さて、『素問』のたいへん重要な篇である「脉要精微論(17)」の最後の部分です。
推而外之.内而不外.有心腹積也.
推而内之.外而不内.身有熱也.
推而上之.上而不下.腰足清也.
推而下之.下而不上.頭項痛也.
按之至骨.脉氣少者.腰脊痛而身有痺也.
とあります。
ここを簡単に訳しますと、
脈を内から外に向けて押して、内のみで打つものは心腹に積聚あり。
脈を外から内に向けて押して、外のみで打つものは身体外熱。
脈を下(尺位)から上(寸位)に向けて押して、尺位にのみ打つものは腰下肢の冷え。
脈を上(寸位)から下(尺位)に向けて押して、寸位にのみ打つものは頭項痛。
脈を骨にまで強く押さえて、弱いものは、腰脊痛で痹病。
となります。
ここでは、内外と上下(寸尺)に加えて、浮沈でも脈を比較しています。
手首の脈診部位を、
外から内、内から外、尺から寸、寸から尺、さらには浅い位置から深い位置
と、診る(指で押す)方向で噛み分けることで、脈診部位に全身を投影した場合の、病の深さと位置を窺っています。
面白いですね☆
このように、東洋医学では、局所には全体が投影されているとの考え方の下、全ての診察を行っていきます。
・・・で、総合的に判断して、「証」と「病因病理」を構築し、治療にあたります。
【参考文献】
『現代語訳 黄帝内経 素問』東洋学術出版社
『現代語訳 奇経八脈考』東洋医学術出版社
『奇経八脈攷 全釈』燎原
『経穴密語集』岡本一抱
『多紀元簡 素問識 上下巻』績文堂
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2026.09.01
2026年 9月の診療日時2026.08.07
2026年7月の活動記録2026.08.01
2026年 8月の診療日時2026.07.16
これまでに竹下が世に出した症例2026.07.08
2026年6月の活動記録2026.07.04
2026年5月の活動記録2026.07.01
2026年 7月の診療日時2026.06.03
2026年 6月の診療日時2026.05.07
2026年4月の活動記録2026.05.02
2026年3月の活動記録2026.05.01
2026年 5月の診療日時2026.03.28
4.12(日)、講演やります!!2026.03.27
2026年 4月の診療日時2026.03.24
2026年2月の活動記録2026.02.27
2026年 3月の診療日時2026.02.18
2026年1月の活動記録2026.02.01
2026年 2月の診療日時2026.01.29
2025年12月の活動記録2026.01.06
2026年 1月の診療日時2026.01.01
2026「丙午」謹賀鍼年!!!2025.12.30
年内診療終了!!2025.12.12
患者さんの声(睡眠障害、その他不定愁訴)2025.12.05
2025年11月の活動記録2025.12.01
2025年 12月の診療日時2025.11.22
患者さんの声(15年以上メンテナンスで継続通院)2025.11.20
11.22(土)、25(火)、通常通り診療やります!!2025.11.19
2025年10月の活動記録2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時