東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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七情の異常8

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回の話

 

七情の異常   七情とは

七情の異常2 善怒とは

七情の異常3 肝鬱気滞による善怒

七情の異常4 肝胆火旺による善怒

七情の異常5 肝脾不和による善怒

七情の異常6   善喜とは

七情の異常7 心火による善喜

 

参照

 

 

 

前回、心の臓が火を持つことによって善喜が起こるとお話しました。

 

 

 

その心の臓の火(心火)は、他臓腑の影響を受けて発生することがあります。

 

 

 

今回は、心腎不交による善喜について

 

 

 

心は「陽」、腎は「陰」、心は「火」、腎は「水」と考えられており、心と腎は互いにバランスを取り合っています。

 

 

 

慢性病、疲労、房事過度などにより腎の臓が衰え、外気温の暑さ、熱を持つ飲食物の摂取、ストレスなどによって旺盛になった心火を抑制することができなくなると、心火の勢いは亢進し、心神が異常となり「善喜」が生じます。

 

 

 

腰や膝のだるさ、寝汗、耳鳴、ほてり、咽や口の乾燥感、不眠、動悸など、心火と腎陰虚の症状を呈するのが特徴です。

 

 

 

心腎不交によって善喜が起こっている場合は、心の臓と腎の臓のバランス、特に上下のバランスを取ることが重要になってきます。

 

 

 

このように心の臓は腎の臓と密接な関係である為、心の臓だけを問題視するのではなく、腎の臓の影響を考慮する必要があります。

 

 

 

次回は、心肝火旺による善喜について

 

 

 

続く...

 

 

 

 

 

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前日の話

 

 

七情の異常   七情とは

七情の異常2 善怒とは

七情の異常3 肝鬱気滞による善怒

七情の異常4 肝胆火旺による善怒

 

 

参照

 

 

 

 

 

今回は肝脾不和による善怒について

 

 

 

肝と脾は、肝の気を流す作用と、脾の飲食物を運び消化する作用により、常に助け合いバランスを取り合っています。

 

 

 

肝の気が盛んになったり、脾の機能が弱ると、お互いコントロールすることができなくなり、肝は脾を容易に傷めつけ、肝脾不和の症候が生じます。

 

 

 

脾が弱るのに対して、肝の気が高ぶることで、怒も高ぶりやすくなり「善怒」が生じます。

 

 

 

食欲不振、お腹の張り、みぞおちの不快感、悪心、下痢など、消化器系の症状が出てくるのが特徴です。

 

 

 

 

 

ストレスが溜まってイライラしている時に、胃のもたれ感や胃の張りなど胃腸の調子が悪くなる人は多いと思います。

 

 

 

胃の不快感を、「胃がムカムカする、胃がムカつく」という言葉で表現することがありますよね。

 

 

 

イライラしたり、怒った時も、「ムカムカする、ムカつく」という言葉で表現することがあります。

 

 

 

「むかつく(むかづく)」という言葉は、江戸時代から使われていた胃の不快感と怒りを表す言葉です。

 

 

 

当時からも、「苛々する」、「頭にくる」、「立腹」、「癪に障る」など”怒り”を表現する言葉はありましたが、

 

特に「むかつく(むかづく)」は”胃痛(胃の不快感)が出るくらいの怒り”という意味で使われていたそうです。

 

 

 

まさに肝脾不和の状態を表した言葉であり、怒りと胃腸の不調が密接なのがわかります。

 

 

 

 

 

現代は、言葉の真の意味は考えず日常的に使っていますが、

 

昔は、 どんな言葉で感情を表現したかで、どの臓腑によって「怒」が起こっているのか、ある程度絞れたのではないかと思います。

 

言葉の語源を調べて、東洋医学的に妄想するのも勉強になって楽しいです。

 

 

続く…

 

 

 

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