東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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痰飲病機⑮

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

「飲」はさらさらとした水様の病理産物で、津液が拡散されず、蓄積・停滞することにより、形成されます。

 

 

 

飲の発生する主な原因として、寒湿の邪を外感することと、水飲の内傷が挙げられます。

 

 

 

「寒湿の邪を外感」とは、例えば、湿潤した気候の地域に住む、引っ越し先が川や池の脇だった、河や池に落ちた、河や海、池と直接関りのある仕事している、発汗後風にあたるなど、簡単にいうと湿度の高い環境で生活していたり仕事をしていたりなど、発症前に外から湿邪が侵入する条件にいたということを示します。

 

 

 

寒湿邪を受けることにより、肺衛の陽気が損傷されるので、水は津に化成せず、集まって「飲」になります。

 

 

 

また、「水飲の内傷」は、暑い時期に冷たい飲み物を多飲したりすることにより、脾腎の陽気が損傷され、脾の運化機能低下を招き、腎の陽気を低下させ、蒸騰機能低下を招きます。

 

 

 

その為、小便がうまく排泄されず、水液が停滞蓄積することにより、「飲」が形成されます。

 

 

 

「飲」は、脾胃(胃腸)が、飲食物の消化吸収と運搬がうまくいかず発生するため、主に胃腸に停滞し、そこから、胸脇、四肢、皮膚へと溢れ出していきます。

 

 

 

簡単にまとめます。

 

 

 

「痰」は粘稠で、五臓の失調により発生し、気に促され昇降し、あらゆる場所に入り込みます。

 

 

 

「飲」は、サラサラしており、胃腸に蓄積します。

 

 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『鍼灸・漢方の名医になるための 気血弁証論治学』 編者:神野英明

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「食後困頓(しょくごこんとん)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
食後困頓(しょくごこんとん)とは、食後に身体が怠く、眠くなったり、食事中に疲労困憊して身体を支えていられず、食事を止めて眠ってしまう状態のことを指します。
 
 
 
他にも「穀労」、「飯酔」とも呼ばれています。
 
 
 
また、「多寝症(嗜睡症)」との区別が必要であり、多寝症の特徴は、昼夜関係なく眠りたがり、起こせば目覚めるものの、またすぐに眠りこんでしまい、自身での制御出来ない状態を指します。
 
 
 
食後困頓は、食後あるいは食事中であることが誘因であり、身体が怠くなり、眠気を訴えることが特徴であるため、どのような条件下で眠気を感じるかを聞いていくことが必要となります。
 
 
 
弁証分類は主に2つあり、次の通りです。
 
 
 
 
1.脾気虚の食後困頓
 
 
2.痰湿困脾の食後困頓
 
 
 
まずは脾気虚の食後困頓についてです。
 
 
 
飲食の不節制により、脾胃虚弱となり、運化が低下して食物が消化されず、脾陽がますます虚して、清陽が昇らなくなって発生します。
 
 
 
この場合、食後に身体が怠く眠くなり、程度が重いと食事を止めて眠ることもあります。
 
 
 
また、倦怠無力感、少食、軟便などの脾気虚の症候を伴います。
 
 
 
治法は、健脾益気・消食を用います。
 
 
 
痰湿困脾の食後困頓は、長期間湿地で生活したり、暑い気候によって湿邪に侵襲されたり、もともと痰湿が盛んな体質のために中焦を阻害して、脾陽が清気を昇らせて神を養うことが出来なくなり、発生します。
 
 
 
特徴は、痰飲湿濁に障害されるため、食後に疲れきって身体を支えることが難しく、肢体が重怠い、上腹部のつかえといった症状、舌苔膩、脈濡などの痰湿の症候を伴うことです。
 
 
 
治法は、健脾燥湿・化痰を用います。
 
 
 
どちらの分類も病位は脾にあり、病因は脾虚と湿証の違いがあります。
 
 
 
脾虚は正気不足であるため、治法は補益、湿証は湿濁(湿邪)によるものであるため、治法は利湿通陽を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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