東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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舌麻(ぜつま)とは

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「舌麻(ぜつま)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
舌麻とは、舌尖部が痺れることをいい、舌のこわばりを伴います。
 
 
 
もともと、舌尖が痺れて感覚がないものを「舌麻」といい、舌のこわばりを伴うものを「舌痺」と呼んでいましたが、近代になると、混同したり合わせたりして書物に記載されるようになっています。
 
 
 
今回は知覚麻痺(痺れ)とこわばりを合わせて「舌麻」として扱っていきたいと思います。
 
 
 
弁証分類は主に3つあります。
 
 
 
1.血虚の舌麻
 
2.肝風の舌麻
 
3.痰阻の舌麻
(①風痰の舌麻、②痰火の舌麻)
 
 
 
まずは血虚の舌麻についてです。
 
 
 
『素問・逆調論』に「栄気虚せばすなわち不仁す」とあるように、栄血が不足して舌を栄養できなくなると、舌麻を生じます。
 
 
 
栄血不足は、出血過多や血の化源不足によって発生します。
 
 
 
特徴は、舌が痺れるがこわばりは無く、飲食や言語には大きな障害は無く、顔色黄萎あるいは白、動悸、息切れ、頭のふらつき、不眠、多夢、健忘、舌質淡、脈細で無力などの血虚所見を伴うことです。
 
 
 
治法は養血を用います。
 
 
 
次に肝風の舌麻についてです。
 
 
 
肝腎陰虚で肝陽が上亢して抑制されず、肝風が生じて舌を上擾することで発生します。
 
 
 
基本は陰虚であり、症候は陽亢によって引き起こされます。
 
 
 
特徴は、舌の痺れとこわばりがみられ、飲食・言語にも障害があることです。
 
 
 
また、舌質紅、舌苔少、脈弦で細数、頭痛、頭のふらつき、、突然に意識障害、半身不随を生じることもあるという特徴をもちます。
 
 
 
治法は、平肝熄風を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「舌裂(ぜつれつ)」について、お話をしていきたいと思います。
 
 
 
舌裂(ぜつれつ)とは、舌面にみられる線状の亀裂(裂紋)のことをいいます。
 
 
 
亀裂の線の方向の仕方は様々で、横形、縦形、川の字形、人文字形、井文字形など多様であり、裂紋舌とも呼ばれます。
 
 
 
『千金方・心臓派論』には、「心の臓実すれば、……肉熱し口開き破る」と記載があり、「舌破」と呼ばれることがあり、心の臓の病変でも起こることがわかります。
 
 
 
一般的には熱証を示しますが、舌苔の有無、色の違いによって病態が異なる為、病態の鑑別には舌苔の有無が重要なポイントとなってきます。
 
 
 
弁証分類は主に2つあり、次の通りです。
 
 
 
1.陰虚の舌裂
 
2.陽明腑実の舌裂
 
 
 
それぞれ実証と虚証の違いがあります。
 
 
 
まずは虚証の陰虚の舌裂についてです。
 
 
 
温熱病の後期に熱邪が津液を消耗して陰傷したり、慢性病の衰弱で陰液が消耗したり、陰虚体質の方が温燥性の薬物や飲食物を誤って摂取して陰液を消耗するなどして発症します。
 
 
 
これは、『舌鑑弁正』にて「裂紋舌は血液の灼枯なり、内熱の治を失して邪火毒熾するものこれあり」「また熱物を誤食しあるいは温補辛燥の薬物を誤服し真陰を灼傷して致すところ」と記載があるとおりです。
 
 
 
弁証のポイントは、裂紋舌かつ無苔であり、舌質が深紅または紅光であり、口乾、盗汗、五心煩熱、細数脈といった陰虚内熱の症候がみられることです。
 
 
 
状態によっては舌に出血や発斑がみられることもあります。
 
 
 
治法は滋陰清熱を用います。
 
 
 
次に実証の陽明実熱の舌裂についてです。
 
 
 
外感熱病で熱邪がピークに達した段階でみられ、熱邪が陽明に入って胃腸に結し、津液を消耗するために発生します。
 
 
 
『傷寒論』には、「太陽病、もしくは発汗し、もしくは下し、もしくは小便を利すれば、これ津液を亡い、胃中乾燥す、陽明に転属するによりて便秘し、内は実し、大便硬き者は、これ陽明と名づくなり」と記載があります。
 
 
 
このことから、太陽病の患者さんが何らかの理由で津液が消耗すると陽明病に変化していきますよということが分かります。
 
 
 
舌に裂紋が生じることが、津液消耗を示す所見となります。
 
 
 
弁証のポイントは、裂紋舌かつ舌苔黄で乾燥であることに加えて、発熱、強い熱感、発汗、煩躁、口渇、多飲、便秘、腹満と圧痛、脈は洪数または沈実といった腸胃燥熱の症候がみられることです。
 
 
 
治法は急下存陰、釜底抽薪を用います。
 
 
 
以上のように、陰虚の舌裂は虚多邪少であるのに対し、陽明実熱の舌裂は邪実陰傷といえます。
 
 
 
注意すべきことは、健康人でも時に舌に裂紋がみられることがありますが、それは先天性あるいは陳旧性のものであり、はっきりとした病的徴候はみられないといった特徴をもちます。
 
 
 
舌裂があったとしても、舌質が健康的な淡紅色で、形、大きさ、舌苔も正常であり、湿潤度にも異常がなく、自覚症状がまったくみられない場合は、前述の例に当てはまる可能性が高くなります。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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