東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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術後悪心嘔吐(PONV)と鍼灸

 

 

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こんばんは、謝敷です^^

 

 

 

今回は「術後の吐き気」と鍼灸について

コクランやUpToDateに紹介されていますので、そちらをご紹介したいと思います!

 

 

 

一生のうちに、あるかないかの手術経験…

術後(全身麻酔後)に起こる合併症の中で、

最も頻度の高い症状が「悪心嘔吐(PONV:postoperative nausea and vomiting)」であり、

その頻度は25~30%と言われています。

 

 

 

女性や若年者、乗り物酔いの既往、非喫煙者、片頭痛持ちといった患者自身に要因に加え、

麻酔の種類では、揮発性麻酔薬・亜酸化窒素の使用や長期の麻酔時間、術後のオピオイド使用等も

リスク因子となることが報告されています。

手術の種類では、胆嚢の摘出術や腹腔鏡手術、婦人科手術で多く見られるようです。

 

 

 

PONVは、術後のQOLを阻害するだけでなく、

飲食物の摂取を阻害し、疾患のみならず手術からの回復を遅らせる要因にもつながります。

しかし、制吐剤の硬化は十分ではなく、頭痛などの副作用についても報告されています。

 

 

 

疾患横断的な症状ですが、CochranやUpToDateでは、「内関」への刺激による予防効果が紹介されています。

 

 

 

では、次回は早速Cochranライブラリーの内容を見てみましょう!

 

 

 

 

<参考文献>

・日本麻酔科学会 https://anesth.or.jp/users/common/preoperative_complications/35

・Apfel CC, Heidrich FM, Jukar-Rao S, Jalota L, Hornuss C, Whelan RP, Zhang K, Cakmakkaya OS. Evidence-based analysis of risk factors for postoperative nausea and vomiting. Br J Anaesth. 2012 Nov;109(5):742-53. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23035051/

・Cochran「術後悪心嘔吐を予防するための手首の経穴(PC6:内関)の刺激」 https://www.cochrane.org/ja/CD003281/ANAESTH_shu-hou-e-xin-ou-tu-woyu-fang-surutamenoshou-shou-nojing-xue-pc6nei-guan-noci-ji

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

まずは、気虚を書いていくうえで重要な、気の生成について書いていこうと思います。

 

 

 

気は、腎陽の蒸騰のもとに、脾胃の運化作用により、飲食物から得た水穀の精微が肺に上輸され、肺が吸入する清気と合することにより、形成されます。

 

 

 

と記載されています。

 

 

 

出来る範囲で簡単に説明していきたいと思います。

 

 

 

人間は飲食物を摂取し、脾胃(胃腸)で消化吸収します。

 

 

 

胃腸で飲食物を消化吸収し、生成された水穀の精微を、脾の昇清作用と腎の蒸騰作用により、肺に輸送します。

 

 

 

呼吸により吸入した、清気と運輸された水穀の精微が肺で結合することにより、気が生成されます。

 

 

 

その気は、肺の宣発粛降作用により、全身に散布されることになります。

 

 

 

と、極力分かりやすく解釈したつもりですが、いかがでしたでしょうか。汗

 

 

 

他にも、臓腑間の問題など色々とありますが、基本的な部分に関しては、こういった事になります。

 

 

 

 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸・漢方の名医になるための気血弁証論治学』 編著;神野英明 (たにぐち書店)

 
 

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