東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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六淫の外邪⑥

 

 

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こんばんは。齋藤です。
 
 
 
 
それでは、前回の続きです。
 
 
 
 
前回の話はコチラ
 
 
 
 
 
では、寒邪にどのような特徴があるのかを書いていこうと思います。 
 
 
 
 
 
寒は陰邪で、陽気を傷りやすい
 
 
 
 
 
寒邪は陰邪です。
 
 
 
 
寒邪により、身体が冷え、人体の陽気を凝滞させ損傷しやすくなります。
 
 
 
 
陽気が損傷されることにより、身体を温める機能(温煦作用)や、津液(体液)を汗や尿に変えたりする一連の物質転化する機能(気化作用)が低下してしまうため、身体が温まらないという症状が現れます。
 
 
 
 
寒邪は、人間の一番表層にある、肌表に侵襲します。
 
 
 
 
肌表は、簡単にいうと、西洋医学でいう、汗腺、皮脂腺を含めた皮膚の表層になります。
 
 
 
 
人間の表層である肌表には、身体を防衛してくれる気である、衛気が流れている為、寒邪に侵襲されるとその流れが鬱滞してしまいます。
 
 
 
 
皆さん、寒いと縮こまりますよね。
 
 
 
 
その様な感じで、気の流れも縮こまり、流れが悪くなり、温煦作用が低下し、皮毛が温煦されなくなり、悪寒などが発生し、風寒邪と正気が戦うことにより、次第に発熱を生じてきます。
 
 
 
 
また、胃腸に寒邪が影響すると、胃腸を温める機能が低下して、腹痛、下痢、四肢が冷えるなどの症状が現れます。
 
 
 
 
風邪は陽邪なので上部を襲い、寒邪は陰邪なので下部を襲います。
 
 
 
 
単純に寒邪のみに襲われた場合は、腰腿痛など下半身の症状を発症させます。
 
 
 
 
その為、寒邪のみでは、外感表証の様な、風邪症状が起きにくいと考えられています。
 
 
 
 
外感表証となるためには、風邪により腠理が開いた状態で寒邪に襲われていることなどが条件となります。
 

 

 

参考文献

『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房) 

 

 

 

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六淫の外邪⑤

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

昨日は母の日でしたね。

 

 

 

皆さんは、何かプレゼントしたでしょうか。

 

 

 

母の日は、色々と諸説あるようですが、約百年前にアメリカで始まった風習とのことです。

 

 

 

ちなみに、齋藤家はみんなでケーキを食べました。(笑)

 

 

 

それでは、前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

本日から、六淫の外邪である、寒邪について書いていこうと思います。

 

 

 

寒邪には大きく外寒・内寒がありますが、今回は外寒について書いていこうと思います。

 

 

 

寒邪は、冬季の主気で、急な気温の低下は寒邪になりやすく、寒邪は通年を通じて生じます。

 

 

 

気温の低下により、防寒などの対応をしないと、風邪と一緒に風寒邪となり、我々の体に襲ってきます。

 

 

 

その他に、雨に濡れたり、水遊び後に体が冷えたり、汗をかいた後に風にあたったりなどで、寒邪を受けることがあります。

 

 

 

夏の冷房も、現代人には、寒邪の影響を受ける代表的な原因の一つになると思います。

 

 

 

その他にも体を冷やしてしまい、風邪の様な症状が現れたという状況は色々想像できるのかと思います。

 

 

 

先程も書きましたが、寒邪単体で襲ってくることはなく、風邪と一緒になり、風寒邪となります。

 

 

 

その為、急に症状が発症しますので、問診上で主訴が発症したきっかけを確認する必要が有ると思います。

 

 

 

例えば、冷房で冷やした、寒気がして明け方目覚めたという様な事があった後に、症状が急に出始めたという様な、きっかけを探ることが重要になってくると思います。

 

 

 

参考文献

『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房) 

 

 

 

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