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こんばんは!樫部です。
本日は「涙が出る」ことについて、お話ししていきたいと思います。
前回までのお話はこちら!
悲しいことや嬉しいことがあったときなど、感情が動いた際に涙が出ることがあると思います。
感情に関係なく、涙が止まらない、溢れてくる状態を病理とみなし、流涙と呼びます。
涙は、寒熱を問うことで、冷涙、熱涙に分類できます。
一般的には、冷涙は、肝経虚寒と肝腎両虚の範疇、
熱涙は、肝経風熱と陰虚火旺の範疇に属すといわれています。
流涙の弁証分類は主に4つあり、全て内傷に属します。
1.肝経虚寒
肝血が不足して栄養出来ず、目竅が空虚となっているところに、
風寒の邪が虚に乗じて侵入すると、流涙が生じます。
誘因は冷たい風で、冷涙が流れます。
その他に羸痩(るいそう)、四肢の冷えがみられます。
2.肝経風熱
肝経に鬱熱があるところに、風邪を感受し、
風熱が目に上行する為に流涙を生じます。
こちらも誘因は風に当たることですが、熱涙が流れます。
熱が関与する為、目の充血、口鼻の乾燥、耳鳴を伴います。
3.肝腎両虚
精血の消耗や悲哀で流涙し過ぎて、肝腎陰虚から陽虚に及び、固摂機能が低下して涙流が生じます。
冷涙が常に流れ、寒冷環境下で増悪する特徴があります。
初期段階では涙が止まっていたものの、悪化することで止まらなくなります。
その他に、目のかすみや耳鳴、耳聾、腰膝酸軟を伴います。
4.陰虚火旺
肝腎陰虚が進行し、虚火が上炎して、流涙が生じます。
日中に熱涙が流れ、夜間は乾燥して目の不快感を訴えます。
また、頭暈、視界が暗く見えるといった症状も伴います。
流涙についてのお話は以上です!
次回は「目の病気」がある場合の東洋医学的な捉え方について、お話していきたいと思います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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こんばんは。松田です☆″
昨日は結構雨が降っていて、気温も低かったので、寒かったですね。
かぜを引きたくないので、冬の装いで過ごしました。(長袖にネックウォーマー装備)
寒暖差もあるので、風邪を引かないように気を付けましょう。
患者さんは、自分の体のことですが、意外と気づいてないあるいは分かっていないことがあります。
先日も風邪を引いてしまっていても、きっかけが分からない、気づいてない状態の方がいました。
良く聞いてみると、症状が出る2日前から暖かかったので、布団を薄くして寝たら、朝寒くて首元が凝っていたということを思い出されました。
意外と自分のことなのに、自分に起こったことを忘れていたり、思い出させなかったりすることがあります。
そのため、さらに詳しく話を聞いたり、診察後に分かった情報を患者さんと共有することで、そういえばこういうことがあったなと、思い出してもらいます。
何のきっかけもなく体調は悪くならないので、いくら聞いても全く患者さんが思い出せない時は、その他の診察で何とかするしかなくなります。
自分も含めてですが、日頃から自分の生活スタイルを把握しておき、何かの変化に気づくことはとても大事なことだと思いました。
小さなものでも、日常生活における変化や自分の体の状態における変化に気づくことが出来れば、治療もスムーズだったり、自分でも対応ができるかもしれないので、しっかり気づく、覚えておくという事が大事ですね。
自分の体に対して鈍感ではなく、ある程度何をしたか意識して生活していくことが大事なことではないかと思います。
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