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こんばんは、永井です。
本日は、前回の続きで、陽明病の蓄血証についてです。
前回記事はこちらです。
まず蓄血とは邪熱が裏に入って血と相博し、内に瘀血ができる病証のことを言います。
経脈を離れた血がすぐに排出されずに、体内に長期滞在することにより、瘀血が形成されます。
陽明病の蓄血証は、この瘀血が元々は太陽病位にあり、さらに陽明病の熱邪を感受したことで発病します。
陽明病の蓄血は胃腸にみられます。
症状としては
・健忘(慢性的な瘀血によって、心気が塞がれ、そこに熱邪が入ることで、清陽を掻き乱し、混乱すると脳の働きが鈍くなるため。物忘れや聞いたことをすぐに忘れるなどの症状が出ます)
・便が比較的よく出やすく、色は黒色(瘀血により色が黒くなります)
瘀血を下すため、攻遂瘀血を目的に抵当湯を用います。
次回へ続きます。
参考文献
『中国傷寒論解説』 著者:劉 渡舟
『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所
『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰
『中医弁証論』 編著:柯 雪 帆
『中医基本用語辞典』監修:高金亮 主編:劉桂平、 孟静岩
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こんばんは、永井です。
ゴールデンウィーク、お休みの方もお仕事の方もいかがお過ごしでしょうか。
街全体が賑やかな休日の雰囲気であふれています。
今回も陽明病の続きです。(前回の記事はこちらです。)
陽明病の寒証についてみていきます。
これまでみてきたように、陽明病は胃家実熱がメインですが、
陽明病の虚寒証を引き起こす原因は、胃陽の不足、
症状としては、食欲不振、腹部膨満感、眩暈、小便不利(小便が出にくい)、
脈は遅、無力(但し臨床上では、脈遅、
脾胃が虚寒だと、運化機能が落ちるため、飲食物から生成される、
その結果、食欲不振や、小便不利、排便状況は先硬後軟、
治療は、温胃散寒、降逆止嘔を目的に、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)を用います。
次回へ続きます。
参考文献
『中国傷寒論解説』 著者:劉 渡舟
『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所
『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰
『中医弁証論』 編著:柯 雪 帆
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