東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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冬突入!!!

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

往診をしていると、おせちや年賀状、クリスマスケーキの広告を見かける様になりました。

 

 

 

段々年末が近づいてきているのを実感しますね。

 

 

 

そしてとうとう立冬を迎えました。

 

 

 

樹木の葉もまだ残っており、これから紅葉のピークを迎えるという感じで秋みたいですが、暦の上では冬です。

 

 

 

冬の順風は北風で、南風は逆風となり、南風の時は風邪をひきやすくなります。

 

 

 

まだまだ日中の気温は高く、厚着をしていると若干発汗してしまい、上着を脱ぎたくなる状況ですね。

 

 

 

夕方になると一気に気温が低下してしまうので、上着を脱いだままでいると、汗も冷えてしまい、風寒邪が入ってきてしまう可能性があるので、注意が必要です。

 

 

 

私も自転車で往診しているので、上着の着脱に大忙しです。

 

 

 

緊急事態宣言も解除され、外出する人も増えてきました。

 

 

 

コロナでなくとも、咳をしていると冷たい目で見られてしまう世の中なので、体調管理には十分注意して生活をしましょう。

 

 

 

参考資料

『内経気象学入門』 著:橋本 浩一 (緑書房)

 

 

 

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ノドの痛み

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は「ノドの痛み」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

ノドが痛いとは、咽喉部が痛いことで、喉嚨痛、咽嗌痛ともいいます。

 

 

 

咽喉痛の弁証分類は、主に6つあり、病因は外感、内傷の両方がみられます。

 

 

 

まずは病因が外感である咽喉痛の弁証分類についてです。

 

 

 

下記のどちらも、風邪の侵襲によるもので、咽喉は、肺胃の門戸であり最初に邪を感受し、肺気の宣散が出来なくなり、邪が咽喉に停滞して生じます。

 

 

 

1.風寒

 

 

 

咽喉部の軽度の疼痛あるいは刺痛が生じ、粘膜が暗紅色で腫脹がみられます。

 

 

 

その他に、鼻閉、くしゃみ、鼻水、咳嗽、稀薄な痰がみられます。

 

 

 

2.風熱

 

 

 

咽喉に刺痛があって嚥下時に著しく、咽喉粘膜が発赤、腫脹がみられます。

 

 

 

発熱、無汗、汗があってもすっきりせず、悪風や悪寒があり、頭痛、口渇、淡黄色の小水、咳嗽がみられます。

 

 

 

次に病因が内傷である咽喉痛の弁証分類についてです。

 

 

 

3.湿熱

 

 

 

脾胃の運化が失調し、湿熱が中焦に内蘊したり、熱邪が侵入して湿と結合した湿熱の邪が阻塞したために咽喉部痛が生じます。

 

 

 

咽喉部の激痛、粘膜の発赤、腫脹がみられ、小さい水疱を伴い、潰れると潰瘍を形成します。

 

 

 

その他に発熱、咳嗽、黄色の痰がみられます。

 

 

 

4.鬱火

 

 

 

鬱火が咽喉に結聚すると、気の昇降出入が不利となり咽喉痛が生じるもので、「喉痹」の急症に属します。

 

 

 

急激に咽喉部に強い刺痛を感じ、咽喉粘膜は発赤が強く、咽喉蓋に水腫が生じて、嚥下困難を伴います。

 

 

 

この場合、水も通らなくなり、呼吸切迫がみられます。

 

 

 

5.陰虚

 

 

 

咽喉部が乾燥して痛み、午後に疼痛が激しくなる特徴があります。

 

 

 

粘膜は暗紅色を呈して、口乾して水分を欲し、咽がつまった感覚があるものの喀出するものは何もありません。

 

 

 

6.気陰両虚

 

 

 

陰損及陽して生じます。

 

 

 

咽喉部が乾燥して鈍痛があり、疲労によって悪化する特徴があります。

 

 

 

その他に、無力感、潮熱、硬い便がみられます。

 

 

 

咽喉痛については、以上です。

 

 

 

次回は「痙攣」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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