お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
こんばんは、森岡です(^_^)
これまでのお話・・・
風邪には葛根湯!?(その1)
風邪には葛根湯!?(その2)
風邪には葛根湯!?(その3)
風邪には葛根湯!?(その4)
続き行きます!!
今日は「宣肺平喘」です。
麻黄湯タイプの風邪は”喘”と言い、
咳が出たり呼吸が乱れたりすることにより呼吸困難となることがあります。
呼吸に主に関わっているのは肺の臓です。
肺の臓については院長ブログ 「肺」って何ですか?(その1~12) 参照
また肺の臓は”表”と非常に関係が深いです。
風邪・寒邪がまず人体を侵襲するとき、この”表”から侵していくという話は前回しました。
ですから、肺の臓の働きが悪くなります。
そこで、
肺の臓の気をめぐらせて、呼吸困難を落ち着かせましょう
というのが「宣肺平喘」の意味です。
また、麻黄湯は
”治喘の聖薬”
ともいわれ、この喘を治すのに非常に効果が高いと言われていたりもします。
まとめると、麻黄湯は
発汗により”表”にいる風邪・寒邪を駆逐し、
肺の臓の気をめぐらせることにより、”表”の状態をイイ感じに調える。
ということになります。
逆に考えると、2のような”汗がジワジワ出る”タイプの風邪を引いたときに麻黄湯を服用すれば、
さらに発汗がきつくなり悪化するということです。
漢方の聖典である「傷寒論」にも、この辺の使い分けに関しては非常に細かく記してあり、誤った治療は生命にかかわるとして、戒めております。
ではでは、2の寒気はあまり強くないが、汗がジワジワ出るパターンの風邪はどのような方剤となるのでしょうか?
次回に続く。
愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を!
こんばんは、森岡です(^_^)
これまでのお話・・・
風邪には葛根湯!?(その1)
風邪には葛根湯!?(その2)
風邪には葛根湯!?(その3)
続き行きます!!
今回は「麻黄湯」の効能についてです。
麻黄湯を服用するとどのような効果があるのでしょうか。
効能を調べると・・・
「発散風寒(はっさんふうかん)」
「発汗解表(はっかんかいひょう)」
「宣肺平喘(せんはいへいぜん)」
う~ん、何やら難しい四字熟語の羅列・・・(苦笑)
中医学を勉強し始めの頃は、この漢字に拒絶反応を示す人も多いんですよね・・・。
でも意味的には意外とそのまんまなんですよ~。
まず「発散風寒」
麻黄湯タイプの風邪は、外邪における
”風邪”と”寒邪”
が身体を侵襲することにより発症します。
特に中心は寒邪です。
風邪・寒邪については院長ブログ カテゴリ 「邪気」について 参照
「発散風寒」は、
この寒邪と風邪を発散させて排除しちゃいましょうよということです。
ね、簡単ですよね(笑)
これにより特徴の一つである”強い悪寒”が軽減されます。
ではどのように発散させるかということですが、
次の「発汗解表」を考えてみましょう。
この寒邪と風邪は、まず体の”表”といわれる非常に浅いところから侵襲していきます。
そこで悪さをしているこの二つの邪を、
発汗することによりふっ飛ばしちゃいましょうというのが
「発汗解表」の意味です。
邪によって塞がってしまっている”表”を発汗によって解くわけです。
風邪を引いて熱があり、寒気が強かったけど、
運動をして汗をかいたら、一気に寒気がなくなり熱が引いたという話はよく聞きます。
これはまさに「発汗解表」をしたということです。
そして最後の「宣肺平喘」ですが、これは次回にします。
次回に続く。
愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を!
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.10.22
問診に関して㊿(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査②)2025.10.21
牙歯浮動(がしふどう)とは②2025.10.20
10月20日2025.10.19
プラセボとは(同一視の法則)⑥2025.10.18
婦人科⑥2025.10.17
身近なもの2025.10.16
第3回|首肩と風2025.10.15
問診に関して㊾(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査①)2025.10.14
牙歯浮動(がしふどう)とは①2025.10.13
血の病㉑2025.10.12
プラセボとは(同一視の法則)⑤2025.10.11
婦人科⑤2025.10.10
後期は実践2025.10.09
金木犀の呼吸2025.10.08
20歳2025.10.07
牙歯痠弱(がしさんじゃく)とは2025.10.06
血の病⑳2025.10.05
プラセボとは(同一視の法則)④2025.10.04
婦人科④2025.10.03
夜間部後期始まる2025.10.02
第2回|心神と睡眠2025.10.01
問診に関して㊽(正邪の度合いを図るための問診③)2025.09.30
神昏(しんこん)とは⑧2025.09.29
運転免許証更新2025.09.28
プラセボとは(同一視の法則)③2025.09.27
婦人科③2025.09.26
黒ニキビ2025.09.25
第1回|目と肝2025.09.24
問診に関して㊼(正邪の度合いを図るための問診②)2025.09.23
神昏(しんこん)とは⑦2025.09.22
明日は秋分の日2025.09.21
プラセボとは(同一視の法則)②2025.09.20
婦人科②2025.09.19
興味のばらつき2025.09.18
指先の文明と、からだの古地図2025.09.17
問診に関して㊻(正邪の度合いを図るための問診①)2025.09.16
神昏(しんこん)とは⑥2025.09.15
血の病⑲2025.09.14
プラセボとは(同一視の法則)①2025.09.12
合わせる2025.09.11
交差点の身体設計2025.09.10
問診に関して㊺(心神の問診③)2025.09.09
神昏(しんこん)とは⑤2025.09.08
血の病⑱2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯2025.09.03
問診に関して㊹(心神の問診②)2025.09.02
昏神(こんしん)とは④