東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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インフルエンザの季節(その5)

こんばんは、松木です。

続きを書いていきます。

インフルエンザの季節(その1)
インフルエンザの季節(その2)
インフルエンザの季節(その3)
インフルエンザの季節(その4)

前回、風邪やインフルエンザを、東洋医学では基本にどのように考えるかについて書きました。

そして、普通の風邪とインフルエンザの何が違いは、

インフルエンザは症状が激しく、進行が急激であるということが挙げられると書きました。

これを東洋医学的にどのように考えるかと言いますと、

東洋医学において、病の進行には「一定の法則」があると考えています。

例えば、風邪をひいたとき、最初はゾクゾク悪寒がしていたのに、ある時から、熱っぽくなって悪寒はなくなる、なんてことがありますよね。

これは病気が、悪寒のステージから、熱っぽくなるステージに変化したと見ることが出来ます。

この、病気のステージの変化の仕方に法則がある、と東洋医学は考えています。

また、この法則というのは一つではありません。

専門的な用語で言いますと、前回書きましたインフルエンザの分類のうち

1、傷寒型のもの には「六経弁証」という考えを

2、温熱型のもの には「衛気営血弁証」という考えを

それぞれ使っていきます。

これらの法則を知っていることにより、患者さんを診た場合、

「今後どのような症状が起こる可能性があるか予測することができる」

ということになります。

そして、インフルエンザは一般の風邪に比べて症状が激しく、進行が急激であるというのが特徴として挙げられますので、

病気のステージの変化が急激である、ということが分かります。

そうすると、治療のスピード、治療のタイミングなどが一般の風邪と違ってくる、ということになります。

また、これらの法則を運用する場合に大切なのが、「患者さん個人の普段の体調」「その時の気候の状態」などを考慮に入れるということです。

これらの考えを複合的に運用することで、その患者さん個人に合った医療が提供でき、より良いアドバイスをすることができるのです。

割と掻い摘んでの説明になりましたが、インフルエンザについてはこの辺りでお終いにしたいと思います。

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小寒

こんばんは、森岡です(^_^)

最近、めっきり冷え込んできましたね。

西日本ではかなりの大雪。

この前なんて、阿蘇で氷点下8.8度を記録していましたね。

いや~寒い・・・

往診事業部の移動はバイクであります。

ですから、寒さ対策は万全にしておかないとひどいことになります(苦笑)

というのも、1月6日から二十四節気でいう「小寒」という期間に突入しました。

二十四節気とは、

太陽の一年間の視位置(目で見える位置)を24等分し、その分割点を含む期間に季節感の名称をつけたものです。

それまで使われていた太陰暦(月の動きを基にした暦)は、太陽の位置とは無関係に定められていました。

しかし、太陰暦による暦と、季節の周期との間にズレが生じてしまっていました。

中国は農耕民族でしたから、暦と季節のズレというのは死活問題です。

そこで、このズレを解消し、本来の季節の目安として考えだされたのが太陽の運行を基にした二十四節気でした。

それでも、太陰暦と二十四節気にも微妙なズレというものは生じてしまいます。

そのズレを埋めるために閏月(うるうづき)というものを作り、きれいな循環を作り出すようにしています。

この、二十四節気の中の「小寒」が、今年は6日からということになっております。

「小寒」から寒が始まることから、この日を「寒の入り」と呼んだりもします。

寒は「小寒」から始まり、20日には「大寒」となり、「立春」前日の節分まで続きます。

立春となると「寒の明け」となり、日も長くなり、少しずつ暖かくなってきます。

こういったことを踏まえて、季節の移ろいを感じていると、かなり正確に二十四節気通りに季節が循環していることを実感します。

本当によく研究されているなぁといつも驚きます。

ですから、明日から小寒だなと分かれば、

「これは冷え込みがきつくなってくるであろうから、体を冷やさないように少し厚着をしておくか」

と、養生にもつながっていくのです。

二十四節気によるセルフ養生は意外とおススメです。

これから、さらに冷え込は本格的になってきますので、皆様も風邪などひかれないよう養生してみて下さい!!

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