東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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現代人に多い熱の発生と治療(その3)

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話・・・

現代人に多い熱の発生と治療(その1)

現代人に多い熱の発生と治療(その2)

続き行きます!!

これまでに、「熱邪(火邪)」の発生原因と診断所見についてお話ししてきました。

昨日、学校の同級生が調子が悪いということで治療したのですが、まさに熱の病症でしたね。

それは、風邪から生じた「熱邪」でしたが、それにより、

だるさ・むかつき・呼吸が苦しい・喉の渇き・口の粘り・のぼせ感・便秘などがでていました。

そして、しきりに熱い熱いと言っていました。

やはり目は充血し、顔は紅潮。

皮膚を触ると熱く、汗ばんでおりました。

そこで手足に鍼を打つこと10分。

目の充血・顔の紅潮が引き、発汗も止まっていました。

「今、熱い?」と聞くと、鍼を打ってすぐに涼しくなってきたとのこと。

体が軽くなったと喜んでいました。

鍼すごいですね~。

ということで(前置き長すぎ・・・)、今回は「熱邪」の治療方法です。

この「熱邪」を相手にする時のポイントは、


「位置と深さ」

です。

熱邪が悪さをしている位置が、

体の上の方なのか、真ん中の辺りなのか、下の方なのか。

またそれが、

体の浅い所なのか、深い所なのか、はたまたその間なのか。

これを鑑別し、治療に当たるのです。

では、どうやって鑑別するのでしょうか?

と、その前に、東洋医学的に治療を進めていく時には、その診断治療の物差しとなる、様々な”方法”が存在します。

それを「弁証」と言います。

この「弁証」を病気の性質や状態に合わせ使い分けるのです。

簡単に言えば、小さい魚を獲るときには、小さくて網目の細かい網を使いますよね。

しかし、大きい魚を獲るときには、小さく網目の細かい網ではうまく獲れません。

そこで、大きく頑丈で網目の粗い網を使う訳です。

このように魚の性質・大きさによって網の選択を変えるように、

病気の性質・状態によってそれに見合った「弁証」を選択し、病と戦っていくのです。

これが、東洋医学による治療の核となるところです。

それは西洋医学でも同じで、”骨を折った”という病態なら、

選択される診断法と治療は”レントゲン”であり”ギプス固定”であります。

ここで”胃カメラ”と”胃薬”を選択する医師はいませんよね(笑)

そして、熱邪と戦っていくための「弁証」として選択されるのが、

「衛気営血(えきえいけつ)弁証」「三焦(さんしょう)弁証」

という弁証法です。

聞いたこともない!?なんて鍼灸師さんはいませんよね(汗)

次回に続く。

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現代人に多い熱の発生と治療(その2)

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話・・・

現代人に多い熱の発生と治療(その1)

続き行きます!!

今日は「熱証」についてです。

体に”熱がある”と聞くと、東洋医学をあまり知らない方は、

「風邪を引いた時に体温計ではかると高くなってる、あれね」と、

”体温の発熱”を想像する方がほとんどなんじゃないかと思います。

鍼灸師でもそう思っている方々がたまにいらっしゃいますが・・・

しかし、東洋医学において”熱がある”というのは、それとは異なります。

”体温計で熱をはかる”という行為は、もちろん古代にはありません。

これは、西洋医学における診断行為です。

しかし、数千年前に書かれた東洋医学の古典には「熱」の記載が多くあります。

この辺を混同してしまうと訳わかんなくなっちゃうんです。

院長ブログでもそのように言っております。

湿熱について  参照

では何をもって、東洋医学的に”熱がある”と診断できるのでしょうか。

それは文頭にも書きました、「熱証」という症状があるということで診断できます。

代表的な症状・所見としては、

1.暑がる、または皮膚を触ると熱い

2.寒冷を好む

3.口や喉が渇き、ごくごく勢いよく飲む

4.冷たい飲食物を好む

5.顔が赤く紅潮し、目が充血する

6.落ち着きがなく、不安がり、動きがせわしない

7.大便が硬くなる、または便秘となる

8.小便が濃い黄色となり、少なくなる

9.大・小便の臭いがきつくなり、時に排泄時に灼熱感を伴う

10.舌の色が赤くなる(正常は明るいピンク色)

この辺が代表的な症状です。

なぜ、このような症状となるかの詳しいメカニズムは割愛しますが、簡単に言えば、

体の”余分な熱”が悪さをしているのですから、体内の正常なお水が乾かされ、減少するため、

体全体が水分不足の”乾燥状態”となる訳です。

問診や体表観察でこういった症状・所見が数個見られれば、「熱証」と判断できます。

ですから、たとえ体温計で熱をはかった時に高熱でも、本人が、

”寒がっていたり”、”悪寒があったり”、”温めた方が楽だったり”、”顔が青白かったり”、”喉が乾かなかったり”

する場合は「熱証」とはならないのです。

上の様なケースではむしろ、冷え症状がメインの「寒証」となり、治療としては”温める”という方法が中心となってきます。

この辺が陰陽論の素晴らしいところでしょう。

では「熱証」が証明されたら治療はどの様にしていくのでしょうか?

次回に続く。

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