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こんばんは、森岡です(^_^)
先日、こんな質問を患者さんからされました。
「”鍼”と”針”ってどう違うんですか?」
うーむ、なるほど。。。
その時は、
「”鍼”は医療的意味合いを含んでいて、”針”は道具としての意味合いが強いんじゃないかなぁ・・・。」
と、まぁ何とも不甲斐ない答えをしてしまいました。。。
確かに、我々鍼灸師は”鍼”を使うし、鍼灸用語は大体”鍼”を使いますよね。
しかし、西洋医学において使われる注射針は”針”ですし、縫い針や釣り針や針葉樹林なんかも”針”です。
ということは、僕が付け焼刃的に答えた、
”鍼”は医療的意味合いを含む
というのは見当違いということになりますよね・・・
お恥ずかしいです。。。
ということで考察してみました。
まず、『漢語林』によると
「針」
はり。鍼と同字。
1.ぬい針。
2.医療用の針。
3.針のように先のとがったもの。
4.とげ。
”針”と”鍼”は同字であって、現代表記では”鍼”の書きかえに”針”を用いることがある。
とでております。
続いて、
「鍼」
1.はり(針)。縫い針または医療用の針。
2.さす。針をさす。
3.いましめ。=箴(シン)
なるほど。少し違いが出てきましたね。
さらに、白川静先生の『常用字解』を一部抜粋すると、
「針」
1.もとの字は鍼に作る。
2.音符は咸(かん)。咸に箴(しん)の音がある。
3.鍼・箴は治療用のはりであり、治療することから「いましめる、いましめ」の意味に用いる。
なかなか面白いですね~。
”鍼”には「いましめる」という意味合いが含まれているんですよ!!
「いましめる」
キーワードですね~。
次回に続く。
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