東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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こんばんは、下里です

毎日さむい日が続きますね。こんな日は身体の中から温まるメニューが恋しくなります。

(さらに…)

乾嘔(かんおう)とは④

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「肝鬱と食滞の乾嘔」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
まずは肝鬱の乾嘔についてです。
 
 
 
内傷七情による肝気鬱結で、肝気犯胃となり、胃気が上逆して生じます。
 
 
 
この場合、情緒変動とともに乾嘔が生じることが特徴であり、胸脇苦満、食欲不振、憂うつ、舌質淡紅、舌苔薄白、脈弦細などの肝鬱の症状を呈します。
 
 
 
治法は、舒肝理気、和胃降逆を用います。
 
 
 
次に食滞の乾嘔についてです。
 
 
 
この場合は、暴飲暴食、酒癖、脂っこいものや味の濃いものの嗜好などによる食滞で、胃気が上逆することにより発生します。
 
 
 
この場合、傷食の既往があり、食臭のある乾嘔がみられる特徴があり、吐きたいが吐けない、腹満、悪臭のある便、嘔吐すると楽になるといった特徴をもちます。
 
 
 
また、舌苔厚膩、脈弦滑を呈します。
 
 
 
治法は、和胃理気、消食導滞を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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