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こんばんは。齋藤です。
東京は3月22日に桜の「満開」が発表されましたね。
やっぱり桜は綺麗ですね。
本来であれば、桜の樹の下で、お酒やおいしい物を食べながら友人たちと楽しみたいものですが、今年も我慢ですね。
来年はお花見ができるといいですね。
それでは前回の続きです。
前回の話はコチラ。
今回は心と血の関わりについて、簡単に書いていこうと思います。
心は血脈を主るという通り、脈管内で血液の運行を推動する機能があります。
「血を主る」という言葉には、二つの意味があり、一つは血の生成で、一つは血の運行になります。
「脈を主る」という言葉にも二つの意味があり、心の拍動により脈管内で血が運行すると同時に心と経脈が連結することを指し、もう一つは、心気がのびのびと働くことにより、初めて脈動も機能することにあります。
これらの点に関しては、ほとんど西洋医学的観点と大きく変化はないと思います。
血は脈の中を流れていますが、血だけでは流れることができず、気の力を受けて初めて流れることができると考えられています。
その為、血が正常に体内を流れるためには、血、脈だけでなく、気も重要で、この心気が正常に機能していることがポイントになります。
心から送られた血が脈の中を正常に運行し、全身の血が心に戻ってくるのも、心気の働きと考えます。
心は血脈を主って、心気が血液を推動する一方、心気と血脈は血液によって濡養される必要があります。
心を濡養する血液は「心血」と呼ばれ、心気を産生する元にでもあるため、心血と心気は相互に助け合う事により、生理機能を維持しています。
参考文献
『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)
『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『中医弁証学』著:兵頭明、 柯雪帆 (東洋学術出版)
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こんばんは!樫部です。
本日は、以前のお話の続きで腰痛についてです。
前回までのお話はこちら!
経絡経筋病と臓腑の変動から経絡経筋に波及した腰痛の弁証分類について、お話ししていきたいと思います。
主な分類は4つあります。
1.足の太陽膀胱経
痛発動作は、下にあるものを拾おうとして前屈することで、患側腰部に激痛が走ります。
痛みは体幹回旋時よりも、前屈で痛みがはっきり出る特徴があります。
井穴診をしてみると、至陰の左右差がTOPとなり、患側の至陰に圧痛がみられます。
姿勢は臥位での安静が最も楽であり、
腰部に負荷が掛かるような姿勢をとったり、歩行など動くことで痛みが増悪しやすい特徴があります。
2.足の少陽胆経
ポイントは、精神的ストレスが溜まるような状況下にある状態で引き起こされることが多いという点です。
そのような状況下で、側屈や回旋時に、患側腰部に重い痛みを感じるようになり、慢性化していきます。
時折、身体を回旋した時に患側腰部に激痛が走り、数日は痛みがひどい状態となることがあります。
井穴診では、足竅陰の左右差がTOPとなり、患側の足竅陰に圧痛がみられます。
楽しく過ごしたり、物事に熱中しているときは痛みがほとんど気にならなく特徴があります。
3.足の少陰腎経
歩き過ぎ、立ちっぱなし時間が持続すると、下半身への負荷が過剰となり、腰痛を発症します。
休養や仰臥で安静にすると、痛みが緩解する特徴があります。
4.足の陽明胃経
この場合、生活状況としては、食べ過ぎ、飲み過ぎ、早食いなど飲食不節を繰り返す生活が続いていることが多く、
後屈時に患側腰部に重い痛みを感じるようになり、慢性化しやすい特徴があります。
飲酒、食事の最中から飲食後に、脊中、脾兪、胃兪あたりに違和感や鈍痛を伴うことがあります。
衝陽の左右差が大きく、患側の圧痛が顕著にみられることが多いです。
井穴診では、足の第2指~第4指(内庭、厲兌)の左右差が大きく、患側穴に圧痛がみられます。
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つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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