東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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江ノ島探訪③

 

 

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こんばんは、土元です。

 
 
 
晴れ渡ったわけではありませんが、気温が高くて春らしいお天気になりましたね。
 
 
 
暖かい日がつづき、徐々に桜の便りも聞けるようになってきました。
 
 
 
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 
 
 
江ノ島へ行ったお話のそのまた続きですね。
 
 
 
前回の記事はコチラ
 
 
 
江ノ島は猫としらすと弁財天の島、という紹介をして参りましたが、もう一つの魅力をご説明したいと思います。
 
 
 
あまり一般に知られていることではないと思いますが、ここは鍼の世界の偉人が眠る地でもあります。
 
 
 
杉山和一という方で、我々が使っている鍼を管を用いて刺す、管鍼術を発明したとされています。
 
 
 
弁財天は芸事を司ることから、杉山和一は江ノ島の洞窟に籠って修行をしてその末、管鍼術に開眼したと伝わっているのです。
 
 
 
弁財天に参った御利益の証明ともいえる出来事ですね。
 
 
 
そんな彼は今でも日本の鍼灸師の崇敬の対象でございまして、お墓に行くといつでもお酒やお花や鍼が手向けられています。
 
 
 
現地に行きますと江ノ島の案内図にも載っておりますが、辺津宮から右手の道に入って急な坂を登った先です。
 
 
 
江ノ島神社全体を巡る順路からは少し外れてしまうのですが、お墓参りをルートに含めるのも悪くないかと思います。
 
 
 
ちなみになんですが、彼が籠った洞窟は現在も江ノ島の奥に現存しており、入場は有料ですが中に入ることができます。
 
 
 
ご興味のある方は是非、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
 
 
 
暖かい時期にお入りになりますと内部の空気とのギャップが体感できて面白いと思います。
 
 
 
参考サイト 
 
 
 
 
 
 
 
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肛周瘡毒(こうしゅうそうどく)

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「肛周瘡毒(こうしゅうそうどく)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
肛周瘡毒(こうしゅうそうどく)とは、肛門周囲の癰や潰瘍を指し、潰破したあとに瘡口は閉じにくく、瘻管を形成したり、再発しやすい特徴を持ちます。
 
 
 
弁証分類は主に2つあります。
 
 
 
1.湿熱下注の肛周瘡毒
 
 
2.肺脾腎虚の肛周瘡毒
 
 
 
いずれも湿熱が下注したために発生するが、肛門は足の太陽膀胱経に属し、湿熱は膀胱経に結聚しやすいため、肛門周囲に病変が生じやすくなります。
 
 
 
湿熱下注の肛周瘡毒は、酒や脂物、味の濃い飲食物の嗜好によって湿熱が生じ、湿熱が経絡を阻滞して瘀血が凝滞することで生じたり、内痔、裂肛にともなって発生します。
 
 
 
これは実熱に属します。
 
 
 
特徴は、患部が限局的に隆起して、発熱、疼痛、灼熱感があり、5〜7日で化膿して、潰れ
破すると粘稠な黄緑色の悪臭のある膿が排出される特徴を持ちます
 
 
 
また、瘡口は隆起して、内部は充実しており、悪寒、発熱、便秘、尿が濃くて少ないなどの実熱の症候がみられます。
 
 
 
舌苔は黄膩、脈は滑弦数を呈します。
 
 
 
治法は、清熱利湿、涼血解毒を用います。
 
 
 
次に、肺脾腎虚の肛周瘡毒についてです。
 
 
 
この場合は、肺脾腎の虚に乗じて湿熱が侵入下注し、経絡を阻滞して瘀血が凝滞したことで生じたり、麻疹、急性熱病と併発したりします。
 
 
 
この場合は、虚熱に属します。
 
 
 
特徴は、患部が皮膚面よりも隆起せず、皮膚色は暗赤色または正常で、熱感もなく、疼痛も軽度という特徴をもちます。
 
 
 
また、化膿するまでも期間が長く、10〜20日で化膿し、潰破すると淡白色で希薄な無臭の膿汁が排出し、瘡口は陥凹して内部は空虚であり、発熱はみられません。
 
 
 
舌苔は薄膩、脈弦細あるいは濡緩を呈します。
 
 
 
肺陰虚では、咳嗽、喀血、潮熱、盗汗がみられ、脾虚では、食欲不振、元気がない、泥状〜水様便がみられ、腎虚では腰痛、耳鳴、不眠が顕著となります。
 
 
 
治法は、滋陰利湿、清虚熱を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 
 

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