東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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顔面神経麻痺と鍼灸①

 

 

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こんにちは 謝敷です

 

 

 

2023年、顔面神経麻痺診療ガイドラインに鍼灸の記載が追加されましたので、
今日は、顔面神経麻痺について紹介したいと思います。

 

 

 

顔面神経麻痺とは、脳神経麻痺の一つで、
大分部は、耳の奥にある顔面神経という末梢性の神経の麻痺を指します。

 

 

 

顔の表情場を作る筋肉に力が入らなくなるため、
症状としては、顔のどちらか片側にのみ、以下のような症状を呈します。

 

 

 

・目が閉じにくい・閉じられない
・眉が上がらない
・口が閉まらず水がこぼれ
・笑っても唇が動かない   等

 

 

また、眼を閉じると頬が動く、
口元を動かすと目が閉じたりするといった顔面部の異常な共同運動も見られることがあります。

 

 

 

運動神経の麻痺であるため、顔を触った時の皮膚感覚には異常はありませんが、
知覚に、味覚や涙や唾液分泌の調整、耳の鼓膜の緊張を調整する神経もあることから、
味覚障害や、涙・唾液の分泌低下、音が響くといった聴覚障害などを呈することもあります。

 

 

 

顔面神経麻痺の最も多い原因は、
帯状疱疹ウイルス1型の感染によるもので、Bell麻痺と言います。
次に多い原因は、水痘帯状疱疹ウイルスの感染によるもので、
ハント症候群と呼ばれています。

 

 

その他、外傷性や中耳炎、良性腫瘍や耳下腺癌などの腫瘍性による麻痺もあります。

 

 

 

 

治療法としてはウイルス感染によるベル麻痺やハント症候群の初期治療では、
ステロイドや抗ウイルス剤による治療が行われ、
約8割の方が、ほぼ正常に戻ることが報告されています。
しかし、約2割の方に、表情筋のふぜにゃ、異常な共同運動といった後遺症が残ることがあります。

 

 

 

こうした後遺症に対しては、早期に表情筋のリハビリテーション等を行ったり、
麻痺の回復が悪いと予想される場合は、神経再建術等を行なうことがあります。

 

 

 

東大病院で研修をしている際は、沢山の顔面神経麻痺の患者さんが来院され、
リハビリと鍼治療を行っていました。
ガイドラインで、こうした鍼の介入はどのように評価されているのでしょうか。

 

 

 

来週はガイドラインでの鍼灸についての記載をご紹介致します。

 

 

 

 

(参考資料)

日本顔面神経学会  https://jsfnr.org/general/qanda.html

日本頭骸顎顔面外科学会 顔面神経麻痺

 

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

まだまだ暑い日が続きますね。

 

 

こうも暑いとなかなか、外出する機会が減少したり、運動をする機会が減少しがちで、全体的に活動量が減少してしまいますよね。

 

 

9月に入り、朝晩の気温も少し落ち着いてきているので、そういったタイミングを狙って少し運動するのもいいと思います。

 

 

患者さんに運動の話をする際に提案するのが、散歩です。

 

 

理由として、お金がかからないから、、、、ではありません。(笑)

 

 

散歩は、中国三国時代のドラッグである五石散(幻覚作用があり、金属中毒を起こす)服用後に、体内の毒素を歩いて発汗し、排出、発散させることから命名されました。

 

 

別名、「行散」と言います。

 

 

散歩の効能として、肝の働きを穏やかにし、心の働きを安定させます。

 

 

ゆっくり継続して歩くと、身体と心の緊張緩和、不眠解消に効果的です。

 

 

肝や心は、東洋医学的にストレスとの関わりが強いので、散歩することで、全身の循環も良くなり緊張も緩和されます。

 

 

また、睡眠も、肝と心との関わりが強く、それらの働きを穏やかになることで、不眠の解消につながります。

 

 

西洋医学的には、散歩をすることで、交感神経が緩み、ストレスホルモンである、コルチゾールが減少し、ドーパミン(幸福ホルモン)、セロトニン(精神安定)、βエンドルフィン(強い鎮痛効果)が脳内に産生されることで、身体と心の緊張緩和、不眠解消効果を発揮します。

 

 

心と体の緩和を目的に散歩をするので、あまり考え事をしながら散歩したり、歩くことが目的になってしまいテキパキ歩くと効果があまり期待できないので、何も考えず、風景や季節などを楽しみながらゆっくり歩くと、よりよい効果が期待できると思います。

 

 

もちろん、歩きスマホもダメです。(笑)

 

 

参考文献

『東洋医学に学ぶ 四季の健康法』(INDEPENDENTLY PUBLISHED) 主編:橋本浩一 

 

 

 

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