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こんばんは。上村です。
前回は五月病の症状である鬱証の気鬱化火タイプについて書かせて頂きました。
今回は、気が滞ることで血行が悪くなった場合や、余分な水分が身体にたまり起こる症状などを書いていきたいと思います。
転倒による損傷や、出血、肉体的、精神的な過度のストレス、気候の変化、身体の中の水分が足りなくなった状態になると、血液の循環がうまくいかず、身体の中で渋滞していることを「血瘀 」といいます。
血瘀の症状としては、五臓の中で大切な「心 」に栄養がうまくいかないことで、精神的に不安定になったり、物忘れなどや、気分が上がったり下がったり、口数が極端多かったり、少なくなったりなどの癲狂という症状を引き起こすこともあります。
生まれつき胃腸が強くなく、下痢しやすい人や、暴飲暴食をして運動不足な状態が続くと、身体の中に余分な水分が溜まってしまい、これを「湿痰 」といいます。
湿痰が上焦に滞ると、胸の痞えがでたり、中焦にたまると、胃気が上逆して悪心嘔吐などの症状を引き起こします。
東洋医学的には、五月病のうつ症状に対しても、原因がそれぞれ違いそれに伴い治し方も千差万別です。
しっかりとした診断学を高めて、患者さんの体調を良くできるように日々勉強していきたいと思っております。
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おばんでございます。樫山です。
東洋医学的に患者さんを診察する際、舌を診る、舌診を行ないます。
近頃は、テレビの健康番組でも漢方のお医者さんが出てきて、舌診を紹介する場面もよく見かけます。
この舌診では、患者さんの臓腑機能の状態や、患者さんの病と闘う力などを知ることができます。
舌診では、舌の形や色、苔の状態などを観察しますが、その中に舌周辺に歯の痕がある「歯痕舌」という形をしている事があります。
舌に歯の痕の様な、ギザギザしているものです。
歯痕舌の多くは、食べ過ぎや飲み過ぎ、胃腸の弱りから食べたものを正常に処理出来ない状態で、身体に余分な水分が溜まっている、いわゆる浮腫んでいる状態で、舌全体が腫れぼったくなり、舌周辺が歯による圧迫を受けて生じます。
患者さんや、自分の舌を見てみても、飲み過ぎ食べ過ぎた時など、よく見られる舌の形ですので一般の方でも分かり易と思います。
これからくる梅雨~夏、梅雨前の今の時期には、外気の湿邪の影響もあり歯痕舌が表れやすい季節です。
歯痕舌があり、飲食の乱れに心当たりがある方は注意が必要です。
運動で汗をかいたり、食事を気を付け、身体に余分な水分を溜めない事が重要です。
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