東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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プラセボとは(同一化の法則)⑬

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
 
 
 
少しずつ、今年お目にかかるのが最後となる方に
「良いお年をお迎えください」とご挨拶する機会が増えて参りました。
この言葉を口にし、耳にすると、年の瀬かぁと実感が湧いてきますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、やっと最終回です「プラセボとは何か」トーク!
過去12回にわたって、プラセボの解釈を見て参りました。
(過去投稿)
 
 
 
 
 
 
そして今日は、ついに最後のまとめの部分です! 
いやぁ、少し難しかった><!   お疲れさまでした笑
 
 
 
 
 
 
 
ということでまとめの部分では、
同一化の法則に従えば、プラセボ効果もノセボ効果も共に同じ理論で説明しうるものであり、
共通することは
 
 
ある人(医療従事者)から受け手(患者)へと情報が伝達されることによって活性化される
 
 
ということであり、そのためには、
 
 
受け手が、その言葉を発する人に同一化している(信頼をおいている)こと
 
 
 
が条件となると説明しています。
 
 
 
 
 
 
 
よって、医療におけるコミュニケーションは、単なる日常生活の会話とは異なり、
言葉だけでなく、動作や表情も含め、
患者さんの健康に大きな影響を及ぼし得るんだ!ということを強調しています。
そして最後に、今後、この同一化の法則の検証が必要であることが述べられています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このレポートは、
時に、鍼灸がプラセボ効果なのではないか?と批判されることについて、
「それだけでは片づけられない理論と反応があるんだ!」と反発してみたり、
「とはいえ、元気になるならプラセボだって大いに、むしろ最大限に活用すれば良いじゃないか!」
と思ってみたりした自身の疑問から読み進めて参りました。
 
 
 
 
 
 
なかなか難しかったり、スッキリしない点もありましたが、
法則として、プラセボ/ノセボ効果の「構成要素」が示されたことで、
評価や予測が検討できる、という点はとても興味深いなと感じました。
 
 
 
 
 
 
同時に、鍼の力は、やはり「プラセボ効果」のみでは語れない!と確信しつつ、
本文で引用されていた以下の言葉には、何か惹かれるものがありました。
 
 
 
 
 
 
 “communication with the subconscious” which should now reside at “the center of medicine” 
 無意識への働きかけは、医学の中核に据えられるべき
(プラセボやノセボ、催眠等の研究者であるMommaertsの言葉)
 
 
 
 
 
 
 
 
鍼においても、術者の「心神」の安定は重要であり、
患者さんの「心神」の安定も、鍼の治療効果に大きく影響すると思うと、
東洋医学においても、無意識への働きかけは異なる形で、当然のように意識され、
”医に関わる者の心得”として語られていたように思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
プラセボ効果について、未だ租借しきれいていない感は否めませんが、
今後、”医療としての鍼”を説明していく中で、
プラセボ効果との明確な線引きと同時に、プラセボ効果も最大限に引き出すことのできる術でもあることを
いつか、今回の論調の延長線に描けるのかな、と思いました。
引き続きプラセボ関連の論文も勉強して参りたいと思います!
 
 
 
 
 
 
 
 
<参考文献>
Bierman SF, Weil A, Dahmer S. Placebo and the law of identification. Front Psychiatry. 2024 Dec 6;15:1474558. doi: 10.3389/fpsyt.2024.1474558. PMID: 39713767; PMCID: PMC11659211.
 
 
 
 
 
 
 
 

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プラセボとは(同一化の法則)⑫

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
 
 
12月も早中旬にさしかかりました。
皆様は年賀状は書きますか?
私も約30年間、書き続けていたのですが、2年連続祖父母の喪中が続き、
去年は、書くタイミングを逸して、ついに年賀状文化をフェードアウトしてしまいそうです…
 
 
 
 
 
 
もともと、「手紙を書く」という文化が好きなうえ、
友人からの写真入り年賀状は、お子様が小さな頃から保管しているくらい嬉しいお便りなので、
本当は続けたいなと思っているのですが…きっと今年も…断念か…><笑
 
 
 
 
 
 
 
さて、かなり長くなりながらも、プラセボとは何か、についての論文を見ています。
(過去投稿)
 
 
 
 
 
 
 
今日は、同一化の法則によって解かれる
これまでのプラセボに対する誤解について見ていきます。
 
 
 
 
 
 
 
このレポートでは、プラセボについて、これまで議論されてきた3つの課題を挙げ、
同一化の法則を用いれば、それらも解消されると述べています。
 
 
 
 
 
 
1つ目は、プラセボ反応が強いと、
真の治療のノイズ(邪魔)となる、という点です。
 
 
 
 
 
 
このレポートでは、そもそも臨床の目的は「症状の改善や治癒」であり、
「薬を使うこと」ではないと述べたうえで、
ゆえにプラセボ的アプローチが有効であるならば、
むしろ臨床上はそれを積極的に活用し、
プラセボ反応を下げるのではなく、どのように臨床に活用すべきかを考えるべき、
と述べています。
 
 
 
 
 
 
 
 
2つ目は、プラセボは、患者さんの自律性を損ない、
医療者の影響力が大きすぎるため危険であるという点です。
 
 
 
 
 
 
この点に対しても、プラセボがノセボ効果(悪効果)と化してしまう理由は、
医療者の言葉や態度が、患者さんの無力感や依存、不安に影響しているからであるとし、
患者さんが自身で考えられるような説明やセルフケアの促し、
医療者にも不明なことは不明であると正直に伝えることを行なえば、
過度な依存(同一化)は弱まると説明しています。
 
 
 
 
 
 
 
最後に、プラセボ効果は、脳内神経伝達物質によって説明できるという点です。
 
 
 
 
 
 
 
脳内の神経伝達物質は、何かが起きたことによる反応の一つであり、
物質レベルでは、「なぜ起こるか」については説明できない、と述べています。
 
 
 
 
 
 
 
よって、プラセボは、
言葉や期待等といった情報に起因し、心理的な反応→生理反応の順で起こること、
医療従事者の言動が患者さんの無力感や不安をとおして強く影響すること、
プラセボ効果は除外すべき対象ではなく、有用な治療リソースと考えるべきであること、
ノセボ(逆効果)を避けるためには、医療者の慎重かつ誠実なコミュニケーションが最も重要である
と、まとめています。
 
 
 
 
 
 
 
 
薬物や治療方法の効果検討においては、その治療や行為の真の効果を検討するうえで、
プラセボ効果は除外すべきであると考えますが、
私も、臨床上は大いに活用すべき一つの効果であると思います。
 
 
 
 
 
 
一方で、鍼灸治療は、時に、プラセボ効果だ!!と言われることがありますが、
同一視の法則に従えば、
疑心暗鬼で鍼灸の門を叩く人が多い現代社会において、
プラセボ効果を発揮しづらく、心理的な要因だけでは、その効果は語れない、と言える気がしますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
来週は、最終回!
総括部分を読み、全体を振り返ってみたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
<参考文献>
Bierman SF, Weil A, Dahmer S. Placebo and the law of identification. Front Psychiatry. 2024 Dec 6;15:1474558. doi: 10.3389/fpsyt.2024.1474558. PMID: 39713767; PMCID: PMC11659211.
 
 
 
 
 
 
 
 

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