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こんばんは。齋藤です。
2月もあっという間に下旬になってしまいましたね。
時間が経過するのは、早すぎて怖いですね。
それでは前回の続きです。
前回の話はコチラ。
以前にも書きましたが、腎間の動気は臍下で触知することができます。
その動気の打ち方は、寸口の打ち方と響きあうような感じで、速度も同じです。
その為、寸口の脈動は腎気の発動によって起こっていると理解ができます。
寸口は十二経が大会するところと考えられておりますが、十二経の根底をなすもの、すなわち生気の原、腎間の動気が存在するからこそ、寸口で脈動を触知することができます。
そもそも臍下とは、どういった場所と考えられているのでしょうか。
臍下丹田という言葉は、聞いたことがあると思います。
陽気の海・陰血の交わる所・人身の陰陽の根本・錬丹延齢の福田の場所と考えられています。
簡単に考えると下腹部なのですが、下腹部は子供を宿す所でもあり、人が産まれる時も、臍蒂のある場所ですね。
道教の人は、呼吸をして内丹を練り、健康で長生きする薬を、丹田に作ります。
臍は人身における左右上下の中心、四肢百骸の枢紐と考えられる場所で、生気の原とされています。
その為、守邪の神がいるこの場所は最も貴い為、神闕、中極、気海、陰交、石門、丹田と名付けられ、これらは元神の宮を意味します。
参考文献
『難経解説』 南京中医学院=編 戸川芳郎=監訳 浅川要・井垣清明・石田秀実・勝田正泰・砂岡和子・兵頭明=訳 (東洋学術出版)
『難経の研究』 本間祥白=著 井上理恵=校閲 (医道の日本社)
『難経鉄鑑』 伴尚志=訳 広岡蘇仙=著 (たにぐち書店)
『ハイブリット難経』 割石務文=著 (六然社)
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 小金井信弘=著(東洋学術出版)
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こんばんは。齋藤です。
皆さん、豆まきはしましたか?恵方巻は食べましたか?
色々と大変な世の中になってしまいましたが、今年も良い一年になるように、ポジティブに頑張っていきましょう。
それでは前回の続きです。
前回の話はコチラ。
五臓の輸穴は原気が出入りする所で、原穴は三焦の気が出入りするところとされていると考えられています。と前回書きました。
さて原気とは?となるので、原気に関して、簡単に書いていこうと思います。
原気とは、元気、真気とも呼ばれており、先天の精気である「命門の火」を指し、腎に寄寓し腎精から生発するために、「腎気」「腎陽」として認識されています。
この原気という言葉を医学書のなかで最初に使用したのは『難経』だとされています。
『難経』は、元々哲学用語であった、原気という言葉を医学に取り入れ、色々な説明を加えました。
原気の源は父母の精で、人は先天的に元気をもって生まれてきます。
そして、人が生まれた後、元気は後天の精の滋養を受けて命門から生まれます。
原気は、生長、発育を促し、外から吸い込んだ気を納め、呼吸を納める作用があります。
また、三焦の通調水道を通り全身に輸布され、臓腑や経絡の働きを活発にし、さらに臓腑や経絡の働きを維持します。
三焦の通調水道という作用は、腎陰にある命門の火、相火の火により蒸騰させ、全身に原気を巡らせるというメカニズムに基づき、機能を発揮します。
その三焦は、腎間の動気により充実しており、腎間の動気の働きが低下すると、三焦の働きも低下し、全身が弱ってしまいます。
参考文献
『難経解説』 南京中医学院=編 戸川芳郎=監訳 浅川要・井垣清明・石田秀実・勝田正泰・砂岡和子・兵頭明=訳 (東洋学術出版)
『難経の研究』 本間祥白=著 井上理恵=校閲 (医道の日本社)
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