東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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大まかも大事

 

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こんばんは。松田です☆″

 

 

 

週の前半は暑いくらいの気温で、後半はだいぶ気温も下がり寒いくらいでしたね。

 

 

 

着るものの調節をして、風邪を引かないように対策が必要ですね。

 

 

 

 

 

授業も2週目に入り、自己紹介も終わったため、本格的に授業を行っています。

 

 

 

 

私の東洋医学の授業も始まり、毎年のことですが、どの科目でも(特に東洋医学の授業では)初めて聞く言葉や難しそうな言葉が出てくるけど、まずは何の先入観も持たず受け入れるところから始めてくださいと伝えています。

 

 

 

 

まずはおおまかに理解し、用語の細かい意味等は自分のメモや教科書、プリントを見返して、改めて深めていけばよかったり、後々細かい説明をする時に理解を深めてもらえばいいものもあるので、ひとまず大まかに理解することも重要です。

 

 

 

 

最初から、細かい理解をしようとすると情報過多になったり、理解できずつまづいてしまう場合もあります。

 

 

 

 

一応、分かりにくそうな用語などは、いくつか例を出して色んな角度で説明するようにはしています。

 

 

 

 

今聞かなくてもいいことや細かいことが気になって質問してくる学生さんもいますが、授業中の説明でも分からなければ、改めて質問してもらえらば良いかなと思っています。

 

 

 

 

細かいことも大事ですが、大まかに理解するということも大事ですね。

 

 

 

 

 

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正気虚と邪気実

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

本日は「正気虚と邪気実」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

八綱弁証により、虚実を明らかにすることができますが、実際の臨床では虚実夾雑であることもあります。

 

 

その場合、正気の弱りと邪気実のどちらのウエイトが重いのか、または同程度なのか、標本主従を明確にし、治療方針を確定します。

 

 

正気が充実しており、邪気が虚しているのは健康な身体といえます。

 

 

虚実という言葉は、虚は正気の虚であり、邪気の虚ではなく、

 

 

実に邪気の実であり正気の実ではないことを頭に入れておきます。

 

 

正気の虚とは、気血、津液、精が虚すことをいいます。

 

 

そのうち虚であり、かつ冷えの証候が顕著であれば陽虚、熱の証候が顕著であれば陰虚といいます。

 

 

気血両虚、気陰両虚など、正気の弱りの種類の組み合わせによって、様々な虚の病態の表現法があります。

 

 

さらに、これらがどこの臓腑で起こっているのかで、肺気虚、心気虚、腎精不足、腎陰気虚、肝腎陰虚、脾腎両虚などに細分化されていきます。

 

 

次に、話は変わって邪気実についてです。

 

 

六淫の邪気に加え、気滞や瘀血、湿痰などがあり、もともと正気であっても、その機能が発揮できないような状態になったものを邪気といいます。

 

 

本来、風や湿なども自然界に無くてはならないものですが、風は風でも、暴風、強風、竜巻などになった場合は、害を及ぼすことがあります。

 

 

また、そよ風であっても、それを感受する身体の状態によって、悪影響となることもあります。

 

 

各々の身体にとって害になっている場合、邪という概念に変わります。

 

 

気血、津液も同様なことが言え、滞りなくスムーズに全身満遍なく流れていれば問題無く、健康な状態と言えますが、

 

 

どこかで停滞すると、淀みが生まれて、気血津液がスムーズに流れなくなり、邪気となります。

 

 

その状態が進行すると、瘀血や湿痰といった有形の邪を形成してしまいます。

 

 

つづく

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店

『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

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