東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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瘀血⑰

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

今回は、血虚により発生する瘀血に関して、書いていこうと思います。

 

 

 

以前も書いたように、血は自分だけで流れることはできません。

 

 

 

血が脈中を流れるのには、気の推動作用が必要になってきます。

 

 

 

「気血同源」という言葉があるように、気と血は密接な関係にあります。

 

 

 

血は気を載せる本体であり、もし気が血中に附着しなければ漂浪して定まらず帰るところが無くなることから「血は気の舎」と言われています。

 

 

 

また、「血は気の母なり」とも言われており、血は気の作用や活動を絶えず受けて栄養物を供給しています。

 

 

 

血が盛んになれば気も盛んになりますし、血が衰えると気も衰えます。

 

 

 

血が脱すれば、気も従って脱します。

 

 

 

その為、血虚が何らかの原因で起きることにより気虚も、起き推動作用が低下することにより、血が推動されず、瘀血の形成の原因となってしまいます。

 

 

 

血虚を引き起こす原因としては、消化吸収能力低下に伴う血の生成の低下によるものや、長期の病気による消耗、ストレス過度、過労、出血過多などが挙げられます。

 

 

 

経過を確認していく中で、瘀血の症状が出る前に、血虚を引き起こすことや症状が出ていたのかなどを確認することが重要になってきます。

 

 

 

色々と書いてきましたが、一旦瘀血に関して、終了になります。

  

 

 

瘀血が形成される原因として、色々なパターンがあるので、しっかりと弁別することが重要になってくると思います。

 

 

 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『鍼灸・漢方の名医になるための 気血弁証論治学』 編者:神野英明

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 
 
 
 
  
 
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こんばんは。土元です。
 
 
 
昨日と打って変わってのどかで良いお天気となりました。
 
 
 
線状降雨帯というのは、厄介なものですね。
 
 
 
本当に唐突に空模様が変わってバケツをひっくり返したような豪雨が降りました。
 
 
 
折り畳み傘などの備えが欠かせないのかもしれません。
 
 
 
皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
 
 
昨日より、二十四節気でいう小満の候に入りました。
 
 
 
端午の節句が立夏に当たりますから、要するに初夏から少し進んだ時季ということになりますね。
 
 
 
私の手元の敬神暦にはこうあります。
 
 
 
「陽気高調しつつあり、万物ほぼ満足する候です。」
 
 
 
陽気の高調はともかく、万物が満足する、とはどういうことでしょうか。
 
 
 
万物というと、この世にある森羅万象全てを指します。ちょっと範囲が広すぎるきらいがありますね。
 
 
 
満足という言葉には、望みが満ち足りるという意味の他に、充足するという意味があります。
 
 
 
南半球ではこれから冬に差し掛かるので、万物というのはちょっと言葉が過ぎると思うのですが、日本のあたりのものが充足していく時期である、といった解釈が可能ではないかと思います。
 
 
 
陽気が十分に巡り、動植物が活き活きとする時期ということですね。
 
 
 
普段、先延ばしにしているようなことに思い切って踏み出すには、良いころともいえるでしょう。
 
 
 
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