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こんばんは、戸倉です。
先日、江戸東京博物館で行われている「大妖怪展」に行ってきました。
正直なところ、ホラーは得意ではないのですが、日本の妖怪や民俗学的な不思議な現象については、
多少なりとも興味があり、小さいころは有名な妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」など、
好んで見ていたので、気になっていた催しです。
また、先駆けて私の兄が観覧し、とても面白かったという話で、これはぜひ行ってみようと思った次第です。
展示場には百鬼夜行図や妖怪の掛け軸、幽霊の絵や地獄絵図などテレビや本で見たことのある
有名なものから初めてみる不思議な妖怪絵など沢山展示してあり、とても面白かったです。
そもそも妖怪という存在は、仏教の世界における、地獄の鬼たちから派生しているという話に感心しました。
言葉では言い表せない不思議な現象や、恐ろしい体験について、妖怪という形に置き換えることで、
それに対処する為にどうすればいいかを想像することができます。
地獄の鬼と同様に悪さをした人間には、妖怪からの様々な悪事が降りかかるという、
ある種の説法に近いもので、妖怪への対処法は、人々に悪さをさせないための戒めなのかな、と感じました。
実は展示の中には、鍼に関連したものもありました。
もともと行く予定ではあったのですが、兄から「鍼に関して面白い本が展示したあったぞ」と
教えてもらったのもあって、俄然興味を持ったという経緯があります。
それが、「針聞書」(はりききがき)という本です。
これは室町時代の末期に大阪に住んでいた二介(号を元行)という鍼灸師が書いた本で
鍼の打ち方、病気別の鍼灸や漢方薬による治療法、病気の原因を想像上の
「虫」と捉えて表している図などが書かれています。
次回は、「針聞書」の具体的な内容についてお話ししたいと思います。
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