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こんばんは 浅田です
前日の話
参照
今回は肝脾不和による善怒について
肝と脾は、肝の気を流す作用と、脾の飲食物を運び消化する作用により、常に助け合いバランスを取り合っています。
肝の気が盛んになったり、脾の機能が弱ると、お互いコントロールすることができなくなり、肝は脾を容易に傷めつけ、肝脾不和の症候が生じます。
脾が弱るのに対して、肝の気が高ぶることで、怒も高ぶりやすくなり「善怒」が生じます。
食欲不振、お腹の張り、みぞおちの不快感、悪心、下痢など、消化器系の症状が出てくるのが特徴です。
ストレスが溜まってイライラしている時に、胃のもたれ感や胃の張りなど胃腸の調子が悪くなる人は多いと思います。
胃の不快感を、「胃がムカムカする、胃がムカつく」という言葉で表現することがありますよね。
イライラしたり、怒った時も、「ムカムカする、ムカつく」という言葉で表現することがあります。
「むかつく(むかづく)」という言葉は、江戸時代から使われていた胃の不快感と怒りを表す言葉です。
当時からも、「苛々する」、「頭にくる」、「立腹」、「癪に障る」など”怒り”を表現する言葉はありましたが、
特に「むかつく(むかづく)」は”胃痛(胃の不快感)が出るくらいの怒り”という意味で使われていたそうです。
まさに肝脾不和の状態を表した言葉であり、怒りと胃腸の不調が密接なのがわかります。
現代は、言葉の真の意味は考えず日常的に使っていますが、
昔は、 どんな言葉で感情を表現したかで、どの臓腑によって「怒」が起こっているのか、ある程度絞れたのではないかと思います。
言葉の語源を調べて、東洋医学的に妄想するのも勉強になって楽しいです。
続く…
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こんばんは、戸倉です。
先日、自宅の庭の柿の実を収穫しました。大きな木で、
いつ終わるかわからないほど長い時間をかけて採取しましたが、
気づけば200個近くの膨大な量になっていました。
鮮やかなオレンジ色の柿の実はモミジと同様に晩秋の日本を代表する果実です。
柿の実は16世紀に日本からポルトガル人がヨーロッパに広めたそうで、
英語でもそのまま「Kaki」と言うそうです。学名では「ディオスピオス・カキ」と言い、
「神の食べ物・柿」という意味だそうです。日本ではありふれた果物ですが
世界ではすごい名前が付いた食べ物になっています。
「柿赤くなれば医者青くなる」いう言葉あるように柿は栄養価が高く、
カリウムやビタミンCなどによる抗酸化作用、粘膜保護作用、
身体の抵抗力を高める作用があります。
柿の渋みのもととなるタンニンには血圧を下げる作用があり、
また、アルコールを分解し二日酔いを防止する作用もあります。
東洋医学では属性は「甘、渋、寒」、帰経は「心、肺、大腸」とあり、
消熱止渇、潤肺止咳とあり、肺を潤し、咳を止める作用があるそうです。
「肺を潤し咳を止める」ということは、風邪が流行り始めるこの時期に有効です。
その他にも、柿は冬の寒さによる高血圧を防ぐことができ、
二日酔いに効くという事は、忘年会のこの時期には最適の食材と言えるでしょう。
蔕にはしゃっくりや咳を止める漢方薬、
葉には血管を強くする作用のある健康茶、柿渋には殺菌や防腐作用があり
消毒薬や石鹸に使われたりもします。また、家具や茶道具などに使う
高級建材と使用されるなど、使えない部分の無い万能の作物と言えます。
これだけの用途、効能があれば、神の食べ物という名前になっているのも頷けます。
かなりの数が採れたので、近所の方におすそ分けにしたり、
ジャムにしたりと、用途は色々です。とりあえず、生食で頂きながら、
どんな調理をしようか考えることにします。
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2013.09.12
2013.11.14
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2016.06.08
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