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こんばんは!樫部です。
本日は前回の続きで、「肝風内動と肝気鬱結の口眼喎斜」のお話していきたいと思います。
前回までのお話は、こちら!
口眼喎斜とは 風邪外襲の口眼喎斜
まずは、肝風内動の口眼喎斜についてです。
怒りなどにより肝気が上逆すると、肝陽化風となって顔面の陽明絡脈を損傷し、欠盆と両頬を牽動して顔面神経麻痺が発生します。
特徴は、普段から眩暈、耳鳴、肢体の痺れなどの肝風内動の前兆があり、怒りなどによって突然発症し、症状が重くなると顔面筋がピクピクと引き攣ることがあります。
この場合の治法は、平肝熄風です。
※熄(そく)…きえる、やむの意。
風邪外襲の口眼喎斜と肝風内動の口眼喎斜は、突然発症するところは似ているが、外風と内風の違いがあります。
肝風内動の口眼喎斜は、内風にあたり、高齢者に多発しやすく、脈が必ず弦とされており、
風邪外襲の口眼喎斜は中・青年に多発しやすく、脈浮という特徴があります。
治法も内風には「熄風」、外風には「疏風」を用います。
次に、肝気鬱結の口眼喎斜についてです。
精神的な抑うつがあり、愁訴の多い、感受性の強い女性に好発するとされています。
発症前に、他人と口論する、欲求不満がある、不快なことを見聞きするなどの明らかな誘因がみとめられ、それらの誘因により肝気が鬱結し、陽明経絡が失調したために発生します。
特徴は、発症前に精神的にゆううつで、発症後も表情に苦悶感があったり、ぼんやりしたり、泣いたりし、顔面筋が引き攣る特徴があります。
治法は、舒肝解鬱・調和絡脈です。
※舒(じょ)…のばす、ゆったりの意。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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こんばんは。松田です☆″
梅雨が明けてからも天気予報がよく変化するほど変わりやすい天気なので、いつもリュックに傘は装備しております。(備えあれば患(憂)いなしですね)
三世代で治療をしているご家族がおり、その家族のお孫さんが今週治療に来ました。
その子は車椅子なのでお母さんと一緒に来ていますが、2~3か月に1回受けに来ています。
今回は諸事情により半年ぶりでした。
鍼治療を毎回楽しみにして来てくれています。
治療は、上肢の拘縮と腰下肢痛に対して行っています。
また、全体の体調管理を目的として治療しています。
毎回、来院時には満面の笑みで、治療後にはいつもリラックスして体の緊張も緩んだ状態で帰ります。
お母さん曰く、鍼を受けた日はぐっすり寝ていてほんとにリラックスできているんだと思いますという事でした。(帰りの車内でもいつも寝ないのに既にぐっすりだそうです)
その子の楽しそうな、嬉しそうな笑顔、リラックスした表情をみていると、鍼治療の場が幸せの一端を担っていてプラスの場になっているんだなと思うとこちらも嬉しく思います。(今回は半年ぶりだったので、特にその感じが強かったですね)
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