東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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五神②

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

人体の神には広義・狭義、両方の意味があります。

 

 

 

広義の意味としては、姿形・顔色・眼光・語声・肢体の動きなど生命活動の外的表現を指します。

 

 

 

広義の神は、先天の清気から化生し、後天の水穀の精微の供給のもと、盛衰します。

 

 

 

精気や気血が充実していれば、元気があり顔色は紅潤で光沢をもち、眼にも力があります。

 

 

 

この様な状態を、「有神」、「得神」といいます。

 

 

 

精気が不足すると、元気がなくなり、顔色につやが無く、眼にも力が無くなります。

 

 

 

この様な状態を、「失神」と言います。

 

 

 

『素問・移精変気論』には、「得神は昌え、失神は亡ぶ」と記載されている通り、「得神」は予後良好で、「失神」は予後不良です。

 

 

 

望診ですね。

 

 

 

最近は、皆さんマスクをしており、顔全体を診る事は難しいですが、電車に乗った時にでも、意識して診てみてください。(笑)

 

 

 

参考文献 

『現代語訳 黄帝内経素問』 編著:南京中医薬大学 監訳:石田秀実、白杉悦雄 訳:白杉悦雄、松木きか、島田隆司、勝田正泰、藤山和子、前田繁樹 (東洋学術出版)

『意釈黄帝内経運気』 共著:小曾戸丈夫 浜田善利 (築地書館)

『素問 ハンドブック』 著:池田政一

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医心理学』 主編:王米渠、王克勤、朱文鋒、張六通 監修:磯島正、高口眞一郎 翻訳:小野正弘、松永樹浩 (たにぐち書店)

 

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

九月に入り、少しずつですが、気温が下がってきましたね。

 

 

 

急激に気温が下がったりする日があるので、風邪を引かいないよう、十分、注意してください。

 

 

 

突然ですが、「あなたは神を信じますか?」

 

 

 

宗教的なものではなく、東洋医学にも「神」というものは存在します。

 

 

 

五行には「五神」があり、魂、神、意・智、魄、精・志で構成され、その中にも「神」は存在します。

 

 

 

今回は、この五神に関して、簡単ではありますが、書いていこうと思います。

 

 

 

まずは神から書いていこうと思います。

 

 

 

中医学における神の概念は非常に広く、『霊枢・平人絶谷篇』では「神は水穀の精気なり」、『霊枢・小針篇』では「神は生気なり」、『素問・八正神明論篇』では「血気は人の神なり」など、色々な角度で説明されています。

 

 

 

前述の通り、神の概念としては非常に広範囲で、「自然界の神」と「人体の神」に分類されます。

 

 

 

自然界の神とは、事物の変化に内在するエネルギーを指します。

 

 

 

水で例えると、水が蒸発して雲になったり、固まって氷になったり、状況によって多種多様に変化させるものです。

 

 

 

この様な現象を『素問・天元紀大論篇』では、

 

 

 

万物の生長を「化」と称し、生長して発展して窮極点に至ると「変」を生じ、陰陽が窮まりなく変化することを「神」と呼び、自在にその原理を運用して、しかも一つの方法に拘泥しないでやっていけることを「聖」と呼ぶと記載されています。

 

 

 

参考文献 

『現代語訳 黄帝内経素問』 編著:南京中医薬大学 監訳:石田秀実、白杉悦雄 訳:白杉悦雄、松木きか、島田隆司、勝田正泰、藤山和子、前田繁樹 (東洋学術出版)

『意釈黄帝内経運気』 共著:小曾戸丈夫 浜田善利 (築地書館)

『素問 ハンドブック』 著:池田政一

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医心理学』 主編:王米渠、王克勤、朱文鋒、張六通 監修:磯島正、高口眞一郎 翻訳:小野正弘、松永樹浩 (たにぐち書店)

 

 

 

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