東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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不惑突入

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

10月もほぼ終了を迎えます。

 

 

 

1年はあっという間です。

 

 

 

寒すぎて炬燵を出してしまいましたので、今年も、炬燵の住人になってしまいそうです。

 

 

 

火事には十分、気を付けたいと思います。

 

 

 

私事ですが、先日誕生日を迎え、40歳になりました。

 

 

 

社会人になりたての頃は、早く大人になりたい、と思いながら生活していました。

 

 

 

しかし、実際40歳を迎えましたが、自分が想像していたほど大人になっている感じがしません。

 

 

 

40歳という年齢、「不惑」という言葉を思いつく人が多いのではないでしょうか。

 

 

 

この「不惑」ですが、孔子の『論語』にルーツがあるようです。

 

 

 

「不惑」の意味ですが、「40歳」、「迷わず自分の道を進めるようになった」の2つがあるようです。

 

 

 

『論語』のなかに、孔子が年齢とその年齢ごとに至った境地について書かれた部分があり、「四十にして惑わず」とあったことから、40歳イコール「不惑」の境地に達する年齢を意味するようになったとのことです。

 

 

 

ちなみに他の年齢では、15歳で「志学(しがく)」、30歳で「而立(じりつ)」、50歳で「知名(ちめい)」、60歳で「耳順(じじゅん)」、70歳で「従心(じゅうしん)」とあり、それぞれ意味が面白いので、調べてみてください。

 

 

 

ちなみに、「不惑」以外で、40歳を示す言葉として、「四十路」、「初老」があります。

 

 

 

「アラフォー」もかしら?

 

 

 

「初老」というと、かなり年をと取った印象になりますよね。

 

 

 

『素問・上古天真論篇』では、「四十歳になると、腎気が衰えだし、頭髪は抜け、歯は痩せてつやがなくなります。」と記載されており、初老という感じがしてしまいます。

 

 

 

恐ろしいですね。汗

 

 

 

迷わず補腎しながら、男は40からと言えるように、進んでいきたいと思います。(笑)

 

 

 

参考サイト

「不惑」が40の年を指す理由って?詳しい意味・由来にあたる論語を解説!

https://career-picks.com/business-yougo/huwaku/

 

 

 

参考文献

『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 編著:南京中医薬大学 監訳:石田秀実、白杉悦雄 訳:白杉悦雄、松木きか、島田隆司、勝田正泰、藤山和子、前田繁樹 (東洋学術出版)

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

寒いですね!

 

 

 

あと一か月もしたら、立冬を迎え、暦の上では冬になります。

 

 

 

一年あっという間ですね!

 

 

 

それでは前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

今回は、心神と意識行為の関係に関して、書いていこうと思います。

 

 

 

中医学では、人間の意識支配下による随意運動は「魂」の範疇に属し、心神の支配により、肝が筋を主る行為によって完成されるとされています。

 

 

 

「魂」は、五神で考えると肝に属します。

 

 

 

また、発声という行動で考えると、肺は音声の門で、腎は音声の根です。

 

 

 

 

心神が正常で、かつ発声器官の各部分が心神の主宰のもとに、協調して動く事により、言語を通じて、考えを伝える事ができ、コミュニケーションを取る事ができます。

 

 

 

 

もし、心神が何らかの影響で損傷してしまった場合、協調性が失われ、「失語」「妄言」などが現れると考えられています。

 

 

 

 

『霊枢・憂恚無言』には、「突然嘆いたり怒ったりしたために、急に声が出なくなる者」が見られると記載されています。

 

 

 

 

また、発声器官の各部分の運動失調により、「言葉が思うようにしゃべれない」などの症状が現れます。

 

 

 

 

『内経』では、「脾は意を蔵す」「智周焉より出ず」など、人間の意識・思惟活動と、その他の内臓の機能活動との関係性を記しています。

 

 

 

 

「心は神を蔵し」て、「神明を主り」、「主明らかなれば即ち下安ずる」という理由から、人間の意識・思惟活動は、心神の主導のもと、各々の臓腑が共同で完成する機能活動であると考えられます。

 

 

 

 

西洋医学では、随意運動の一切は、脳から指令が行くことで、動かすことができ、全ての感覚は脳で感じるとされています。

 

 

 

 

中医学でいう心神の働きと、西洋医学の脳の働きは少し似ているかもしれませんね。

 

 

 

 

当り前の事かもしれませんが、我々人間が、どの臓腑のどの働きによって、発声をしているのか、身体を動かしているのかなど、中医学的に理解しておく必要があります。

 

 

 

 

また、全て心神が関与してはいますが、実際に心神の問題なのかを、問診などを元に確認してく必要があると思います。

 

 

 

 

 

 

参考文献 

『現代語訳 黄帝内経素問』 編著:南京中医薬大学 監訳:石田秀実、白杉悦雄 訳:白杉悦雄、松木きか、島田隆司、勝田正泰、藤山和子、前田繁樹 (東洋学術出版)

『意釈黄帝内経運気』 共著:小曾戸丈夫 浜田善利 (築地書館)

『素問 ハンドブック』 著:池田政一

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医心理学』 主編:王米渠、王克勤、朱文鋒、張六通 監修:磯島正、高口眞一郎 翻訳:小野正弘、松永樹浩 (たにぐち書店)

  

 

 

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