東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

無事にクリスマスを終える事ができました。

 

 

 

昔は、サンタクロースがいることを息子が信じていたので、色々前準備を行い、クリスマスプレゼントを開ける所を録画などして、驚いて喜んでいる姿を楽しんでいました。

 

 

 

両親が用意していることを知ってしまった今年は、そういった事はしませんでした。

 

 

 

なんだか物足りないクリスマスでしたがこうやってどんどん成長していくのだなと感じましたね(笑)

 

 

 

それでは前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

今回は、嗅覚と肺・心の関係に関して、簡単ではありますが、書いていこうと思います。

 

 

 

『内経』では、鼻と心の関係について、比較的密接であると記載しています。

 

 

 

『素問・五臓別篇』に、「五気は鼻より入り、心肺に蔵される。心肺に病あれば、鼻これがために利せざるなり。」と記載されています。

 

 

 

『難経・四十難』では、鼻は肺に属し、その用(機能)は心に属するという観点を指摘しています。

 

 

 

上記の事から、嗅覚に関して、肺のみならず心も大きく関与していることが分かります。

 

 

 

嗅覚は単に鼻の機能として肺と関係を有するものではありません。

 

 

 

嗅覚の感知活動の本質は、鼻で感受した気・味の刺激を心に反映し、そして心神から作り出された香臭の判断を認識することにあります。

 

 

 

臭いが分からない時、一般的には鼻が詰まっている時を想像しますよね。

 

 

 

鼻塞が無いにも関わらず、臭いが分からない、特定の臭いが分からないといった場合は、肺だけではなく、心の問題も考えなければなりません。

 

 

 

嗅覚=肺、鼻=肺だけで考えてしまわず、心の問題などもなかったなど、経過も含めて考えていかなければならないと思います。

 

 

 

参考文献

『現代語訳 黄帝内経素問 上・中・下巻』 編著:南京中医薬大学 監訳:石田秀実、白杉悦雄 訳:白杉悦雄、松木きか、島田隆司、勝田正泰、藤山和子、前田繁樹 (東洋学術出版社)

『現代語訳 黄帝内経霊枢 上・下巻』 編著:南京中医薬大学 監訳:石田秀実、白杉悦雄 訳:白杉悦雄、松木きか、島田隆司、勝田正泰、藤山和子、前田繁樹 (東洋学術出版社)

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 実践編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『中医心理学』 主編:王米渠、王克勤、朱文鋒、張六通 監修:磯島正、高口眞一郎 翻訳:小野正弘、松永樹浩 (たにぐち書店)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信弘(東洋学術出版)

 

 

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

明後日はクリスマスイブ。

 

 

 

息子はクリスマスプレゼントを両親が用意していることを、気づいてしまいましたので、今年はいちいち準備しなくて済みそうです。

 

 

 

それでは前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

前回は西洋医学的嗅覚を書きました。

 

 

 

今回は、東洋医学的嗅覚を書いていこうと思います。

 

 

 

嗅覚というと、一番に思いつくのは鼻ですよね。

 

 

 

鼻でにおいを嗅ぐのは、東洋、西洋同じです。

 

 

 

まず、鼻と関連する経絡は、手陽明経脈、足陽明経脈、足陽明経筋、手太陽経脈、足太陽経筋となります。

 

 

 

鼻と最も関係の深い臓腑は肺になります。

 

 

 

『素問・陰陽応象大論篇』に、「肺主鼻」とあり、肺が正常に機能すれば、鼻から呼吸ができ、臭いを感じる事ができます。

 

 

 

肺が正常に機能するという事ですが、肺気が充足し、肺の機能が調和しており(正常である)、肺気が調和すれば、鼻孔は通暢し、呼吸は通利し、嗅覚は鋭敏となり、香気臭気を区別できると、『霊枢・脈度篇』に記載されています。

 

 

 

嗅覚の刺激が気体であるので、肺が気を主り呼吸を主るということから、『内経』では、「鼻は肺の官なり。」(霊枢・五閲五使)「肺は鼻に開竅する。」(素問・金匱真言論)と述べています。

 

 

 

鼻は呼吸の門戸だけではなく、嗅覚器官でもあり、五種類の臭気を嗅ぎ分ける事が出来ます。

 

 

 

五種類の臭気とは、五行でいう、臊(あぶらくさい)、焦(こげくさい)、香(かんばしい)、腥(なまぐさい)、腐(腐敗した臭い)になります。

また、感覚というと以前にも記載しましたが、肺の魄気の事も考えなくてはいけません。

 

 

 

本能的反応(動作)と、感覚の機能を統括しているのが、肺魄になります。

 

 

 

その為、肺の魄気も、臭いの情報を感受します。

 

 

 

参考文献

『現代語訳 黄帝内経素問 上・中・下巻』 編著:南京中医薬大学 監訳:石田秀実、白杉悦雄 訳:白杉悦雄、松木きか、島田隆司、勝田正泰、藤山和子、前田繁樹 (東洋学術出版社)

『現代語訳 黄帝内経霊枢 上・下巻』 編著:南京中医薬大学 監訳:石田秀実、白杉悦雄 訳:白杉悦雄、松木きか、島田隆司、勝田正泰、藤山和子、前田繁樹 (東洋学術出版社)

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 実践編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『中医心理学』 主編:王米渠、王克勤、朱文鋒、張六通 監修:磯島正、高口眞一郎 翻訳:小野正弘、松永樹浩 (たにぐち書店)

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