東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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ステロイド 2

 

 

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回ステロイド薬の主作用ついてお話しました。

 

ステロイド

 

 

 

今日はステロイド薬の副作用でどのような症状や病気が発生するか書いていきます。

 

 

 

身体には多くの細胞がありますが、ステロイド薬は核を持った細胞全てに作用させることができます。

 

この為、異なった多くの病気に、同じステロイド薬を使い、効果を出すことができるのです。

 

しかし、異常が起こっている細胞だけでなく、健康な細胞までステロイド薬の作用を受けてしまい、副作用が出てきてしまいます。

 

どの症状にも効果を出すことができる反面、副作用が強いステロイド薬は、諸刃の剣の様なものです。

 

 

ステロイド薬の副作用には生命に影響を及ぼしたり、内臓の障害を起こすものがあります。

 

その中でも比較的出やすい症状や病気をあげていきましょう。

 

 

 

糖尿病

 

 

ステロイド薬の糖代謝作用で血糖値が上昇し、糖尿病の発症が誘発されたり、糖尿病が悪化することがあります。

 

ステロイド糖尿病とも言われ、ステロイドを長期服薬中には、尿糖や血糖を定期的に調べる必要があります。

 

 

ステロイド薬の副作用による糖尿病を予防する為には、カロリー制限と運動をすることです。

 

特に糖分の取り過ぎには注意しましょう。

 

 

 

消化性潰瘍

 

 

ステロイド薬は胃液の酸性度を強め、消化酵素の量を増加させ、胃の粘膜を弱らせます。

 

このため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が発症し、胸焼け、食欲不振、胃痛などが出現します。

 

 

 

感染症

 

 

ステロイド薬を服用すると免疫機能が抑制される為、細菌やウイルスが身体に入ってきても戦えず、抵抗できなくなります。

 

いつも倒せている弱い病原体すら倒せず、様々な感染症にかかってしまいます。

 

その為、ステロイドの使用量が多い時は入院したり、普段以上に手洗いうがい、マスクの着用を意識する必要があります。

 

 

 

骨粗鬆症

 

 

ステロイド薬を服用することでどうしても起こってしまうのが骨粗鬆症です。

 

ステロイド薬を服用している、もしくは過去に服用していた、ステロイド薬服用歴がある人は、骨折のリスクが2.25倍に高まると報告されています。

 

 

ステロイド薬が骨粗鬆症を引き起こす原因としては、

 

骨を作る細胞(骨芽細胞)の抑制、

 

腸からのカルシウム吸収抑制、

 

性ホルモン(特に骨密度に関与する女性ホルモンの一つエストロゲン)の減少などがあげられます。

 

 

予防としては、十分にカルシウムを摂取し、日光に当たることが大切です。

 

適度な運動も骨を刺激し、骨の形成を促進させます。

 

 

 

その他に、生命に悪影響を及ぼすまではいかない比較的発症しやすい副作用は、

 

 

顏が丸くなるムーンフェイス、

 

 

顏や体は太って丸くなっているのに、手足は逆に細くなってしまう中心性肥満、

 

 

急激に肥満になることで、皮膚が薄くなったり、血管が脆くなってしまう為、内出血ができやすくなる、

 

 

ニキビが増える、

 

 

毛が濃くなる、

 

 

シミができる、

 

 

などなど…

 

 

 

ステロイド薬を長期間使っていて、これらの症状が出てきたら、ステロイド薬が過剰になり副作用を起こしている可能性があります。

 

副作用が出てきたらそのまま使い続けず、治したい病気に対して使用量や使用頻度が適切かどうか、医療機関に相談してみてください。

 

 

長くなるので続く…

 

 

 

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こんばんは 浅田です

 

 

 

 

皆さんはステロイドを服薬したことはありますか?

 

 

 

 

ステロイドは、本来腎臓の上にある副腎(ホルモンなどを分泌する臓器)で産生されるホルモンです。

 

 

副腎皮質という所から産生される為、副腎皮質ホルモンとも呼ばれます。

 

 

このステロイドホルモンは、身体の恒常性(生命活動のバランスを取る働き)を維持するのに大切なホルモンで、心身にストレスが加わると反応して産生・分泌されます。

 

 

動物から副腎を摘出すると、生命活動のバランスが取れなくなり、2週間程で死んでしまうという研究結果も出ています。

 

 

このようにステロイドホルモンは、生命の維持に必要不可欠なホルモンなのです。

 

 

そのステロイドホルモンを科学的に合成して作られた薬が、副腎皮質ステロイド薬です。

 

 

 

 

ステロイド薬の作用の中で、特に強い作用は、抗炎症作用と免疫抑制作用です。

 

 

炎症が起きた際は、サイトカイン、プロスタグランジンなど炎症を活性化させる物質が産生されます。

 

 

ステロイド薬は、この炎症を引き起こす物質を抑制したり、リンパ球や白血球などの免疫細胞の機能を抑えることで、強い抗炎症作用を発揮します。

 

 

免疫細胞が自分自身の身体を攻撃して炎症が起こる自己免疫疾患や、花粉や埃を敵とみなして過剰に反応してしまうアレルギー症状は、免疫細胞の異常が起こっているので、免疫細胞の機能を抑えることで症状を抑え込むことができます。

 

 

 

 

このようにステロイド薬は、免疫細胞を強力に抑制することで、炎症(発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害)を鎮めるのに有効な薬なのです。

 

 

続く

 

 

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