東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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問診に関して㊽(正邪の度合いを図るための問診③)

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

先週に引き続き、北辰会十問診の中の一つ、「⑦ 正邪の度合いを図るための問診(肉体負荷試験・大便小便後や発汗後の状況変化)」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

先週は正邪弁証する上で必要な情報① 問診に関して書きましたが、今週は問診というテーマからは少し逸れますが、正邪弁証を行う上で体表所見も重要な情報となりますので、ご説明致します。

 

 

 

A.脈診:胃気の盛衰状況

 

 

1 )脈力・脈幅

 

2)押し切れの脈診

 

 

B.舌診:力の入り具合、胖嫩の程度、苔の力、色褪せ具合など

 

 

C.経穴の虚実どちらが目立っているか

 

 

以上の所見から正邪の消長関係がどうなっているかを判断します。

 

 

 

【例1】

 

 

今まで漢方薬で補剤を中心に服用してきたが主訴が緩解することなく、反って他の症状が増えてきており、体表所見でも虚の反応がほとんど見られず、肉体負荷試験でも倦怠感が全く出ない。

 

 

→この場合は「邪気の実が中心」という判定になります。

 

 

【例2】

 

 

今まで局所鍼でたくさん刺してもらってきたが、抜鍼後2〜3日疲労倦怠感が出現し、3分間入浴すると発汗がとまりにくく倦怠感が出ることが多い。

 

そして、体表所見でも舌に力が少し入りにくく、脈力も弱く、 1指では押し切れないが、 2指で押し切れ、経穴も虚の反応が多く見られる。

 

 

→この場合は「正気の弱りが中心」という判定になります。

 

 

【例3】

 

 

起床時倦怠感が強いがシャワーを浴びるとスッキリし、通勤で歩いているうちに倦怠感がなくなるが、夕方帰宅すると倦怠感が強く、そういう時に 5分入浴するとさらに倦怠感が増してしまう。

 

舌はやや胖嫩傾向で脈力弱く、経穴も虚の反応と実の反応が半々である。ただ、脈は押し切れない。

 

仕事で肉体労働が軽めの時は帰宅後の倦怠疲労感は軽度である。

 

 

→この場合は「虚実が同程度」にある可能性が高くなります。

 

 

 

以上で「⑦ 正邪の度合いを図るための問診(肉体負荷試験・大便小便後や発汗後の状況変化)」のご説明は終わりになります。

 

 

 

次週からは「⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査」に関してです。

 

 

 

お楽しみに!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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プラセボとは(同一視の法則)③

 

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
秋!秋ですね!  暑さ寒さも彼岸まで。
昔の人の観察眼は、気候変動の叫ばれる現代でも変わりませんね。
同じ30℃でも、秋の空気は軽く、つい山に行きたい気持ちになります。
そろそろこの風に乗ってくる香りに、金木犀を見つける頃になるでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
さて、「プラセボ効果」についての論文を読んでいました!
プラセボ効果とは、結局「物質や手技」そのものがもたらすものなのか…
そうだとしたら、説明できないことが沢山ありますね、というところまで見ていきました。
 
 
 
 
 
 
 
今日は、「患者さん(被験者)の信念への操作」なのではないか、という点について、見ていきます。
 
 
 
 
 
 
 
物質が存在しない試験や実験においては、
こうした「操作」によるプラセボ効果が検討されます。
 
 
 
 
例えば
・書面による指示
 症状に関して、現在わかっている情報をパンフレットで配布する。
 
 
 
・口頭での指示
 この治療が、症状に対して効果があるかもしれないと伝え、期待を高める。
 
 
 
 
 
・暗示的メッセージ
 広く知られている薬の名前を伝えて、これを投与すると伝える。
 
 
 
 
 
・非言語的なメッセージ
 本当は薬効のある薬を投与するが、無効の薬と説明し、
 処方する医師も患者も効果がないと思うことで、実際、効果を発揮しない等
 
 
 
 
 
 
これらの操作については、現在は、共通する要素や統一原理は存在しないと解釈されています。
実際、「プラセボ操作」とは、
様々な経路を通じて患者さん(被験者)に何らかの形で情報を伝達すること、とされているため、
患者さんの信念に影響を与えるものであれば、なんでもあり得るため、無数の可能性があります。
そのため、プラセボ操作は、変動が大きく、一貫性がありません。
 
 
 
 
 
 
 
 

しかし、そもそも、現在の定義では「誰がその情報を伝えるか」という点が欠如しています。

実際、これまでの研究では、情報源(医師や臨床家の態度や関係性)が、
効果に影響を与えることが示唆されています。
 
 
 
 
 
 
 
同時に患者さん(被験者)についても検討しています。
つまり、「どんな人が誰が反応するのか・しないのか」という点です。
これについては、予測が難しく、
例え予測できたとしても、同じ人が常に反応するとは限らないことが指摘されています。
 
 
 
 
 
 
 
つまり、プラセボの反応性は、
その人(患者さんや被験者)の内的な特徴や状況によっても左右されるということです。
 
 
 
 
 
 
 
このプラセボ効果が起きやすい人の特徴として、過去の研究者たちは、以下のような考察をしています。
 
 
 
 
 
 
 
・ストレスが重度な状況ほど、プラセボ効果が起こりやすい
・患者の不安や苦痛が強いほど、プラセボ効果が起こりやすい
・性格特性(外向性や神経症傾向)等からは予測因子は同定できないが、
 外的統制(外部に頼る傾向)のある人では、プラセボ効果が起こりやすい
 
 
 
 
 
 
 
いずれにせよ、プラセボ効果は、モノや手技そのものではなく、「心に作用するもの」であり、
・情報の内容(どんな情報が)
・情報発信元(誰によって)
・関係性(どんな関係上においてどのように)
・情報受信者(誰に伝えられたか)、が本質であり、
これらを正確に特定しない限り、説明として不十分である、としています。
 
 
 
 
 
 
 
 
確かに、ぼんやりとプラセボ効果ってこんなもの…と思っていましたが、
プラセボ効果が成す構成要素をそれぞれ明確にすることで、
プラセボ効果とは何なのか、どのようにして起きるのか等の検討が可能になっていきますね。
 
 
 
 
 
そしてこれらの条件を明確にすれば、
ある意味プラセボ効果(有効成分等に頼らず効果をもたらす)を
発揮することができるかもしれない??!のでしょうか。
そんな単純ではなさそうですが笑
 
 
 
 
 
 
 
 
ということで、次回からは、プラセボ効果のメカニズムについての記載を見ていきます!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<参考文献>
Bierman SF, Weil A, Dahmer S. Placebo and the law of identification. Front Psychiatry. 2024 Dec 6;15:1474558. doi: 10.3389/fpsyt.2024.1474558. PMID: 39713767; PMCID: PMC11659211.
 
 
 
 
 
 
 
 

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