東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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パーキンソン病に対する鍼治療:薬物療法なしで症状の改善を示した症例報告④

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

先月からパーキンソン病に対する鍼治療の症例報告を見ています。

 

 

今日は、週3回の治療を約1ヶ月(合計12回)行った後の、症状の変化について見ていきます。

 

 

治療を行う際は、治療前後での変化を検討するために、
症状の強さを数値化したり、アンケートのような質問に答えて、そのスコアを比較したりします。

今回の症例では、以下の項目を評価しています。

 

①パーキンソン症状の重症度と生活の質
②非運動症状(疲労感、気分の変化、消化器症状:嚥下・流涎・便秘)
③運動機能(バランスや歩行速度・歩幅)

 

 

 

結果、
①では、気分のスコアが大幅に改善し、
②では、流涎、首や背中のこわばりが大幅に軽減しました。

 

 

 

治療から1ヶ月後に、フォローアップした際にも、
流涎や痙攣等の再発は見られなかったようです。

 

 

鍼が、これらの症状に有効だった機序について、詳細は記載されていませんが、
鍼治療が、脳に作用し、不安やうつ等に有効だったという動物実験の結果を紹介しています。

 

 

 

 

パーキンソン患者さんでは、まれに今回の患者さんのように
生涯にわたる服薬や、衝動制御障害などの副作用を理由に
服薬を拒否する患者さんがいると書かれています。

 

 

 

こうした治療拒否には、医師と患者さんとのコミュニケーションが重要であるとしていますが、
感情的な問題により服薬を拒否している場合、
鍼治療がその導入において有効なのではないかと記載しています。

 

 

 

 

身体的な症状の改善はもちろんですが、
不安等が和らいでいくと、治療に前向きになったり、
生活習慣が改善されるといった行動変容に繋がるのではないかと思います。
そして何より患者さんのQOLはぐっと高くなるのではないかと思います。

 

 

 

パーキンソン症状1つをみても、
鍼灸がまずどういった症状に効果をなしていったのか、
その変化が、興味深いなと思いました。

 

 

(参考文献)
Lei S, Liu Q, Leong I, Fan J, Tsang Y, Liu X, Xu X, Zhuang L. Acupuncture therapy for Parkinson’s disease: a case report demonstrating symptomatic improvement without medication. Front Neurol. 2024 Jan 29;14:1330054. doi: 10.3389/fneur.2023.1330054. PMID: 38348115; PMCID: PMC10859393.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38348115/

 

 

 

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パーキンソン病に対する鍼治療:薬物療法なしで症状の改善を示した症例報告③

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

驚くことにもう今年も1ヶ月が終わりました…
光陰矢の如し。 

 

 

さて、今日もパーキンソン患者さんへの鍼治療についての症例報告を見ていきます。
ご本人の意思で、薬物治療を拒否している75歳男性(中国)の患者さんで
多様なパーキンソン症状を呈している症例でしたね。

 

 

 

今日は具体的にどんな鍼治療をしたのか、見ていきます。

 

 

鍼をした箇所は、仰向けの状態と、うつ伏せの状態で、
それぞれ以下のツボを使用したと報告されています。

 

 

<仰向け>

主に「神」を調整するツボの組み合わせとして、
頭頂部にある四総穴、
背中にある神庭(督脈:GV 24)
顔面部にある印堂(奇穴:EX-HN 3)
脚にある三陰交(脾経:SP 6)
太衝(肝経:LR 3)
合谷(大腸経:LI 4)  というツボを主に使用しているようで、
パーキンソン症状に効果があるとの報告がされているようです。

 

 

このほかに、便秘となった際は
天枢(胃経:ST 25)、関元(任脈:CV 4)、上巨虚(胃経:ST 37)に、

 

 

四肢の振戦(震え)には、
曲池(大腸経:LI 11)、手三里(大腸経:LI 10)、陽陵泉(胆経:GB 34)
陰陵泉(脾経:SP 9)、懸鐘(胆経:GB 39)といったツボを使用したようです。

 

 

<うつ伏せ>

 

全身のバランスを整えるため、これまでの臨床上の経験に基づき、
脳戸(督脈:GV 17)、後頂(督脈:GV 19)
大椎(督脈:GV 14)、筋縮(督脈:GV 8)、に、命門(督脈:GV 4)
委中(膀胱経:BL 40)、承山(膀胱経:BL 57)が使用されたようです。

(論文より引用)

 

 

使い捨ての中国製ステンレス鍼(0.25 × 25 mm、0.25 × 40 mm)を使用し、
頭部は皮膚面にほぼ平行になるように、
背部は畏怖面に斜めに、その他は皮膚面に垂直に刺され、
患者さんが、ずーんとした響きを感じるような刺激をしています。

 

 

そのご30分鍼を刺したままにする治療を週3回、1か月間の合計12回行ったようです!!

 

 

 

来週は、鍼治療による症状の変化について見ていきます。

 

 

 

(参考文献)
Lei S, Liu Q, Leong I, Fan J, Tsang Y, Liu X, Xu X, Zhuang L. Acupuncture therapy for Parkinson’s disease: a case report demonstrating symptomatic improvement without medication. Front Neurol. 2024 Jan 29;14:1330054. doi: 10.3389/fneur.2023.1330054. PMID: 38348115; PMCID: PMC10859393.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38348115/

 

 

 

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