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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
革脈の続き
前回、革脈は脈の真ん中が空虚になる脈であり、太鼓の皮を触っているような感触だという話をしました。
革脈も芤脈と同様で、出血によって陰血を失うことで脈の中心が空虚になります。
また、陰が不足して、陽が旺盛になる為に、脈が浮き気味になるのも特徴の一つです。
芤脈は急性で、スコンと脈の中心が空虚になるので、まだ太さはありますが、
革脈は慢性的にダラダラ出血したり、芤脈から時間の経過によって移行しており、芤脈に比べて全体的に血が不足している為、脈が細くなります。
このように、陰血の不足によって起こる革脈が示す病としては、亡血、失精、流産、崩漏などを示唆することができます。
革脈も寸関尺どの位置に出ているのかで、病の位置を特定することができます。
革脈や芤脈は普段意識して診たことがないので、出血している人を診る時は注意深く診てみようと思います。
◆参考文献
『脈経』たにぐち書店
『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店
『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部
『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店
『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原
『難経鉄鑑』たにぐち書店
『東洋医学の宇宙』緑書房
『現代語訳素問』東洋学術出版社
『漢辞海』三省堂
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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
今日は革脈について
まずは革脈の「革」の字について。
「革」には、
・かわ
・毛を除いた獣の皮
・人の皮膚
・皮製の防具
・八音の一つ
・皮を張った楽器
・太鼓の類
・たづな
・易の六十四卦の一つ(沢火革)
・変える
・あらためる
・いましめる
・翼を広げる
・退ける
・のぞく
・危うい
・差し迫った
という意味があります。
革脈の形状は、太鼓の皮を触った時に似ていて、軽く触れば堅く緊張しているが、強く押すと空虚に感じ、外強中空と言われます。
従って、革脈は、芤脈と弦脈が複合したような脈だと言われます。
前回述べた芤脈と、今回の革脈はいずれも、脈の外壁は触れて、脈の中心は空虚な状態で、中空の脈です。
革脈は、芤脈に比べて、硬くて力があり、やや細いのが特徴です。
芤脈は急性病で一過性に現れるのに対して、革脈は急性的に起こった芤脈から移行して生じたり、慢性病でもみられると述べられています。(『中医臨床のための舌診と脈診』参考)
続く
◆参考文献
『脈経』たにぐち書店
『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店
『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部
『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店
『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社
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