東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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飲食と味覚③

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は「飲食物と陰陽」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

前回までのお話はこちら!

飲食と味覚

飲食と味覚②

 

 

 

飲食物にも陰陽がありまして、特定の味、食品に対する好みが偏って飲食を続けると身体に変化が出てきます。

 

 

 

陰性のものを嗜好すればに傾き、陽性のものを嗜好するとに傾きます。

 

 

 

たとえば肉食中心、野菜はまったく食べませんという方の場合は、陽性の肉類が過剰となり、身体が陽に傾いてしまいます。

 

 

 

また、寒熱の問題をチェックする場合は、飲み物についても聞いてみると、良い判断材料となります。

 

 

 

冬でも冷たい飲み物を欲するのであれば「熱」、夏でも温かいものしか受け付けないのであれば「寒」に身体が傾いている可能性がありますが、

 

 

 

健康に良いとテレビで言っていたからと、本当は冷たいものを欲しているにも関わらず、温かいものや常温の飲み物を義務的に飲んでいる場合もある為、詳細を聞いてみる必要があります。

 

 

 

また、東洋医学的に、食事の時間が不規則であったり、早食いや丸飲みするような食べ方は脾胃を傷めやすいとされています。

 

 

 

何をどのくらい食べているかといった情報以外にも、何時ごろ食事を摂るのか、それは規則的なのか不規則なのか、食べ方は早い方か遅い方かなどなど詳しくお話をお聞きすることで、無意識のうちに脾胃に掛かっている負担の状況が明らかになってきます。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回までのお話

 

 

 

肉  牛肉

肉② 豚肉

肉③ 鶏肉

肉④ 羊肉

肉⑤ 犬肉

肉⑥ 猪肉

肉⑦ 熊肉

肉⑧ 馬肉

肉⑨ 兎肉

 

参照

 

 

 

今日は、鹿肉です。

 

 

 

鹿は、縄文時代から重要な狩猟獣として食され、毛皮や角を衣服や道具に利用してきました。

 

 

 

その為、宗教によって肉食を禁じた時代でも、鹿は例外とされ、重要な蛋白源として食されていました。

 

 

 

肉、角、毛皮など、全ての部位を利用できることで知られており、今日まで有効活用されてきました。

 

 

 

現在は、農作物を荒らす食害によって、鹿を駆除し、その肉を利用することがあるようですが、二ホンジカは国の天然記念物として保護されています。

 

 

 

では、鹿の肉の効能をみてみましょう。

 

 

 

薬性

甘、温

 

 

 

帰経

脾、腎

 

 

 

効能

健脾温補、通督脈、強筋壮骨

 

 

 

温める力が衰えて冷えたお腹や下半身を補う効果があるので、冷えて下痢をする、食欲が無い、足が冷えて、浮腫んで腰に力が入らないなど症状がある場合には効果的です。

 

 

 

全ての陽脈を統率する督脈を通じさせる作用があることから、身体を温める作用は特に強いと考えられます。

 

 

 

ですので、秋から冬の寒くなる時期に食べると良いとされています。

 

 

 

赤ら顔で喉が渇きやすく、暑がりな人には、身体の余分な熱を助長してしまうので注意が必要です。

 

 

 

鹿は食べたことがないので、どんな味や歯ごたえなのかわからないですが、シルエット的に馬肉に近そうですね。

 

 

 

機会があったら食べてみようと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

参考文献

『薬膳素材辞典』辰巳洋 源草社

『中国伝統医学による食材効能大辞典』山中一男・小池俊治 東洋医学出版社

 

 

 

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