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栗の効能③

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

栗の効能について

 

 

 

栗の効能について②

 

 

 

本日は、栗の東洋医学的な効能について書いていきます。

 

 

 

栗の属性として、寒熱は温で作用は収、五味は甘、臓腑は脾、胃、腎です。

 

 

 

寒熱は温ということで、体を温める作用があり、

 

 

 

作用は収ということで、気血が漏れないようにする作用があります。

 

 

 

五味は甘ということで、緊張をゆるめる作用があります。

 

 

 

臓腑に対しては、脾、胃、腎の機能を高めてくれます。

 

 

 

効能として、養胃健脾、補腎強筋、活血止血があります。

 

 

 

まとめますと、胃腸を丈夫にし、血行を良くする働き、

 

 

 

体力を補い、筋肉や関節を丈夫にする働き、

 

 

 

血行を良くするなどの働きがあります。

 

 

 

そのため、胃腸の弱い「気血両虚」かたや、血行の悪い「気滞血瘀」の方、冷え症のある「陽虚」の慢性下痢には有効です。

 

 

 

しかし、赤痢や食あたりでの急性の下痢には効果がないようです。

 

 

 

消化しにくいため、食べ過ぎて胃腸が重だるくなっている「食積痰湿」で便秘のある方には控え目にしてください。

 

 

 

また、小児の場合は、発育には少量ずつ食べるのは良いですが、

 

 

 

食べ過ぎてしまうと消化不良になり、便秘を引き起こしやすいので、注意が必要です。

 

 

 

今回、我が家では栗ご飯にして食べたのですが、米ともち米を混ぜて一緒に炊きます。

 

 

 

お米には、胃腸を丈夫にして力をつける「補中益気」や、消化吸収機能を回復させる「健脾和胃」、下痢を止める「止痢」などの働きがあります。

 

 

 

もち米にも、胃腸を丈夫にして力をつける「補中益気」や、胃腸を温め、下痢を止める「温中止痢」などの効果があります。

 

 

 

栗は比較的消化に悪いため、お米やもち米と一緒に食べることによって、消化吸収がしやくすくなり、体力回復にはもってこいの、組み合わせなのかもしれませんね。

 

 

 

また、夏場に冷たいもの飲みすぎて、少しお通じの調子が、、、、という方にも、下痢を改善させる効能がある為、もってこいの組み合わせだと思います。

 

 

 

こういう事を考えて、作ったんですかね、、、、、、。凄いですねぇ。

 

 

 

また、栗は古来より大切な食料として重宝されるばかりではなく、栗の葉や渋皮が古くから民間薬に用いられていたそうです。

 

 

 

草木、毛虫あるいはオムツでかぶれたときや、やけどなどに葉や渋皮を煎じた液を湿布する。

 

 

 

あるいは口内炎のとき煎液でうがいをするなどして使われてきました。

 

 

 

古人たちは本当に食材を無駄なく使用していたのですね。本当に感心します。

 

 

 

栗の効能について書いてきましたが、本当に色々ありますね。

 

 

 

何度も書きますが、食べ過ぎには注意しながら、食欲の秋を楽しみましょう!!

 

 

 

参考文献  

東方栄養新書

 

 

 

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回、反抗期と東洋医学について書きました。

 

 

 

女性は十四歳頃から、男性は十六歳頃から、生殖器を中心に身体が大きく変化する時期であり、それに伴ってココロや精神が乱れやすくなるという内容です。

 

 

 

反抗期と東洋医学

参照

 

 

 

生殖器が発達し始める時期に、精神の乱れが起りやすくなるということは、生殖器が衰退していく時期にも、精神の乱れが起こりやすくなるのです。

 

 

 

生殖器系統を始めとして身体が衰退していき、心身共に様々な症状が出てくる時期が「更年期」です。

 

 

 

更年期の一般的な精神症状の特徴としては、

 

 

 

・イライラしやすく、人に当たってしまう

 

・些細なことが気になってしかたがない

 

・気分の浮き沈みが激しい

 

・以前とは人格が変わってしまい、行動や言動に変化が出る

 

・理由もなく、憂鬱な気分になる

 

・不安感に襲われ、今後の将来に希望が持てなくなる

 

・物事に対してやる気が起きない

 

 

 

などが挙げられます。

 

 

 

 

『素問・上古天真論』には、

 

 

 

女子….七七任脉虚.太衝脉衰少.天癸竭.地道不通.故形壞而無子也.

 

(女性は七七(四十九歳)で、妊娠に関する脈が衰え、血が少なくなると月経が終わり、生殖器官が老化し、生殖能力が無くなる。)

 

 

 

丈夫….八八則齒髮去.腎者主水.受五藏六府之精而藏之.故五藏盛乃能寫.

 

(男性は八八(六十四歳)で、歯も髪も抜け去ってしまう。全身の活動の源である精をしまっている腎の臓が衰え、内臓も筋肉も骨も衰退し、生殖能力は尽き果てる。)

 

 

 

此雖有子.男不過盡八八.女不過盡七七.而天地之精氣皆竭矣.

 

(子供ができると言えども、男性は八八(六十四歳)が限度で、女性は七七(四十九歳)が限度である。この年齢を過ぎると男女の生殖能力は皆尽きてしまう。)

 

 

 

と書いてあります。

 

 

 

 

このように、女性は四十九歳、男性は六十四歳で、生殖器を始めとして、身体が大きく変化、衰退していくのです。

 

 

 

反抗期と同様に、身体が大きく変化する時は、ココロや精神も変化し、情緒が不安定になってしまい、上記に挙げた症状が出てきてしまいます。

 

 

 

女性の身体が成長し始める十四歳、そして衰えが始まる四十九歳。

 

 

 

男性の身体が成長し始める十六歳、そして衰えが始まる六十四歳。

 

 

 

この時期に、如何に心身の陰陽のバランスを整えてあげるかが大変重要になってきます。

 

 

 

 

参考文献

『中医心理学』 たにぐち書店

『症例から学ぶ中医婦人科』 東洋学術出版社

『全訳中医婦人科学』 たにぐち書店

『黄帝内経素問』 東洋学術出版社

『素問』 たにぐち書店

 

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