東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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散歩のすゝめ②

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

9月に入っても、まだまだ暑い日が多いですが、日も短くなり少しずつ秋っぽくなってきていますね。

 

 

それでは前回の続きです。

 

 

前回の話はコチラ

 

 
 
2つ目の効果として、散歩は胃腸の働きを良くします。
 
 
 
 
歩くことは手足を動かすことですが、東洋医学では、四肢(手足)と胃腸の関わり合いが強いとされています。
 
 
 
 
四肢を動かすことで、胃腸の働きを良くさせる働きがあると考えられています。
 
 
 
 
西洋医学的には、腸腰筋(下肢と体幹を繋げる筋肉)に刺激を与えることで、腸の働きが良くなり、便秘が解消され炎症反応が低下します。
 
 
 
 
3つ目に散歩は脳の働きを改善し、筋骨を強化し、老化を予防します。
 
 
 
 
歩くことで、足腰を鍛える事ができ、老化の予防になります。
 
 
 
 
東洋医学的には、下半身は腎との関わり合いが強いとされ、腎が弱ることを「腎虚」といいます。
 
 
 
 
定期的に運動することで、下半身を鍛え、腎虚を改善させる効果があります。
 
 
 
 
また、腎と脳、骨は関わりが強く、腎虚を改善させることで、脳の働きを維持し、骨を強化する効果もあります。
 
 
 
 
西洋医学的には、よく骨粗鬆症の人には、たくさん歩いて骨に刺激を与え、陽の光を浴びることで、骨密度が増加すると言われると思います。
 
 
 
 
歩くことで骨細胞を刺激し、日光浴をすることで、カルシウムの吸収率を上げるビタミンDが皮膚で生成されます。
 
 
 
 
歩行を含む、長期の定期的な身体活動により、高齢女性の認知機能の大幅な改善と認知機能の低下が認められています。
 
 
 
 
アメリカの研究では、末期癌患者で自然治癒した1000例に共通した9つの生活習慣に散歩が含まれています。※瞑想と同じ効果があると言われています。

 

 

 

参考文献

『東洋医学に学ぶ 四季の健康法』(INDEPENDENTLY PUBLISHED) 主編:橋本浩一 

 

 

 

 

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顔面神経麻痺と鍼灸①

 

 

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こんにちは 謝敷です

 

 

 

2023年、顔面神経麻痺診療ガイドラインに鍼灸の記載が追加されましたので、
今日は、顔面神経麻痺について紹介したいと思います。

 

 

 

顔面神経麻痺とは、脳神経麻痺の一つで、
大分部は、耳の奥にある顔面神経という末梢性の神経の麻痺を指します。

 

 

 

顔の表情場を作る筋肉に力が入らなくなるため、
症状としては、顔のどちらか片側にのみ、以下のような症状を呈します。

 

 

 

・目が閉じにくい・閉じられない
・眉が上がらない
・口が閉まらず水がこぼれ
・笑っても唇が動かない   等

 

 

また、眼を閉じると頬が動く、
口元を動かすと目が閉じたりするといった顔面部の異常な共同運動も見られることがあります。

 

 

 

運動神経の麻痺であるため、顔を触った時の皮膚感覚には異常はありませんが、
知覚に、味覚や涙や唾液分泌の調整、耳の鼓膜の緊張を調整する神経もあることから、
味覚障害や、涙・唾液の分泌低下、音が響くといった聴覚障害などを呈することもあります。

 

 

 

顔面神経麻痺の最も多い原因は、
帯状疱疹ウイルス1型の感染によるもので、Bell麻痺と言います。
次に多い原因は、水痘帯状疱疹ウイルスの感染によるもので、
ハント症候群と呼ばれています。

 

 

その他、外傷性や中耳炎、良性腫瘍や耳下腺癌などの腫瘍性による麻痺もあります。

 

 

 

 

治療法としてはウイルス感染によるベル麻痺やハント症候群の初期治療では、
ステロイドや抗ウイルス剤による治療が行われ、
約8割の方が、ほぼ正常に戻ることが報告されています。
しかし、約2割の方に、表情筋のふぜにゃ、異常な共同運動といった後遺症が残ることがあります。

 

 

 

こうした後遺症に対しては、早期に表情筋のリハビリテーション等を行ったり、
麻痺の回復が悪いと予想される場合は、神経再建術等を行なうことがあります。

 

 

 

東大病院で研修をしている際は、沢山の顔面神経麻痺の患者さんが来院され、
リハビリと鍼治療を行っていました。
ガイドラインで、こうした鍼の介入はどのように評価されているのでしょうか。

 

 

 

来週はガイドラインでの鍼灸についての記載をご紹介致します。

 

 

 

 

(参考資料)

日本顔面神経学会  https://jsfnr.org/general/qanda.html

日本頭骸顎顔面外科学会 顔面神経麻痺

 

 

 

 

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