東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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六淫の外邪⑲

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

暑い暑い暑い。

 

 

 

陽射しが痛いですね。

 

 

 

こんな中、競技を行っているアスリートの方々、本当に応援したくなりますね。

 

 

 

自宅でテレビをつけると、何かしら競技が行われている環境は、スポーツ観戦が好きな自分としては、非常に楽しい毎日です。

 

 

 

がんばれニッポン!

 

 

    

これまでのブログはこちらです。

六淫の外邪

六淫の外邪②

六淫の外邪③

六淫の外邪④

六淫の外邪⑤

六淫の外邪⑥

六淫の外邪⑦

六淫の外邪⑧

六淫の外邪⑨

六淫の外邪⑩

六淫の外邪⑪

六淫の外邪⑫ 

六淫の外邪⑬ 

六淫の外邪⑭ 

六淫の外邪⑮ 

六淫の外邪⑯ 

六淫の外邪⑰ 

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

それでは前回の続きです。

 

 

 

腸の損傷の場合は、まず燥邪が肺を損傷し、肺の粛降機能(気を体の内側、下方へ送る機能)が低下します。

 

 

 

粛降機能が低下することにより、気の流れが悪くなり気が停滞し、津液は気と一緒に流れている為、津液の循環も阻害されます。

 

 

 

そうすると、体を潤す機能のある津液が腸で不足してしまい、腸管に潤いが無くなり、大腸の伝導機能(蠕動運動の様なもの)が上手に働かなくなってしまいます。

 

 

 

極端な場合は、燥邪と有形の糟粕(簡単に言うと便)が結び付くことにより、腸管がさらに乾燥し干乾びてしまい、更なる腑気の停滞を招いてしまいます。

 

 

 

さらに悪化していくと、どんどん体の内部に侵入し、営血を損傷していき、酷くなると営血が枯渇してしまいます。

 

 

 

燥邪が気から血に入り、絡脈を損傷する為、血液の循環が乱れ、喀血するか、痰に血が混じるなどの症状が認められるようになります。

 

 

 

血液の循環が阻害されることにより、熱や瘀血などを発生させ、出血し喀血などの症状が出てきてしまいます。

 

 

 

これにて燥邪は終了です。六淫の外邪全て終了になりました。

 

 

 

六淫の外邪の種類や特徴、発症期の環境などを考慮しながら、どの外邪の関与があるのかを問診し、噛分けていくことが、重要になってくると思います。 

 

 

 

 

 

参考文献

『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房) 

『中医弁証学』著:兵頭明、 柯雪帆 (東洋学術出版)

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで、慢性泄瀉の弁証分類のお話をしていきます。
 
 
 
前回までのお話はこちら!
 
 
 
4.肝脾不和
 
 
 
肝気が高ぶるような、精神的緊張、プレッシャー、焦り、怒りなどの状況が強く怒ったり、長期間持続することで、
 
 
 
肝の木気が、脾の土気を過剰に剋してしまい、病理に転じることで、脾胃の運化機能失調が起こり、泄瀉を発症します。
 
 
 
腹痛を伴い、この場合の泄瀉の誘因は怒る、緊張といった肝気の高ぶりです。
 
 
 
その他に、ゲップが多くみられる、
 
 
 
少食傾向、腹鳴して絞られるような腹痛、失気が多いといった症状がみられます。
 
 
 
5.瘀阻腸絡
 
 
 
腸に寒湿や湿熱が薀結して、気血が停滞し、それが長期化すると瘀血が発生します。
 
 
 
その瘀血が腸の気血のめぐりを邪魔することで、泄瀉を引き起こします。
 
 
 
固定性で刺すような腹痛を伴い、拒按といった瘀血の特徴がみられ、
 
 
 
下痢後も緩解せず、口乾あるも多く飲まないといった症状がみられます。
 
 
 
6.水飲留腸
 
 
 
普段から水分摂取が過剰であり、水湿が腸内で停留することで、水飲邪となり、気機が阻害されて泄瀉を生じます。
 
 
 
腸鳴がひどく、水様下痢や泡沫状の便が出る特徴があります。
 
 
 
その他に消痩、腹脹、尿少、さらさらの涎や水状のものを吐くといった症状を伴います。
 
 
 
慢性の泄瀉についてのお話は以上です。
 
 
 
 
本日でしばらくお話ししてきた、お通じの異常シリーズは終わりになります。
 
 
 
次回はからは「吐き気がする」ことについて、お話ししていきたいと思います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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