東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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煩躁(はんそう)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「煩躁(はんそう)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
煩躁とは、イライラしたり、焦燥感を感じたりするなど気持ちが落ち着かず、手足をじっとさせていられない状態を指します。
 
 
 
内傷、外感のいずれによっても発生し、火熱が原因で、実証であることが多い症状です。
 
 
 
「煩」と「躁」は異なるものであり、「煩」は自覚症状で、煩満、心煩、火煩、暴煩、虚煩、微煩と呼ばれています。
 
 
 
「躁」は他覚症状で、躁擾、躁動、狂躁などとよばれます。
 
 
 
『類証治裁』には「内熱は煩をなし、外熱は躁をなし、煩は肺より出で、躁は腎より出で、熱は肺腎に伝われば、すなわち煩躁ともに作(おこ)る」「煩は陽たり」「躁は陰たり」と記載があります。
 
 
 
今回は「煩」と「躁」の両者が同時にみられる場合について、お話していきたいと思います。
 
 
 
弁証分類は、主に次の7つです。
 
 
 
1.陽明熱盛の煩躁
 
2.熱入営地の煩躁
 
3.表寒鬱熱の煩躁
 
4.少陽鬱熱の煩躁
 
5.痰火内擾の煩躁
 
6.瘀血衝心の煩躁
 
7.陰虚火旺の煩躁
 
 
 
次回より各弁証分類について、順番にお話していきたいと思いますので、お楽しみに!
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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腰痛とは⑪

 

 

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こんばんは!吉澤です。
 
 
 
 
前回は「臓腑病としての腰痛」の分類の1つである「気滞脹痛の腰痛」について書きました。
 
 
 
 
前回は記事はこちら!!
 
 
 
 
今回も「臓腑病としての腰痛」の分類となる「肝鬱気滞の腰痛について記述します。
 
 
 
 
 
【発生機序】

七情の抑鬱などで、肝気が鬱結し、抑鬱感情を発散できず、腰部に気滞を生じて発症する。

 
 
 
 
【特徴】
 
 

遊走性の脹痛であり、感情の変化に応じて症状は増悪、緩解する。

 

督脈上に圧痛、とくに筋縮・中枢・神道・至陽・十七椎下などに現れやすい。

 

太衝肝兪胆兪に反応。

 

臍周の冷えと緊張弦脈

 
 
 
 
以上が「肝鬱気滞の腰痛」になります。
 
 
 
七情が乱れるので、不動心を意識して生活したいものです(´ー`)
 
 
 
次週は「瘀血刺痛の腰痛」です。
 
 
 
お楽しみに!!
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
 
 

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