東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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痹病(ひびょう)とは①

 

 

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こんばんは、吉澤です!

 

前回までは、東洋医学的に、腰痛が発生する理由4つのうち、3つ目までを説明して参りました。

 

※以下の4つの理由になります。

 

 

 

①経絡経筋病

 

②臓腑の変動から経絡経筋へ影響したもの

 

③臓腑病そのもの

 

④痹病

 

 

 

今回から④痹病(ひびょう)について、説明させていただきます。

 

 

 

痹病というのは、腰に限局して発生するものではなく、身体のどこにでも起きる可能性のある症状の一つです。

 

 

 

WHOによる、痹病の定義は以下の様になります。

 

 

 

人体の営衛が失調し、風寒湿の三気を感受して病を為したり、久しく正気が虚し、

 

 

内に痰濁・瘀血・熱毒が生じ、正邪が相搏ち血脈・筋骨・肌膚・経絡、甚だしければ臓腑の気血を閉塞し、

 

 

それらを濡養できなくなったために、

関節などに痛み・だるみ・シビレ(麻木)・ほてり・屈伸障害・腫脹・変形・硬直を引き起こし、

 

 

生活活動に支障を来たし、酷くなると臓腑まで影響する一群の疾病を指す。

 

 

痹病に関しては、代表的な8つの原因がありますので、次週から順次、説明させていただきます。

 

 

お楽しみに!(^^)!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 

 

 

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煩躁(はんそう)とは⑤

 
 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「陰虚火旺の煩躁」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
陰虚火旺による煩躁は、慢性病による傷陰や、七情内傷、老年の衰弱などによる腎陰不足により、陰虚火旺となり、火熱が心地良い上を上擾して発生します。
 
 
 
特徴は、不眠、動悸、健忘、多夢、腰膝酸軟、潮熱、身熱、頬部紅潮、口唇が赤い、口唇の乾燥、五心煩熱、寝汗、尿が濃い、便が硬い、舌質紅で乾燥、少苔、脈細数などの陰虚内熱の症候が明らかなことです。
 
 
 
治法は、滋陰降火を用います。
 
 
 
以上、7つが煩躁の主な弁証分類でした。
 
 
 
煩躁は、虚実に分かれます。
 
 
 
実証は熱邪、痰火、瘀血によるもので、虚証は陰虚火旺によるものが多いとされています。
 
 
 
ただし、虚実に関わらず、心火に関連して発生します。
 
 
 
心は神を蔵し、神明を思ってたんり、神明が擾乱されることによって煩躁します。
 
 
 
『雑病源流犀燭』には、「煩躁は、心経火熱の病なり」と記載があります。
 
 
 
治法は、清熱瀉火をメインとして、心火が治まると、心神も安寧となり、煩躁が消失していきます。
 
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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