東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

Search Results for: 病因病理

問診について④

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは。。吉澤です!

 

 

前回の続き、問診をテーマにブログを書いていきたいと思います。

 

 

 

前回は問診の歴史、張景岳の「十問篇」と弁証フィルターについて書きました。

 

 

 

今回は北辰会の十問診についてご説明いたします。

 

 

張景岳の「十問篇」は、以下の 10項目となっていました。
 
 
 
 
 
ーに寒熱
 
二に汗
 
三に頭身 【頭痛、身体痛】
 
四に便【大便、小便】
 
五に飲食 
 
六に胸 【胸脇腹部のつかえや痛み】
 
七、八に耳聾 [聴力障害】、口渇
 
九に久病【長患い】
 
十に病因
 
 
 
 
さらに、服用した後、変化があるならこれを問い、
 
 
 
 
女性なら月経や遅速閉崩 【月経後期、先期(月経周期の異常)、閉経、崩漏(異常出血)]を確認し、
 
 
 
 
小児なら麻疹、天花【天然痘】も、忘れず問いなさいと記しました。
 
 
 
 
北辰会の十問診は以下になります。
 

 

1)予診表:患者さん自身の予診表の記入筆跡鑑定、〇の付け方など

 

2)主訴の現病歴:痛みなど、主訴の現在の状態、増悪緩解因子など

 

3)主訴の(既往歴~現病歴)の聴取:病因病理の把握

 

4)予診表の確認:現在の症状及び、しばしば起こる症状に関する詳細な問診(61項目に関する詳細な問診)

 

5)八綱陰陽に関わる問診

寒熱、飲食、口、汗、二便(大便・小便)、肉体負荷試験

 

6)心神に関わる問診:睡眠、生活環境と情の乱れ方と主訴との関連度合

 

7) 正邪の度合いを図るための問診:肉体負荷試験、大便小便後や発汗後の状況変化

 

8) 自然界の動き(自然陰陽)との関連調査:気候・季節、ある特定の時間帯による変化有無

 

9)女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)・男性専用カルテ

 

10)その他の問診事項:耳、目、鼻、口腔など

 
 
 
 
張景岳の十問診より聞くことが多いように感じますね。
 
 
 
 
1)予診表:患者さん自身の予診表の記入筆跡鑑定とありますが、北辰会では患者さん本人の筆跡も重要な情報と考えます。
 
 
 
 
 
筆跡から患者さんのおおよその性格・心理状態を探ることができます。
 
 
 
 
 
次回は筆跡について詳しくご説明いたします。
 
 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

 

 

 

問診について②

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんわ。吉澤です。

 

 

前回に引き続き、問診をテーマにブログを書いていきたいと思います。

 

 

前回は西洋医学と東洋医学(伝統医学)の問診の違いについて簡単に書かせていただきました。

 

 

 

今回は、なぜ問診にここまでの差が出るのかを書いていきます。

 

 

 

西洋医学は、病気に対して唯物論的なアプローチのみを行うことがほとんどです。
 
 
 
 
 
伝統医学は陰陽のアンバランスが、“なぜ”、“どこで”、“どの 程度”、“どのよう に崩れているのか”肉体面も精神面も生命全体を把握しようとします。
 
 
 
 
さらに細かく五臓六腑や十二経絡といったパーツに細分化 して分析しつつ、最後は再び、生命全体に立ち戻る、というアプローチをしていきます。
 
 
 
 
つまり「証」という独自の病態把握をするために問診を行っていきます。
 
 
 
分かり易い例として、病んでいる人聞をに例えてみましょう!
 
 
 
 
その森のなかに 、腐って倒れそうな木があるとします。
 
 
 
 
西洋医学では、 その腐って倒れそうな木のみに注目し、その木“のみ”を治そう、あるいは、伐採しようとします。
 
 
 
 
一方、 伝統医学では、その腐った木にも注目しますが、なぜ、腐っているのかその原因をその森“全体”、森を包む空気全体、森を育んでいる大地にも目を向けます。
 
 
 
 
森全体にその被害が拡大しないように食い止める方法を考え、決して伐採はしません。
 
 
 
 
このように、両医学の根底にある思想原理が全く異なるために、両者は融合することも不可能であり、西洋医学的解釈から伝統医学を解釈応用しようとしても、難しいことがわかります 
 
 
 
 
その為、「問診」においても当然、伝統医学と西洋医学とでは、その内容や目的が異なります。
 
 
 
 
「便は出ていますか?」
 
「下痢ですか?」
 
「便秘していますか?」
 
「食欲はありますか?」
 
 
 
 
などの問診事項は両医学で行ないますが、
 
 
 
「下痢の後、倦怠感が出ますか?」
 
便の臭いはきつかったですか?それとも、無臭でしたか?」
 
「最初は硬くて、後は軟らかめになることが多いですか?」
 
精神的緊張や環境が変わると、便秘あるいは下痢になりますか?」
 
プレッシャーで食欲が落ちますか?逆に過剰になりますか ?」
 
食欲が無くても、何か食べ出すと食べれますか?その時、食べて胃がもたれますか?」
 
 
 
という情報は西洋医学では、なかなか取りません。
 
 
 
 
このように東洋医学では、込み入ったところまで患者に問診することがあります。
 
 
 
 
何故なら、そこに東洋医学ならではの病態把握(病因病理)があるからです。
 

 

次回は問診の歴史についてです。

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

 

 

 

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ