東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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産後浮腫とは②

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

本日は「産後浮腫」について、お話していきたいと思います。

 

 

これまでの浮腫のお話は次の通りです!
 
 
 

産後浮腫とは

 

 

本日は「腎虚と気滞血瘀と湿熱下注の産後浮腫」について、お話していきたいと思います。

 

 

まずは、腎虚の産後浮腫についてです。

 

 

腎虚体質の方が産後にさらに衰弱し、腎陽が水液を温化することが出来なかったり、妊娠浮腫が持続して発生します。

 

 

特徴は、腰から下に浮腫が顕著にみられ、顔色がどす黒く、腰膝酸軟がともなうことです。

 

 

次に、気滞血瘀と湿熱下注の産後浮腫についてです。

 

 

いずれも実証であるが、病因病理は異なります。

 

 

気滞血瘀の産後浮腫は、情緒の抑うつなどで気滞が生じ、血流も停滞して血瘀をともなうことで発生します。

 

 

特徴は足に浮腫がみられ、次第に下肢、腹部に拡大し、脹痛、悪露が少ない、舌質紫暗、脈沈渋などの症候を伴います。

 

 

湿熱下注の産後浮腫は、もともと湿熱が停滞している状態で、さらに湿熱の邪を感受し、下焦に蘊結することで発生します。

 

 

特徴は、身体が重だるく、尿が濃い、頻尿、排尿痛を伴なうことです。

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店

『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

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畏悪風寒 (いおふうかん)とは③

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「畏悪風寒:いおふうかん」について、続きのお話していきたいと思います。
 
 
 
前回のお話はこちら
 
 
 
本日は「陽盛格陰と陽虚陰盛の悪寒」についてお話します。
 
 
 
いずれも悪寒と四肢の冷えがみられる点は同じですが、病因病理は異なります。
 
 
 
陽盛格陰の悪寒は、熱邪が裏に深伏して陽気を体内に閉鬱し、陽気が外部に達することが出来ないため、引き起こされます。
 
 
 
特徴は、「熱極まれば寒に似る」の症候で、悪寒、四肢の冷え、脈沈は「仮寒」にすぎず、
 
 
 
口渇強く、喜冷飲、胸腹部の灼熱感、尿の色が濃い、便秘、舌質紅、舌苔黄といった「真熱」が主体になっていることです。
 
 
 
基本的病態は、陽熱が内に盛んな状態で、陰寒を外に格しているということです。
 
 
 
陽虚陰盛の悪寒は、過労による内傷や慢性病による消耗で、臓腑の機能が衰えてしまい、陽気が衰弱して、陽気が陰液を制限することが出来なくなり、陰寒が生じたものです。
 
 
 
特徴は、身体が怠く無力、息切れ、懶言などの気虚の症候と、
 
悪寒、四肢の冷え、尿の色が薄い、泥状〜水様便、舌質淡、脈遅などの陽虚の症候がみられることです。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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